私の「薬膳って結局よく分からん!!」を根本から救ってくれた本『中医学ってなんだろう』
先週、国際中医薬膳師の試験が終わってほっと一息ついています。
これでやっとスタート地点に立てた感じなので、勉強は続けながら薬膳や中医学に興味がある方に向けて少しでも参考になる知識をアウトプットしていきたいと思います。
私が薬膳の勉強を始めようと思って、始めの頃は色んな本を読み漁りました。
薬膳の本と言っても幅広く、薬膳料理のレシピ本や、薬膳的養生本など色んな種類があります。
薬膳は中医学の知識の上に成り立っているので中医学の知識も含まれた本を選んで読んでいたのですが、これがなかなか理解出来ない…。
普通は、何冊か同じジャンルの本を読めばなんとなく掴めてくるのですが、何冊読んでも氷山の一角を見ているようでどうも埒が開かない。
それならばと薬膳の資格を取得できる通信講座を申し込み、疑問点はメールで質問しながら勉強してみてもやっぱり根本的に良く理解できない。
これは、そういうものだと暗記するしかないのかな…と半場諦めかけていた時にこの本に出合いました。
この本を読んだ時に、それまで「⁇⁇」だらけだった頭の中にストーンストンと中医学のことが入って来たんです。
いきなり、陰陽とか、気血水とか、五行学説とか言われても頭に入ってこないのですが、中医学を学ぶ下準備から教えてくれるところがとても良かった。
「あぁ、なるほど。そういうことだったのね。」と腑に落ちまくり。
どうりでどんな本を読んでも、通信講座で勉強しても分からなかった訳だ、と。
そもそも、西洋医学の知識に偏っている頭で中医学を理解しようとしても無理があった。
本や通信のテキストは書いてあることがコンパクトにまとめられ過ぎて全然理解出来てなったけど、この本を読んで中医学&薬膳って面白い!!と初めて思いました。
薬膳のベースは中医学です。
だから、遠回りに見えても中医学の基礎を学ぶと薬膳の理解もしやすくなります。
その中医学のことをここまで分かりやすく書かれている本は他にはないんじゃないでしょうか。少なくとも私は見つけられませんでした。
薬膳を本格的にしっかりと学んでみたい初心者の方に進めるとしたらこの本とても助けになると思います。
私はこの本の著者「小金井信宏」先生のもとで中医学、薬膳を学びたいと思って小金井先生が教壇に立っている日本中医学院へ入学しました。
授業もものすごく分かりやすいく、そして分かりやすいだけでなく面白く、私が人生の恩師と言うなら小金井先生を挙げると思います。
結局、遠回りになる感じがするかもしれませんが、深いところから理解していかないと理解が難しい。中医学はなおさらのこと。
この本を読んでから他の薬膳の本を読んだら、理解度はまるで違いました。
あぁ、そういうことね、と。根本を理解しているから自然と理解できるようになりました。
ベースを中医学に基づいた本物の薬膳を学びたい方にとってもお勧めの本です。特に私のように国際中医薬膳師の資格まで勉強を深めたいなと考えている方には一冊手元にあると頼りになります。
私も試験勉強中に何度開いたか分かりません。
薬膳や中医学の本を読んでもなんかしっくりこないな~と思っている方、一度目を通してみるのいいかもしれません。