中学国語総復習ガイド(勉強記事)

中学校の国語は、文法や語彙の基礎を築くとともに、古典文学や現代文の読み解き方を学びます。このガイドでは、中学で学ぶ国語の重要なポイントを詳細に解説し、総復習をサポートします。

1. 文法と語彙

品詞の分類

  • 名詞

    • 定義:物事の名前や概念を表す言葉。

    • :犬、学校、愛

    • 活用:名詞には活用がありません。

  • 動詞

    • 定義:動作や状態を表す言葉。

    • :走る、見る、考える

    • 活用:五段活用、上一段活用、下一段活用、カ行変格活用、サ行変格活用

    • (五段活用):書く→書かない→書きます→書こう

  • 形容詞

    • 定義:名詞を修飾し、状態や性質を表す言葉。

    • :美しい、速い、高い

    • 活用:形容詞には活用があります(例:高い→高くない→高かった)

  • 形容動詞

    • 定義:名詞を修飾し、形容詞に似た働きをする言葉。

    • :静かだ、元気だ、簡単だ

    • 活用:形容動詞には活用があります(例:静かだ→静かではない→静かだった)

  • 副詞

    • 定義:動詞や形容詞を修飾し、様々なニュアンスを加える言葉。

    • :すぐに、非常に、しっかりと

    • 活用:副詞には活用がありません。

  • 連体詞

    • 定義:名詞を修飾するが、形容詞とは異なる言葉。

    • :この、あの、ある

    • 活用:連体詞には活用がありません。

  • 接続詞

    • 定義:文と文をつなぐ言葉。

    • :そして、しかし、だから

    • 活用:接続詞には活用がありません。

  • 助詞

    • 定義:文中の言葉の関係を示す言葉。

    • :が、を、に

    • 活用:助詞には活用がありません。

  • 助動詞

    • 定義:動詞や形容詞に付いて、意味を補足する言葉。

    • :〜ない、〜ます、〜だ

    • 活用:助動詞にはそれぞれの活用形があります(例:ない→なくない→なかった)

文の構造

  • 主語

    • 定義:誰が、何がを示す部分。

    • :私が、犬が

  • 述語

    • 定義:何をするか、どうであるかを示す部分。

    • :走る、見た

  • 修飾語

    • 定義:主語や述語を説明する部分。

    • :速く、昨日

  • 補助語

    • 定義:主語や述語、修飾語を補足する言葉。

    • :も、でも、しか

語彙の増強

  • 同義語と反義語

    • 同義語:意味が同じ、または似ている言葉。

      • 例:走る→駆ける、急ぐ

    • 反義語:意味が対立する言葉。

      • 例:速い→遅い、高い→低い

  • 慣用句とことわざ

    • 慣用句:特定の意味を持つ言い回し。

      • 例:頭が上がらない、目を盗む

    • ことわざ:教訓や知恵を含む短い言葉。

      • 例:石の上にも三年、猿も木から落ちる

2. 古典の基礎

漢文の基礎

  • 返り点の読み方

    • レ点:次の漢字に戻って読む。

      • 例:「学而時習之」→「学びて時にこれを習う」

    • 一二点:二つの漢字を一度戻ってから読む。

      • 例:「人不学不知義」→「人学ばざれば義を知らず」

  • 書き下し文の作り方

    • 例文:「少年易老学難成」

      • 漢文:「少年老いやすく学成り難し」

      • 書き下し文:「少年は老いやすく、学は成り難し」

平安時代の文学

  • 『源氏物語』

    • 作者:紫式部

    • 内容:光源氏の恋愛や宮廷生活を描いた長編物語。代表的なエピソードとして「桐壺」「葵」「夕顔」などがある。

    • 背景:平安時代の貴族社会を舞台に、恋愛や権力闘争が描かれる。

  • 『枕草子』

    • 作者:清少納言

    • 内容:宮廷生活や四季折々の情景を描いた随筆。代表的な章段として「春はあけぼの」「香炉峰の雪」などがある。

    • 背景:平安時代の宮廷文化や女性の視点から見た日常が反映されている。

3. 現代文の読解

小説の読解

  • 物語の展開

    • プロットの分析:物語の起承転結を把握し、どのように物語が展開されているかを理解します。

      • 例:起→登場人物の紹介、承→問題の発生、転→クライマックス、結→解決

  • 登場人物の心理

    • キャラクターの動機付け:登場人物がどのような動機で行動しているかを分析します。

      • 例:主人公が冒険に出る理由、敵役が悪事を働く背景

  • テーマの解釈

    • 物語の主題:作品全体を通じて伝えられるメッセージやテーマを読み解きます。

      • 例:友情の大切さ、愛の力、成長の過程

評論文の読解

  • 筆者の主張

    • 要旨の把握:筆者が何を主張しているかを明確に理解します。

      • 例:環境問題の重要性、社会改革の必要性

  • 論理展開

    • 論拠の分析:筆者がどのような根拠やデータを使って主張を展開しているかを把握します。

      • 例:統計データ、歴史的事実、専門家の意見

  • 批判的読解

    • 論の整合性:筆者の論理が一貫しているか、矛盾がないかをチェックします。

      • 例:論理の飛躍がないか、根拠が十分か

まとめ

中学校の国語の総復習を通じて、基礎的な文法や語彙、古典の読み方、現代文の理解を深めることができます。これらの基本をしっかりと押さえることで、さらに高度な国語の学びに対応できる力を養いましょう。継続的な学びが、確かな国語力の土台となります。

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