十人十色
いい言葉だと思う。
意味的には10人だと少なく感じるので、万人万色でもいいくらい。
結婚して15年になるが、結婚前からダンナにずっと言われ続けている言葉がある。
「みうちゃんはアメリカ人だから!」
どこからどう見ても東洋人でしかなくバリバリの日本人なのにw
ダンナが言いたいのは、多くの日本人と比較して思考回路が違うということらしい。日本人は人と違うことはやりたがらないし、人目を気にして行動するけど、私にはそれがないからアメリカ人w(アメリカ人に怒られるw
基本的に人からどう見られていようと、どう思われていようと気にならない。
みんながやってるから自分も!なんて理由で何かすることもまずない。
それを一番象徴していたのが結婚する時のいろいろだったと思う。
まず、普通の女子が欲しがるようなものに興味がない。
アクセサリーで身につけるのはピアスのみ。
指輪はしないので婚約指輪も結婚指輪も必要ない。
ドレスを着たいなんて思わないし、ドレスを着た写真を撮ろうなんてそれこそ思わない。
結婚披露宴は招待されて参加するのも苦痛だが、そこはオトナなので招待されたら我慢して参加する。おめでたい事がイヤなのではなくて、心の底から『おめでとう』って思っているけど、あの妙に褒めてばっかりのウソくさい感じが好きになれないのだ。
そして、わざわざ泣かせるような演出の両親への手紙のくだりとか超苦手だ。
それを自分が結婚するからってやるはずもなく、両家の顔合わせとか結納とかそんなものもやってない。
そもそも入籍にも興味がなく、夫婦別姓でいいじゃないかと思っていたくらいだ。
一緒に暮らし始めてダンナのご両親に会いに行った時、お義父さんから「籍を入れないってことは、要らなくなったらうちの息子を捨てるつもりか?」と言われてしまった。ちょっと衝撃的だったw
夫婦別姓に関してはこだわりがあったわけでもないし、今の日本では別姓にしている方が何かと不便というのもあって、それで丸く収まるのであればと入籍。
二人とも子供には興味がなく子供のいない生活を選んでいるが、これも結婚した夫婦にとって世間は何かとうるさい。
「子供まだ?」「早く出来るといいね」大きなお世話だw
そんなことを言う人たちに「子供のいない生活を選んでいる理由』を話したところで理解してもらえるはずもなく、めんどくさいのが目に見えてるのでにっこり笑顔を返しておく。
どこかの議員さんに言わせれば私たちは『生産性がない夫婦』ってことになるw
結婚のことだけでも、日本の夫婦の中で私と同じ人は少ないだろうとは思う。
少なくとも知り合いの中にはいないw
人と同じことをやりたくないとかそういう思考ではなく、人と同じでも興味があればやるし、興味のないことはみんながやっていてもやらないだけなので、空気は読むし決して協調性がないわけではない。
いろんな人がいて、いろんな考え方があって、みんな違っていていいのに。
どうして少しでも違うものに対して人は優しくないんだろう。
イジメの原因なんて、ほぼそこからきているんじゃないかなと思う。
子供のいる友達から、不登校の子がすごく多い話を聞いて驚いた。
自分は若い頃から人は人、自分は自分と思って生きてきたけど、今の子供たちはそう思えない子が多いのかもしれない。
マイノリティって素敵な事なんだよ!
十人十色、みんなと同じじゃなくていいんだよ!
学校の先生がそれを教えてあげてほしいなと思う今日この頃。