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お母さんたちの想いを乗せて(現地入り編)

当日の記録(時間がない方は目次からどうぞ!)

2019年9月13日金曜日。
朝子どもたちが起きる前にと、車に積みっぱなしになっていた物資を一度出して、集まったものの確認をしました。

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オムツだけで16袋、おしりふきは30袋以上ありました。
予想以上に早く子どもが起きてきたのと、あまりの数に時間が足りず全て把握しきれずに断念してしまいました…。

【把握できている限りの集まった物資】

紙おむつ/おしりふき/おしりふきコットン/粉ミルク/液体ミルク/大豆ミルク/肌着/ロンパース/子ども服/子ども靴/子ども靴下/常温保存豆腐/綿棒/ベビーオイル/消毒用シート/箱ティッシュ/オムツ用ゴミ袋/離乳食レトルト/タオル/母乳パッド/生理用品/お菓子/スポーツドリンク/非常食セット/非常用トイレ/ゴミ袋/牛乳石鹸/授乳服/授乳ケープ/おくるみ/サランラップ/キッチンペーパー/おもちゃ/塩飴/飲用水/ミルトン

実際に子育てをしているからこそわかる必要なものばかりが集まったように感じました。また、LINE Payを使って3万2千円送金をいただいています。

物資集めの記録をした前編はこちらから。

すでに、チャイルドシートを2台積んだタントでは、これが限界!というほどの荷物。

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息子と朝ごはんを食べて、なんとかチャイルドシートに2人乗せて出発。
家から10分くらい走ったところで、息子の保育園バッグを忘れたことに気づく。

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こんなに荷物があるのに、保育園バッグがないなんて…(帰宅後、玄関に寂しそうに置きっ放しにされていました)

ガソリンを満タンにしてから送り届け、9時から15時までの保育がスタート!ここからはわたしも時間との戦い!

とりあえず高速に乗って久里浜へ。
朝物資を確認したところ、低月齢用の離乳食が足りないと感じたので久里浜ハックにて買い足したり、若干日持ちするパンやカロリーメイト的なものを購入。もちろん、自分用の昼食と飲み物も買って行きました。そして、ここの駐車場でも荷物の受け取りを一件。

フェリー出発20分前に久里浜港につくと、お母さん大学横須賀支部の皆さんが物資の受け渡しのために待ってくれていました。(さらに別のママさんも!)

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「必要なもの選んで!箱バラせばいけるんちゃう!?これもあったほうがいいよ!」など本当に手際の良さと効率の良さ、判断力は普段から読解不能な子どもたちと向き合って鍛えられているおかげだと思うの…隙間を埋めるように荷物を一気に増やし、タントはいよいよパンパンに。

そして、フェリーの乗船チケットまで買ってくれていました。横須賀のママたち、熱すぎる!!(お母さん大学横須賀支部のFBページはこちら!)

10時20分発のフェリーに乗り込んで、出航。娘のオムツを変えて、授乳をして、情報収集したりLINEの返信をしていたらあっという間の40分。

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11時、千葉の金谷港に到着しました。(ここからは、全てわたしが見聞きした情報で、9月13日11時現在ものです。念のため)
さっそく、わたしの頭の右側に写っているお家の屋根、崩れてるの見えるかな。
ちなみに、金谷港はまだ停電中で、フェリーから車を降ろすための橋もフェリーを繋いでフェリーから電力を供給しているそうです。
そいういえば娘、時間がなくて息子のお下がりのパジャマのままだった。ごめんよ、姫。

帰りのフェリーは、13時40分発。時間がない!
twitterで白浜地区に物資が行き届いていないという情報を得たので、とりあえず南房総市の白浜を目指しました。1時間くらいだったかな。

高速道路と、大きい道路を走っているぶんには特に走りにくいとかはなかったように感じました。風に煽られたのか信号が変な方を向いていたり、一部のトンネル内は電気がきてないのか真っ暗だったり。

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ちょっと古そうな建物は、こんな感じで被害を受けているものが多くありました。古くなくても看板が思いっきり曲がってたり。
時間に追われながらかつひとりで運転しながらだったので、写真とか全然撮れなかった…twitterで検索すれば山のように出てくるのでそこはご勘弁を。

さっそくお母さん大学の皆さんにもらった差し入れのおやつを食べようと思ったら…

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めっちゃ美味しかったしこんなん泣く。ありがとう。

白浜コミュニティセンターを目指していたもののナビで見つけれず、とりあえず白浜地区に入って目に入った町内会館のようなところへ。男性2人が軽トラからペットボトルの水を運び下ろしていたので避難所になっているか尋ねたところ、なっていないとのことだったので、コミュニティセンターの場所を聞きました。去り際、「ああいう人がいろんなところから来てくれてるらしいな」というのをわたしは聞き逃さなかったぞ!◎

出ようとした時に、第一村人発見!的な感じで現れたおばあちゃん。
窓をあけ、「困っているもの、足りていないものないですか?」と尋ねてみると「なに、売りに来たの?」と。「いやいや!子どものもの中心になっちゃうんですが集めて持って来たんですよ!^^」と伝えると、「ボランティアで!?そりゃああなたすごいよ。ありがとうね。わたしは、水もあるし、パンもあるし、大丈夫よ。トイレが使えないのが不便だけど…」というので「トイレ持ってますよ!」と伝えたら「家の隣が田んぼだから大丈夫よ、ありがとうね。」と結局渡せずじまいでした。子どもが乗っていると伝えると、「窓を開けて見せて^^」というので見せてあげたら、とても幸せそうな表情をされていたので、娘もいい仕事をしているなあと感じました。少しでも、癒しを与えられていたらいいな。

そんなこんなで白浜コミュニティセンター(南房総市白浜町白浜14955)に到着。

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給水車がいて、水を取りに来る人や中にも少し人がいました。
物資にはそこまで困っている様子もなく、事務の方に話を聞いてみると「ここは子どもが少ないから、そういうことなら千倉のゆらりに行ってみて!」と教えていただいたので調べてみるとここから20分ちょっと。「行ける!?行けんのか!?」と不安になりつつも、間に合わなければ保育園の延長頼むか親に迎えに行ってもらえばいいか、と切り替えすぐさま向かうことに。

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赤いピンが刺さっているところが、千倉!チーバくんのかかとくらい。

千倉保健センターに到着!

車を止めてスタッフの方に声をかけたら、待ってましたと言わんばかりに喜んでいただけました。

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物資の仕分けも大変だろうし、不要なものがあれば置いておいてください、と声をかけたところ「全てありがたくいただきます」とのことでしたので、皆様からお預かりしたたくさんの物資はこちらの千倉保健センターにお届けさせていただきました。

恥ずかしながら後から知ったんですが、ここは妊産婦さんを対象とした避難所になっているようでした。必要とされているところに届けられて、よかった!
搬入者記録用のメモには、この日の日付ではおそらくわたしが一番最初だったように感じました。
周辺の地域では停電は解消してきているものの、まだ全戸復旧はしていないとのことでした。
テレ朝が取材に来ていたので、「横須賀のママたちの力でここまで集まりました!」と連呼しておきました。が、報道ステーションでは使われなかったな…残念。(いや他に伝えるべきニュース山のようにあるからな)

皆さんとても温かく接してくださり、娘が泣くと「お母さん車停めて中で授乳して行ってあげて!」とお声がけもしてくださいました。が、「フェリーの時間があるので;;」と泣く泣くお断り…またゆっくり訪れたいと思います。

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エプロンつけた方、遠くにいたスタッフにも「あのお母さん、赤ちゃん連れてたーくさんオムツとか持って来てくれたのよ!」と車で去る時に伝えてくれていたので、横須賀のママたちの力を無駄にしなくてよかった、と一安心。
周辺ではお店も少しずつ営業再開していたりするけれど、甘えられる場所があるうちは甘えてほしいなあと思います。勝手ながら。

ナビに表示されている金谷港到着予想時刻はフェリー出発時刻の10分後…「これは、いける!」と確信したわたし。くれぐれも安全第一で、戻りました。

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今回わたしが通った道では、そこまで大きな建物の崩壊とかは目立たなかったけれど、民家の屋根にブルーシートがかかっていたり、これから時間もお金もかかりそうな箇所がたくさんありました。涼しくて、雨の降らない日が続くといいのだけど…3連休少し心配です。

予想通り見事に巻き返し、千葉滞在2時間半でフェリー出航10分前に乗船できました。よかった!

東京湾フェリーも頑張ってくれています。久里浜までくれば日常があります。千葉の皆さん、こちらも頼ってね。(地区は限られているようだけど)

帰りのフェリーも、小児科の予約をして、オムツを変えて、授乳をして、おにぎりを食べて…いたら娘が盛大に吐き戻し、一瞬で横須賀に到着しました。数日前から痰が絡んでいたので変なとこに入ったかな。

無事に14時20分に久里浜に戻って来て、高速に乗って15時には息子のお迎えに間に合いました。
お迎えからの、小児科からの17時過ぎ帰宅、夕飯作りからの、夫(捻挫中)迎えからの、夕飯からの、お風呂からの、洗い物からの、家族総出でムカデ退治からの、ホームベーカリーセットからの寝かしつけのまま就寝であっという間に23時。(報ステは録画しておいたw)

母のパワーはすごいなあと我ながら感じた二日間でした。
皆さん、荷物持ってくるのだって子連れなのよ。母は強しよ。
ママ友面倒とか、お隣さんの顔も知らないとか、町内会に入らないとか、核家族化が進み孤立しがちな社会になっているけれど、やっぱり災害大国日本では災害時こそ地域のつながりが必要だと思うの。
今回、自分だったらどうするだろうかって考えたり、ネットが使えない、連絡が取れないとなったらやっぱり顔を合わせるしかなくて。何かおきた時に「あそこのお家、赤ちゃんいるけど大丈夫かな」「ここに行けば物資がもらえたから同じくらいの子がいるママさんに伝えてあげよう!」とか、そういうつながりってやっぱり普段から築いていかないと本当に他人になっちゃうんだよね。

ちょっとでもずれていたらと思うとゾッとする今回の台風15号。
明日は我が身で、今回の災害も無駄になりませんように。
そして、寄付を多くいただけたのでこれからも長く細く、支援していきたいと思います。(ちなみに横須賀横須賀言ってるけど、横浜市に住む高校の先輩と1児の母でもある友人が1万円ずつ寄付してくれました。本当にありがとう)

では、最後にうちの姫おいておきますね。

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今回の台風で被害を受けた地域の復旧を心よりお祈りしています。
そして、頑張れ、東電!!!

サポートいただけたらちょっと贅沢なおいしいものを食べたいです。えへへ。