あるアザラシの早すぎる子離れ
タイトル画像は、先月発表された海洋写真賞の魅力的な受賞作のうちの1枚です。
この賞は私たちの美しい青い惑星を称えると同時に、地球が直面している多くの窮状を浮き彫りにするプラットフォームでもあります。https://www.instagram.com/oceanographic_mag/
さて、これもタテゴトアザラシ(ハープシール)の赤ちゃんです。
このアザラシは毎年グリーンランドからカナダ東部セントローレンス湾まで旅して2月末から3月初旬に出産する。
流氷上で生まれた赤ちゃんはお母さんアザラシから脂肪分たっぷりの母乳をもらい、どんどんと大きくなり、短期間でその姿を変えていく。
しかし、母親は栄養たっぷりの母乳を約2週間ほど飲ませると、赤ちゃんを氷上に置いたまま去っていくのだ!求愛・交尾のためにオスを探しにいくらしい。
そのためタテゴトアザラシの仔はわずかな期間で生きるすべを学び、それからはひとりで生きていく。
母親が去っても少なくともあと 4 週間は強い海氷に完全に依存して留まるしかすべはない。栄養を使い果たして自力で食べれるようになるまで。
ヘッダー以外の画像は写真家の北川孝次氏からお借りしました。彼は流氷上の穴から落ちてしまった赤ちゃんを必死で助けたこともあるそうです↓
秘境ツアーをうたう「西遊旅行」さんが過去に行ったツアー企画に:「限られたわずかな期間だけ観察できるハープシールの赤ちゃん、氷海の奇跡とも言える自然の神秘を是非ご自身の目で確かめてみてください」とありました。https://www.saiyu.co.jp/feature/harp_seal/
ちなみに、サステナブル・ツーリズム(持続可能なツーリズム)の達成を目標とするこの旅行会社さん、アフターコロナに向けてすでに満杯でキャンセル待ちのツアーもあるようです。
当分旅行には行けそうにない私はツアーの企画を見ながら楽しむことにします。