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野生動物の親子関係~シエナ国際写真賞から (3)

ヘッダー画像は、母親の首に後ろから跳びのろうとするピューマの子です。似た方法でラマに似た獲物のグアナコを将来狩るためで、その練習をしているのです。

撮影者はチリのパタゴニア地域にあるトレスデルパイネ国立公園の近くで雌のピューマと4匹の子供たちを追いかけて数週間過ごしました。 

パタゴニアのピューマは保護措置のおかげで、ここ数十年で数が驚異的な復活を遂げました。

「練習」野生生物部門の特別賞: 

「母をさがして」野生生物特別賞:
 
 タテゴトアザラシの子が海中をのぞきこみながら母親が戻ってくるのを待っています。 

タテゴトアザラシの雌は2月下旬に海氷上で子供を産み、12〜15日間育てた後、北極に戻って交尾するために子供を放棄していきます。 

仔は生き残るために安定した氷を必要とします。 海水温の上昇のせいで海氷は不安定になり、ここ何年も死亡率が極度に上がっています。


「洪水から赤ん坊を救出するアライグマ」野生動物特別賞:
 
 フロリダ州・エバーグレーズ国立公園には雨季と乾季がありますが、気候変動により季節の変動が予測できず不安定になりました。 

雨が少ない乾季には哺乳類も鳥も巣作りを始めますが、 この冬は2日間で8㎝くらい雨が降ってアライグマの巣に水が氾濫しました。

母親が慌てて赤ちゃんを救出し連れ出す様子がカスタム・カメラトラップに撮影されていました。(この画像は以前にもnoteで投稿したことがあります)

「群れの長はメス」野生動物の傑作:
 
 ホッキョクオオカミと思われる仔は姉が口にくわえている羽を噛み、別の仔は群れの長である右端の年老いたホワイトスカーフ(たぶん撮影者がつけたニックネーム)に鼻をすりよせています。 

大変だった狩りの後、ホワイトスカーフは子供たちに獲物を最初に食べさせ、その後ツンドラに姿を消して二度と戻りませんでした。

群れは何日間か嘆き悲んでいたが、ホワイトスカーフの年上の娘のうちの1頭が新しい長としての役割を主張し始めました。

https://sipacontest.com/

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