3つの好きな映画|ドキュメンタリー映画[Life in a Day•ビッグリトルファーム・100,000年後の安全]篇
日本に自分と同い年の人は何人いるか?
すごく粗い計算でいいならとても簡単。
日本の人口を1億人として、0歳〜100歳の人が均等にいると考えると、1億÷100→100万人。
なので、同学年が日本には約100万人。
100万人という数字はとても便利で、小学生の数なら1〜6年までいるので100万×6→600万、大学生なら進学率60%として、100万×4×0.6→240万人と概算できる。
答えをネットで見ると、小学生は620万人で大学生は260万人。ほぼ正解。
毎年、鳥取や杉並区がまるごと消える?
先月厚労省が公表した2021年の人口動態の速報がこれ。
出生数 84万2897人
死者数 145万2289人
近年の出生数は100万人を当然到達しないし、死者数は当然100万人を大きく上回る。なので、人口はどんどん減っていく。
1年で60万人減少
鳥取県の人口は57万人、杉並区の人口は56万人。なので、毎年、鳥取県や杉並区がまるごと消えるほどの出来事。ちょっと想像しただけでも、すごいことかと。。
日本の過去数千年の人口推移
過去数千年の日本の人口をネットで調べる。(ネット情報なので精度不明だけど)縦軸を対数にしたら、とてもいい感じに。
日本は人口が急激に伸びた期間が3回。
稲作伝来により食糧が豊富になって人口増
貨幣経済の普及により、豊かになって人口増
工業社会の到来により、技術の進歩で人口増
では、人口が停滞した時期に何があったか?
答えは、平安時代の遣唐使停止と江戸時代の鎖国。
外国に対して国が閉ざされ、大きな経済成長も人口増進もない中で、日本独自の文化が醸成される。
かな文字、和歌、神殿造、大和絵、十二単、
俳諧、浮世絵、歌舞伎、書院造、、
内に籠り、これまでに吸収してきた異国文化を、日本独自に熟成させる。
21世紀もこれから中盤戦。
大きな経済成長も、人口増加も見込めない。この状態は、日本文化の熟成期間にはもってこい?
「21世紀は国風文化、江戸文化に続き、日本文化が大きく花開く時代」
500年先の未来の小学校で、こんなことを習うかも、と想像すると、少しワクワクしてしまう。
今日から未来まで見つめるドキュメンタリー映画[1日・8年・10万年]篇
と、いうことで、今日この1日から遠い将来までを見つめるドキュメンタリーを3つ。
世界中のある1日の出来事
生態系の秩序の再生の8年間
10万年先の人類に向けて
Life in a Day 2020
2020年7月25日の様々な日常生活の風景を映した動画。
192ヵ国から32.4万本の動画が集められ、世界中のさまざまな人が撮影した7月25日の日常風景を繋ぎ合わせてひとつの映画にしたもの。
朝があったり、夜があったり、晴れてたり、雨が降っていたり。生まれてくる生命があったり、お葬式の映像があったり。
楽しく家族で遊んでいるものや、紛争中の映像があったり。
コロナ、貧困、人種差別、気候変動などなど、、
たった1日の出来事をみているだけなのに、人類の縮図が表現されている、すごい映画。
まさに谷川俊太郎の「朝のリレー」みたいな映画。
ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方
大都会から郊外の荒れ果てた農地に夫婦が移り住む話。
広さは東京ドーム17個分。
究極の農場をつくる8年間。
肥料や農薬で自然をコントロールするのではなく、本来地球に備わっている生態系を再生し、自然との共生を目指す。
草花や虫や木、動物たちと人間がともに生きる農場。
全ての生命に役目があり、自然には美しい秩序があることを教えてくれる映画。
100,000年後の安全
フィンランドにある放射性廃棄物処理施設「オンカロ」の話。
廃棄物が安全なレベルになるまで10万年。
それまで施設が耐えること、そして10万年先までその施設に立ち入ってはいけないことをどうやって未来に人類に伝えるか?
今の文明が10万年後まで続いていれば、そこにこの施設があることも引き継がれるから問題ない。では、別の文明に変わっていたら?別の言語に変わっていたら、どうやって危険性を伝える?
映画で物理学、文化人類学、生物学、医学などなどさまざまな学問の専門家が、真剣にその伝達方法を考える様をみるにつけ、やっぱりそんな施設つくってはいけないのでは、、と思ってしまう。。
1000年前に猿人、100万年前に原人、10万年前にようやくヒトが登場し、1万年前に文明ができる歴史を踏まえると、これから10万年先に遠い未来に、同じヒトがいるとも限らない、、