いつも思う「将来の夢」という作文
~大切な一人娘に伝えたいこと~
小学校時代…、
毎年、あなたは何を書くかに悩んでいました。
それは「将来の夢」という作文です。
将来何になりたいか分かんない…
良いこと書かなきゃいけない気がする…
夢が無いとイケない気がする…
そうして、悩んだあげく、あなたは「パティシエになりたい」とか「幼稚園の先生になりたい」とか、流行りの若しくは家族の職業など、どうにかこうにか作文を書いて、宿題を提出していました。
そんなある日、あなたは言いました。
ママ…「私は本当は、なりたい職業なんて無いんだよ」
「ずっと子供でいたい。大人なんて嫌い…」
「大人になんて、絶対になりたくないんだよ。」まるでピーターパンのセリフです。
一方、
そんな、あなたの言葉を聞いて、ママはいつもこんなことを思ってた。
「あなたがそう思うのは、お手本と思えるような大人に出会っていないんだろうね…身近な大人が仲たがいしたり、思いやりが無かったり、そんな環境で育ったあなたがそう思うのも無理はない…ごめんね、頑張ってきたけどママはもっともっと自立した強くて優しい
本当の大人になりたい…。」
だけどね、思い返してみれば‥
本当の大人を知らない大人になりたくない あなたは、
「将来の夢」という作文を.無理やり書いただけじゃなかった…。
書いたことを、ちゃんと実践していた…
何度も何度もお菓子作りをしてみたり、幼稚園のお手伝いにも行っていた。
高校生になった今、あなたは、お菓子作りには飽きたらしく、
パティシエにはならないという(笑)
でも、
今でも、
幼稚園のお掃除に行きたい! と言って、幼稚園の先生の温かさや素晴らしさについて自主レポートまで書いて見せてくれた。
私は私で、あれから仕事を通して、日々真剣に頑張っているつもり…。
あの頃・・・
「将来の夢」なんて作文は、
いつもいつも「困ったお題」でしかない! と思っていたけれど、
暗黙に狭い分類で「将来なりたい職業」っていうことじゃなければ、
かえって時々考えてみたり、書いてみたりする方が良いんじゃないか…という気がしてきた。
例えば「将来なりたい大人像」とか「こんな人になりたい」とか、
そういうテーマにしたら考えやすいのではないかしら…
そんな気がしてくる。
職業なんて・・・
何になりたいかなんて、決められる人は少ない。
50歳を過ぎた私でも、この職業で良かったのかなんて分からない。
大事なのは、どんな仕事であっても、日々の業務の中での思考と行動の在り方が大事なので、人間にとって一番大切なのは「心」なのでしょうね。
大切な一人娘よ…これを読んだあなたは、何を思うのでしょうか(笑)
いろいろ教えてくれてありがとう。