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ワタシの中に浮かんだ「誰か」の話
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ひとつも

ひとつも

ちゃんと食べてる?

今日はよく眠れた?

久しぶりに会ったあなたは、

ほんの少し痩せていたように見えて
ほんの少し寂しそうで
ほんの少し疲れているようだった

あなたは会いたかった?
ガッカリしてない?
期待に沿えたかな?

聞きたいけど聞けない言葉が胸の奥で渦を巻いてる

いまは、私の声を聞いて
私を見て
笑いあいたいのに

うまくいかない

どうしたらいいかわからない
ほんとはもう少しだけ

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ふわふわ

ふわふわ

この部屋に来るようになって一年経った

ふかふかやわやわのクッションはわたしの部屋から持ってきた

一緒にいないとき用に、なんて言われたら
どんなにお気に入りでも持ってこないわけにいかないじゃん。

全然好きとか言ってくれないけど、
ソファのとなりをポンポンってしたり
私が好きって言ったスープを寒い日に作って待っててくれたりする。

そういうの、ずるいなぁって思うけど
好きってなっちゃう。

最初

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あなたのとなり

あなたのとなり

思わず 好き と、言いそうになる

あなたが隣にいて

わたしとあなたになると。

これだけは、口にできない

わかってる、わかってる、わかってる

でも、思わずほんの少し触れてる肘がくすぐったくて

普段は言わないようなほんの少し弱気な言葉をポロリと言われると

包んであげたいと思ってしまうし

ふとゆるんだ顔を見せてくれたら

わたしの心が解けてくのがわかる

あなたはわたしと同じように感じて

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夏のうた

夏のうた

あなたと話すと悲しくなるの

全然わたしのことなんて見えてないんだなってわかるから

あなたと話すと元気になれると思ってたの

まさか、あなたから他の女の子の話を聞くことになるとは思ってなかったから

あなたの話を聞くと胸がざわざわするの

いつも耳にするのは、いい話じゃないから

あなたは、そんなにわるいひとなの?

それでも、あなたのことが頭から離れない

胸の奥が痛い

いびつさが、かえって

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幻

あの日、一瞬にして目の前に一枚の情景が見えた

あまりにも鮮明で、今でも感触が残っているように感じる

抱き寄せられた時の腕のたくましさ

鼓動が一瞬にして滾って息苦しくなる

同時に私を包む柔らかく激しく熱いくちびる

頭の中の感覚がとろけてぼんやりしていくかんじ

自分でも怖いくらいにあなたを感じた

これが、現実でないことが逆に気味が悪いほど。

でも、もうきっと、それはただの幻だと

いい

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困惑の定義

困惑の定義

ものすごく、困惑している。

"困惑"っていう言葉はこういう時に使うんだって

初めてわかった

君の考えていることがわからない

どう考えてもその顔は気になる男にする顔でしょ

と思うと

まるで見えていないみたいに普通の顔してる日もある

守ってあげたくなるような日もあれば

あまりに勇敢な日もある

もはや、わからない

どんどん惹かれるということでもない

不思議なんだよ、ものすごくドキド

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奇跡にみえた偶然

奇跡にみえた偶然

あの日感じた予感は、

僕だけのもので、

君にとっては、単なる偶然とも気づかないような

今となっては、記憶の片隅にも残るかどうかの

日常のほんの一部にすぎなかったようだ

あの日、楽しいと言い合ったのは

2人だったはずだけれど

思わず胸を押さえ深呼吸をしたい衝動に

駆られるようになったのは僕だけで

もう一度あの時間を過ごしたいと思っているのも

ひとりだけみたいだ

君のその笑顔は

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Xmasの奇跡

Xmasの奇跡

胸の奥が静かに鳴ってる

いつもより熱く、ほんの少し速く

それを認めてしまうのは、あまりに危うい

わかっているけど

止められない。

ベタな言葉しか思いつかない

目を閉じるたび

まぶたの裏に現れる

飲みすぎたカフェインのせいかもしれない

そうでないと困る。

まさかの展開が起きた。

そんなこと、あるはずないって思ったのに。

クリスマスの奇跡。

起きて良かったのか、悪かったのか

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夏のアイスコーヒー

夏のアイスコーヒー

あなたの声が遠い

おかしいな、目の前にいるのに

このカフェに来るようになったのは

去年の秋だったから

そっか、アイスコーヒー飲んでるとこ見るのは

初めてなのかもしれないな。

首すじに汗

今すぐ涼しいところでゆっくりしたい

でも、汗かいてる感じも嫌いじゃない

焼けてる肌は、年中だから

汗も似合う

去年、寒くなる前にって結構寒かったけど

あなたの好きなサイクリングに行った

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雨の日の美容室

雨の日の美容室

髪を切った

海辺の美容室の前を通りがかったとき

行きたい行きたいと思いつつ

忙しい毎日に流されて

髪の毛のことなんてすっかり忘れていたことを思い出した。

ふと立ち寄ったらすぐに切ってくれると言ったので

そのまま中に入った。

大きなガラスの窓から薄曇りの海が見える。

今日は波もなく静かで

曇り空と海の境界が曖昧だ

「こんにちは!どんな感じにしますか?」

少し若くて元気な太陽みた

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慣れ親しんだワタシも良いけど
新しいワタシに出逢いたい

雪桜

雪桜

あの雪の日、すれ違いざまに肩が触れて

それが君だって知ったのは

桜の季節だった

紺のリクルートスーツなんて着てるから

まさか、君だなんて思いもしなかった

雪の日の君はもうすこし大人に見えた

とはいえ、私より年下だとはおもってたけど。

転んだ私にスッと手を差し出して

汚れたスカートの代わりにって

さらっとジーンズを買ってくれて

裾直しのあいだ、カフェで話した君は

どう見ても、そ

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3年目のシュトーレン(ver.2)

3年目のシュトーレン(ver.2)

まだ、11月の末だっていうのに

彼がシュトーレンを買ってきた。

私はクリスマスにシュトーレンを食べたかった。

1年のご褒美として、

クリスマスだけの特別なシュトーレンが

好きなのだ。

それが、毎年のクリスマスの楽しみだって

もう、3回目のクリスマスなのに

毎年言ってるのに、

どうしていつもこの人は肝心なことを忘れてしまうんだろう。

いつだ

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3年目のシュトーレン

3年目のシュトーレン

まだ、11月の末だっていうのに    

彼がシュトーレンを買ってきた。    

私はクリスマスにシュトーレンを食べたかった。  

1年のご褒美として、

クリスマスだけの特別なシュトーレンが

好きなのだ。    

それが、毎年のクリスマスの楽しみだって

もう、3回目のクリスマスなのに

毎年言ってるのに、

どうしていつもこの人は肝心なことを忘れてしまうんだろう。

いつだってそう。

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