ミクストリーム vol.1に行ってきたよレポ【イベントレポ】
こんにちは、なのさPです。夏休みレポ宿題企画第3弾です。まさか夏休み最終日までかかるとは思いませんでした… 今回は7月30日に開催されたボカロクラブイベント「ミクストリーム vol.1」に行ったお話をしていきたいと思います。
今回は参加者さんのXポスト(旧ツイート)を多く引用しています。動画を残してくださった皆様、本当にありがとうございます。
前に紹介したファンメイドライブのように、ボカロ界では有志によるイベントが多数開催されています。そのうちの一つとして、ボカロに特化したクラブイベント、通称ボカクラというイベントが全国各地で開催されており、今回のミクストリーム(ミクスト)もボカクラの一つとして始動しました。
様々な個性を売り出して開催されているボカクラですが、今回のミクストリームは、なにかとボカロファンの間で話題になったサイトであるKiite Cafeをベースにしたイベントとして開催されました。
Kiite Cafeとは、ボカロ曲を共有し、ログインしているユーザー同士で同時視聴できるめちゃめちゃ楽しいサイトです。詳しい説明はこのnote記事に任せます。
そんなKiite Cafeというサイトですが、このサイトに集まったユーザーたちによるコミュニティが形成され、勝手に宣伝祭を決行したり、マジカルミライにフラワースタンドを出したりと、積極的に活動をしてきました。今回のミクストリームもKiite Cafeに縁のある方が主催、参加をするイベントとして進められました。そんなCafeユーザーによるCafeユーザーに向けたイベント、めちゃめちゃ楽しかったので、いくつか印象に残っている場面をピックアップして話していきたいと思います。(本当は全DJのセトリに触れたいのですが、私が遅刻したりお喋りしたりしていたせいで部分的に聴けていないDJさんがいるので、今回は一部の方のみの紹介とします)
大合唱!「ワギンノンナイスロォォン↑ワラミマミタケメキタミポポン♪」
今回のイベントではDJとして、ボカロPのOUTLOUDさんが出演されていました。『バズリニキ真下くんとコサンニーナ・リマセンカちゃん』や『超越惑星ポチョヘンザ』など独特のクラブミュージックを書くボカロPであり、Kiite Cafeで注目を集めていました。
今回のイベントでも皆の期待通り『バズリニキ』などの人気曲を披露。なんなら「ブチアゲニキ真下さん」のボードを持ってくるガチっぷり、なおこのボードはイベントの最後までずっとDJブースに置かれていました。
そんなOUTLOUDさんの名曲『バズリニキ真下くんとコサンニーナ・リマセンカちゃん』には、Cafeユーザーにはお馴染み「ワギンノンナイスロォォン↑ワラミマミタケメキタミポポン♪」というコール?のパートがあります。(OUTLOUDさん曰く「ワギ活」)Kiite Cafeではコメント機能を用いてコールするのが鉄板になっていますが、ここはミクストリーム、もちろんリアルで声を出します。あまりの盛り上がりにコールが音漏れしていた模様。
さらにOUTLOUDさん、ボカコレに向けて制作していた『ライライレイラ』と『バズリニキ』のミクリミックスも先行お披露目。ブチアゲニキ真下さんに引けを取らない盛り上げを見せてくれました。OUTLOUDさんは良いぞ。
深海少女、どう沈む?
今回のミクストリームでは、ささみにくさん、アオワイファイさんの2人がゆうゆさんの人気曲『深海少女』を選曲しました。Kiite Cafeでも人気の一曲ですが、Cafeでは「深海少女 まだまだ沈む」という歌詞をもとに、画面上のアイコンを動かす機能を使って下方向にユーザーが「沈む」文化が形成されました。(探したけど画像なし)
ミクストリームはKiite Cafeモチーフのイベント、現実世界に降臨しているユーザーたちがどう沈むのかが注目されました。ではここで当日の様子を見てみましょう。
現実に降臨したCafeユーザーの皆さん、まさかのしゃがむことで「沈む」ことに成功しました。サビでも沈みっぱなしの結束力。次の曲が始まるまで、全員沈んだ状態で盛り上がってくれました。この光景を見たささみにくさんが大爆笑していたのが印象に残っています。
余談になりますが、ささみにくさん、アオワイファイさん、お二人とも有名曲からKiiteCafeアンセムまで幅広く攻撃するDJを披露しており、会場をバチバチに盛り上げてくれました。『不思議のコハナサイチ』を流してくれてありがとう…
休憩タイムという名の挨拶タイム
今回のイベントでは、途中にDJプレイをやらない休憩タイムがありました。クラブイベントに行き慣れていない人にも優しい。
DJプレイがない時間のため、ここで参加者同士の交流が活発に。とは言っても参加者は全員Kiite Cafeユーザー、リアルで会うのは初めてでもCafeで何度も出会っているという方がたくさんいらっしゃいました。
特に今回は、アイコンの描かれた名札が配布されており、「あ!そのアイコンはもしかして○○さんですか?」とコミュニケーションのきっかけとして機能していました。私もこの名札のおかげでTwitterやCafeで交流のある方々とお話することができました。しかも持ち帰り可能。最高かよ。
顔合わせはもちろんのこと、好きなボカロ曲やボカロPの話で盛り上がったり、一緒に乾杯をしたり、塩分タブレットを配り歩いたり、各々が楽しく交流できた休憩タイムでした。いやあKiite Cafe民って実在するんですね。
大暴れDJ、フロクロさん
今回一番暴れていたDJを個人的に選ぶとしたら、フロクロさんは間違いなくそうだったと思います。まずカエルの被り物でケロケロボイスMCを始めたあたりからヤバさを感じました。
初手で『どういうことなの!?』を選ぶセンスも凄まじいですが、さらに暴力的な選曲を展開。『ライアーダンサー』→『フォニイ』→『ひみつの小学生』というエクストリームな繋ぎを披露し、会場のあちこちから悲鳴が上がりました。(「嘘」でライアーダンサーとフォニイを繋いで「秘密」でフォニイとひみつの小学生を繋ぐのハイセンスすぎる)
このあとも『散り散り』『流転光速』『ビビビビ』など強い選曲が連続します。体力がもたない…
さらに中間MC(のようなもの)でもボカロ曲をフル活用。会場の参加者に混乱が起きます。
MCで大暴れするだけでは飽き足らず、その勢いのままアメリカ民謡研究会(Haniwa)さんの『あの美しいハーモニカの色。』を選曲。アメリカ民謡研究会で沸くクラブイベント、あまりにもアンダーグラウンドすぎる。
さらにここからも大暴れパートが続き、inosukeさんの『バカ通信』とフロクロさんの『黒塗り世界宛て書簡』のマッシュアップ、さらにミニマムカーターさんの『パントマイムエイジャー』を披露し会場をめちゃくちゃに。
最終盤には、ミクストリームのためにリミックスを制作してきた『解読不能なダンスチューン』を披露、しかも無料のダウンロードリンクを公開する太っ腹プレイ。40分間とにかく大暴れし、会場をめちゃくちゃにしてくれました。
ついに登場!Cafeの店長代理
ミクストリームラストDJを担当したのは、Kiite Cafeの店長代理ことギザさん。今回のミクストリームの主催を務めるなど、Kiite関連の宣伝と発展に尽力しまくっている方です。今回は初イベント主催かつ初DJという大役を担ってステージに上がりました。
一発目には、りうむさんが制作したミクストリームのテーマソング『K!!te!回って!∞アンセム!』を披露。さらにその後は濁茶さんの『網膜は銀幕 人はみなシネマ』や青屋夏生さんの『ジョーク』、無色透名祭作品の『上人**阿闍梨謁見風説戯画仮名問答』などKiite Cafeで支持を集める人気曲を繋げていきます。個人的には友波さんの『○○だけ』を流してくれたのが嬉しかったです(私の2022年ボカロ10選に入っています)。あまりにDJが上手いので本当にデビュー戦の方なのかめちゃめちゃ疑いました。
冷静に今セトリを振り返っても、ギザさんは明らかにKiite Cafeユーザーを刺しに来る選曲をしまくっていたな…と感じます。中盤には『Vocaloid Become Human』のリミックスや二錠さんの『超でかい竜が君を狙っている』、REDさんの『創造』、ジヲさんの『最先端な関係』をチョイス。『超でかい竜』では二錠さんご本人がステージに表れるサプライズ?もありました。
さらに終盤には『ray』のlivetune coverや23.exeさんの『TYFW』を選曲。『ray』や『TYFW』で合唱が巻き起こるクラブイベント、楽しすぎるし最高すぎる。
最後の一曲にはKiite Cafeでも人気のある、せきこみごはんさんの『ラストスコア』を披露。こちらでもコールや合唱が発生し、ミクストリームのラストに相応しい一曲として美しい盛り上がりを見せてくれました。最後のDJの最後の一曲、大団円で幕が下りました…
と思っていたのですが…
『ラストスコア』で終わったかのように見えたミクストリーム、実は最後にもう一曲ありました。ばらっげさんの『本当は演奏家たちとともに』です。
Kiite Cafeでも多くの人の心に刻まれている一曲が、このミクストリームという空間では、この場で演奏された全ての楽曲とそのクリエイターたちに捧げる鎮魂歌のように聴こえてきました。ミクストリームで出会えた全ての音楽に感謝を。
おわりに
というわけで、私の初ボカクラでもあるミクストリームでした。ありったけの熱量とボカロ愛を浴びまくれた最高のイベントだったと思います。次回があれば是非参加させてほしいです。
そして、Kiiteという一つのサービスに集った人たちが、一同に会して一つのイベントを創り上げていく瞬間に立ち会えたことが、自分にとっては嬉しく、また光栄なことでした。本当にKiite Cafeのユーザーは愛と熱量とクリエイティブを持っている人が多く、とても尊敬しています。また、そんな皆に負けないよう、自分なりに創作文化に向き合ってみたい、改めてそう感じました。そんな私とこれからも仲良くしていただけたら嬉しいです。
最後になりますが、今回のイベントで出会えた全ての皆さん、本当にありがとうございました。今度はKiite Cafeでお会いしましょう!
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