君の名前で僕を呼んで【感想】
こんにちは、ミツカドです。
今日は「君の名前で僕を呼んで」(原題:Call Me By Your Name)についての感想をつらつらと書き綴っていこうと思います。
あらすじ
感想(※ちょっとだけネタばれ含む)
体感視聴時間: 短い ◇◇◇◆◇ 長い
映画の雰囲気:賑やか ◇◇◇◇◆ しんみり
話のテンポ : 早い ◇◇◇◇◆ ゆっくり
視聴方法:皆と一緒に ◇◇◇◇◆ 一人静かに
全体的にゆっくりとした話の流れで、体感的には長いように。
けれどもそのゆっくりさが、どこかしんみりとした、過去を懐かしむような、そんな感覚を彷彿とさせられました。
作中、リアルな肉体関係の描写があったということもありますが、この映像に映る主人公の青年の微細な感情の動きを、一人でじっくり御覧いただきたい、そう思います。
不思議な感覚
同性愛を題材としたこちらの映画。
「君の名前で僕を呼んで」というタイトル名は作中にも台詞として出てくるのですが、なんというか、言葉には言い表せない想いが。
どこか妖艶さを感じる中に子供のような無邪気さも感じる…不思議な感覚です。
実際の彼らの恋愛も肉体関係を持つ描写がはっきりと描かれているのに、子供のような無邪気な恋心を感じるのは何故か。
初恋とは違う、初恋のような初々しさはない。恋愛というものがどういった結末になるのかわかってる。けれども、この想いに偽りなどなく、只今はあなただけを見続けていたい。そんな想いをどこかで感じ取ってしまう、そんな映画でした。
ハッピーエンドではなかった。
けれども、羨んでしまうほどまっすぐな恋
あらすじにも書いてある通り、17歳と24歳の青年が織りなす恋がこの物語のメイン。
初めて会った時の、興味、関心。そこから気づく相手への羨ましさと嫉妬心。相手は自分をどう思っているのか、心を探りたくなる欲望。
そして、恋が実った幸せな一時。
見ている側も心がリンクする瞬間がどこかで起こるほど繊細に描かれた恋の描写はあまりにリアルで、だからこそ最後の結末に抗いたい気持ちを感じながらも、どこかで深く納得してしまう。
この主人公にとって、人生に起こる恋心はこの一つだけではない。けれども主人公にとってこの恋心は自分の人生を彩る大切な思い出の一つなのだろう、そう感じさせられました。
主人公が涙を流す一番最後の場面。
この僅か数分間に感じる小さな、けれども感じずにはいられない心の波をぜひとも味わっていただきたい。
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