一年前のことを思い出してる
一年前の今日、実母を亡くした。あの頃はまだ、感染症がここまで長く私たちの生活に影響を及ぼすなんて思ってもいなかった。それに、長女の結婚式も控えていた。思えば、普通に結婚式が出来た、ギリギリの時だったと思う。そのあと、どんどん感染者が増えて、私の周りでも結婚式を延期にしたり中止にする人が続出した。次女の親友もそんな一人。彼女は昨年の3月に結婚式を挙げる予定だった。ギリギリまで悩んでいたが、小学校の先生をしている彼女の招待客の多くが同僚の先生方で、こういう時に同じ職場の先生たちが一同に集まって食事を共にするというのはどうなのか、という話になり、延期を余儀なくされた。そしてその延期した結婚式さえも結局中止することを決心した。本当にかわいそうだ。色々準備もしていただろう。彼女はウェディングドレスを購入していた。一生に一度の晴れ姿、それを披露できない本人も、それを見ることができない親御さんも気の毒だ。でもこればかりは仕方ない。運が、タイミングが悪かったと諦めるしかない。また、できるようになったらやるという選択もあるだろう。それまでウェディングドレスはお預けだ。
私の職場の同僚も結婚式を延期した一人。5月に挙げる予定だった式を今年の5月に延期した。年末に話した時は予定通り挙げるつもりだと言っていたが、今のこの状況下ではもしかすると再度延期になるかもしれない。中止にしない理由はひとつ、既に入金しているお金が返金されないからだという。それも、まあまあな金額を既に支払っているとかで、それを捨てる決心がつかないということなのだろう。本当に気の毒だと思う。
実母の一周忌法要も、今のところまだ未定だ。そういうことは私の弟に全て任せているが、弟のところには2歳の幼な子がいるので、やはりこの状況では親戚で集まるというのが怖い。お母さんには申し訳ないけど、きっとわかってくれるはずだ。せめて私は今日、母のために祈ろう。守って欲しいなどとお願いはしない。生きている時にいっぱい苦労をかけたから、亡くなってからも心労が募るようなことはしない。ただただ、私たちが皆元気で過ごせていることを報告して、感謝する。それだけだ。
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