イオン交換樹脂でマグネットポンプはNG?
イオン交換樹脂は、医薬品や化学工場などで、きれいな水を作り出すために不可欠な設備です。
でも、現場では意外とそのメンテナンスに課題があることも多いようです。
今回は、このイオン交換樹脂まわりのメンテナンス課題と、その解決法についてご紹介します。
イオン交換樹脂から出るもの
イオン交換樹脂は、水中の不純物を吸着し、きれいな水を生成するフィルター材料のこと。
家庭の空気清浄機のように、そのままにしておくとどんどん不純物が溜まっていきます。
そこで、定期的に塩酸や苛性ソーダを使った洗浄が行われています。
もともとイオン交換樹脂までたどり着いた液体も、医薬品や化学製品関連であれば取扱注意のものが多くあります。
さらに、この洗浄で使われる塩酸も苛性ソーダも、触れると皮膚に重大なダメージを与えてしまうので、できるだけ漏れがないようにする必要があるということです。
そこでよく使われているのが、マグネットポンプ。
マグネットポンプは基本的に漏れないので、このように漏れに敏感なケースで多く採用されています。
マグネットポンプは結晶化に弱い
でも、ここで問題が出てきます。
医薬品や化学製品は、高度な精製プロセスを経てつくられています。
その過程で発生する排液は、高濃度であることが多く、結晶化しやすくなっているもの。
つまり、こういったケースでは、排液の中に結晶化した固形分がつくられてしまうのです。
標準的なマグネットポンプは、そもそも固形物が入った液体を送るように作られていません。
このため、どうしても故障のリスクが高まるのです。
結晶化にはスラリーポンプ
こうしたケースでは、マグネットポンプではなく、もともと固形分の入った液体を送るために開発されたスラリーポンプが活躍します。
みつわポンプは、スラリーポンプ専業メーカー。
使用している排液の成分に合わせて、ゴムライニング製やステンレス製、樹脂製のスラリーポンプを用意しています。
今回のように塩酸や苛性ソーダを含む液体には、ゴムライニング製や樹脂製が適しています。
最近では連続式電気脱イオン装置というものもあるようですが、まだまだイオン交換樹脂装置は現役で使われています。
用途によって自吸式と非自吸式のラインアップもあるので、イオン交換樹脂排液移送でマグネットポンプを使っていて頻繁なメンテナンスにお困りの際は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
▼ゴムライニング製スラリーポンプ(非自吸式)▼
▼ゴムライニング製スラリーポンプ(自吸式)▼
▼樹脂製ライトスラリーポンプ(非自吸式)▼
▼樹脂製ライトスラリーポンプ(自吸式)▼
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