PMS辛すぎるから調べてみた

PMS辛すぎる。
今月も辛すぎる。

私は生理3日目以降になるとめっちゃくちゃ楽で、それよか生理1週間前からがかなりきつい。
つまり週の7~10日は平均野垂れ死んでいるということだ。

今これを打っているときも貧血で辛い。たぶん貧血。
でも不思議と採血するとHbは正常なのだ…(まだFerとTBICあたりの精査をしていない。Ferはともかく、TBICあたりの項目を検査する意味が私には分からない。要内科の勉強。)


辛いからレビュー論文読んでみた。
頭働かない。辛い。

以下の引用文は全てここから出典。


そしたら面白い。

Etiology

The etiology of premenstrual syndrome is uncertain.

病因の項目で、初っぱなから「PMSの病因は不明である。」と書かれている。
実に明快だ。辛い。

Estrogen levels that fluctuate during the luteal phase are what is responsible for women’s mood changes. Clinical trials have shown that serotonin precursors significantly increases between days 7 to 11 and 17 to 19 of the menstrual cycle. This indicates that PMS is closely associated with mood disorders through estrogen-serotonin regulation.

According to the molecular biology studies, the decreased estrogen causes the hypothalamus to release norepinephrine, which triggers a decline in acetylcholine, dopamine, and serotonin that leads to insomnia, fatigue, depression, which are common symptoms of PMDD and PMS.

「気分変調は黄体期のエストロゲンレベルの変動が原因」で、「エストロゲン-セロトニン制御システムを介してPMSは気分失調症と密接に関係している」し、
「エストロゲンの低下は視床下部にノルエピネフリンを放出させ、それによりアセチルコリン、ドパミン、セロトニンの減少を引き起こしている。こうして不眠、疲労、抑うつといったPMSやPMDDによく見られる症状が生じる。」らしいです。

ふーん。
プロゲステロンが原因じゃあなくて、エストロゲンの低下が諸症状の原因だったんだ?

でもインスリン抵抗性はプロゲステロン優位のせいだよね。あれきついんだよ。
今月は楽だったけれど、血糖値乱高下して、あ~コントロール不良やsick dayのDM患者さんってこんな感覚なのかな~??と思いを馳せながら辛さによく耐えている。
うおお。

でも、マジでしんどいとき粘膜色蒼白なんだけど、貧血ないのかなぁ。


Epidemiology

Epidemiological studies have revealed that about 80% to 90% of women manifest at least one of the PMS signs; however, in about 2.5% to 3% of women, the syndrome severe enough to affect their activities and social communications. This disorder is known as premenstrual dysphoric disorder (PMDD).[5]

Female university students are affected the most by PMS. The rate of PMS is believed to be high among this population, and it adversely affects their life and academic performance. The prevalence of PMS among the university students of different countries are as follows; for example, 33.82% in China, 37% in Ethiopia, 39.9% in Taiwan, 65% in Egypt, 72.1% to 91.8% in Turkey, and 79% in Japan.[6][7][8][9]

This geographical difference in the prevalence of PMS may be attributed to disparities in genetic, dietary, and lifestyle factors among young adult females and also may be attributable to various community-adopted practices before and during menstruation.[10][11][12]

疫学。
「女性の8~9割は少なくとも1つの症状を呈している。2.5~3%の症状は深刻で、活動やソーシャルコミュニケーションに支障を来している。この深刻な失調をPMDDと呼ぶ。」

逆にPMDDこんなに少ないの?まじ?

「女子大生はもっと多くの比率でPMSの影響を受けていて、実際はこの比率より多いと信じられている。異なる国ごとの大学生の有病率は以下の通りである。」「地理ごとの有病率の違いは、~~月経前と月経中の、社会による受容のされ方が多岐に渡ることによるのかも。」

社会で公に認められてる方が自分でもこれがPMSって分かりやすいもんね~PMSの概念が広まってないと自分のこのしんどさがPMSかどうかすらわからんよね~
遺伝とかライフスタイルは比較するのムズいよね~国を跨いで大規模な研究をしなくちゃだけど、そもそもまだ女性医療にそんなにお金かけられてないイメージ。
リプロダクティブヘルス進んでほしい。

Pathophysiology

The pathophysiology of premenstrual syndrome is complex, imprecise, and is not fully understood.It is anticipated that PMS is likely to be influenced by the action of progesterone on neurotransmitters like gamma-aminobutyric acid (GABA), opioids, serotonin, and catecholamine. Preexisting serotonin deficiency with increased progesterone sensitivity is also considered responsible for this disorder.
An increase in prolactin levels or an increase in its sensitivity to the effect of prolactin, glucose metabolism alterations, abnormal hypothalamic–pituitary–adrenal (HPA) axis function, insulin resistance, and certain nutritional electrolyte deficiencies, and genetic factors have a role in PMS.
Stress amplifies the sympathetic activity, and this results in menstrual pain by significantly increasing the intensity of uterine contraction.[13]

「病態生理学も複雑で不正確やしまだ十分分かっていない。」
「PMSはプロゲステロンの変動によりGABAやオピオイド、セロトニン、カテコラミンといった神経伝達物質に影響を与えていると期待されている。プロゲステロン感受性の増加を伴う、元々存在していたセロトニン欠乏もPMSの一因と考えられている。」

ふーん。普段からセロトニンはいいレベルをよく保てと。ストレス少なめがやっぱ全体的に生きやすいよなぁ。
わかってるわそんなこと!!!

「HPA軸機能の異常、栄養や電解質の欠乏~~もPMSに関与する。」

セロトニンとかGABAとかまで変化するならHPA軸も普通に変わるよなぁ。うああ。
nutritional electrolyteの訳がイマイチわからん。只の電解質じゃダメ?

「ストレスは交感神経の活動を高め、子宮収縮をかなり増加させて月経痛を引き起こす。」

うん……ストレス……
いや、ストレスフルな環境でもうまく調整してリラックスする機会を増やせということだな。
後の治療や対処法の項目にも書いてるしな。
いやいやわかってんねん……って感じやけど……。


まぁ逆にいうと2023年のレビュー論文の段階で、まだそれだけしか分かってないと。

今回私は病因病態生理を知りたかったからここでざっくり翻訳を止めるけれど、気になる方はご一読してみてください。

さんざんPMSに悩まされた人にとっては目新しくない、普通のことが書いてますわ……。

今度は総説じゃなくてもっと具体的な項目に絞った論文探していこうかな。
というかこれまでの知見をまとめた本が日本語でもあるよね。そっちから読みたいな、楽だし(笑)


PMSへのムカつき(笑)から読んでみたけど、エストロゲン-セロトニン制御と神経伝達物質への影響を更に深めたいということは分かりました。
まる。


(浅学なもので、訳間違ってるところあったら教えて下さるとめーーーーーーっちゃ喜びます!!!よろしくお願いいたします!!!)

おわり








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