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甘野書店

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noteの本屋さんです! 小説、詩、絵、音楽、動画を販売してます! あなたは本を買いますか?  あなたは本を売りますか? ルールは以下です。 ・自作の小説・詩・絵・音楽・動画の…
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#オリジナル小説

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 こんにちは、甘野充です。  noteで小説を書いてる人はたくさんいると思います。  noteで小説を販売していますか?  売れていますか?  noteで小説を売るのはなかなかに難しいのではないかと思います。  小説を売るには、KindleでKindle本を作って売る、本を作って文学フリマで売る、ボックスで貸し出しているシェア型書店で販売する、などが現実的ですよね。  Kindleは電子書籍であれば気軽に読まれるし、文学フリマはネットで知り合った人などと交流して買ってもら

【掌編小説】夜の波間に君を呼ぶ

「ねぇ、起きてる?」 深夜2時の電話に出た彼女は無言だった。 でも、ボクはそれでもいいと思った。 なぜなら、今日ボクは彼女の夢に登場する。 夢に登場して、虹色の絵の具で世界を塗りたくってやるんだ。

¥100

【読切小説】 わたがし 【13287文字】

扉が、ゆっくりと軋んだ音を立てた。 廃校となった校舎の玄関を押し開けると、ひんやりとした空気が私の頬を撫でた。 床に差し込む午後の光は、かつての賑わいを知る者に語りかけるように、長い影を引いている。 ――最後にここに来たのは何年前だろう。 すっかり忘れていたはずの記憶が、埃の匂いと共に胸の奥からふわりと蘇る。 かつての友と過ごした教室、廊下、音楽室――。 全てがまだ鮮やかにこの胸に蘇る。 匂いですらも、まるで今嗅いだかのようにしっかりと思い出せる。 廃校の案内が来た時、私

¥200

【短編小説】夜明け前 (1362文字)

夜明け前の世界は、他のどの時間帯とも違っていた。 静けさと冷たさ、そして微かに漂う期待感が、この時間帯にしかない独特の空気を作り出している。 僕は、ベランダに腰を下ろし、手に持ったタバコに火をつけた。 紫煙が立ち上がり、夜空に吸い込まれていく。 その先には、瞬く星々が広がっていた。 「眠れなくてもいいや。」 そう心の中で呟きながら、ふと今日一日を振り返る。 いい日だったか、悪い日だったか。 思い返せば、小さな出来事ばかりだ。 仕事での些細な失敗、コンビニで新しいアイスを見

¥100

【短編小説】旅立ち

彼氏の家に行ったら 真っ最中だった。 私は仕事もそれなりにやってきたし、彼氏のことだってそれなりに大事にしてきた。 それなのに、こういうことってよくないよね。 私は思い切り扉を閉め、今までのことをなくしようと思った。

¥100

【読切小説】寄り添う春、めぐる頁【22623文字】

新幹線が小気味よい音を立てて停車する。 窓の外には、まだ眠りから覚めきらない街並みが広がっている。 灰色のビルの合間から、わずかに覗く朝焼けの色は、どこか儚げで切ない。 車内のアナウンスが流れ、少なかった乗客たちが眠い目をこ擦りながら降車の準備を始める。 座席に残る温もりが、ここでの長い旅の名残を伝えていた。 「着いたか……」 読みかけていた文庫本にゆっくり栞を挟むと、それをジャケットの内側へと仕舞った。 九州へ来るのは実は初めてだ。 東京に住む俺からすると、この地はどこか

¥200

【短編小説】コーヒーの揺れる時間に(8100文字)

カラン。 思ったよりも高く、澄んだ音が店内を満たした。 最近懇意にし始めたカフェなのだが、どうも今日は客が少ない。 今日は店内が静かだ。 たまたま今日が木曜日だから客足が遠のいているだけなのか、はたまた雨がそうさせているのか。 カフェは少しざわめいているくらいが好きだ。 普段は話し声のこだまが心地よく、薄っすらと聞こえるジャズが夕暮れのこのひとときを彩る。 今日は一人だな―― カウンター越しに見えるマスターの姿も、今日はこころなしか小さく見える。 「ホットをひとつ」 いつ

¥200

【短編小説】夢見

やってしまった。 しくじった。 私は今日、失恋した。 付き合って一年目の彼と、愛もない喧嘩だったのだが、つい捨て台詞で 「もう知らないっ!別れよう!」 と言ったところ、 「おう、俺もそろそろ別れたいと思っていたんだ!ちょうどいい、もう別れよう」 という顛末である。

¥100

バレンタインデーキス

「よう!元気か?」 窓を開けた瞬間、隣の家のベランダから聞き慣れた声が飛んできた。 侑真だ。隣に住む幼なじみで、昔からずっと一緒にいる。

¥100

室町時代の歴史小説、好評発売中!【めっちゃ宣伝】

見ていただいているみなさま、本当にありがとうございます。 大純はるは、note上のマガジンの形で、オリジナル歴史小説を発売しております! 普段(ありがたいことに)みなさまからいただける、嬉しいコメントを読ませていただくと、 やっぱりこの時代どマイナーなんだな… ニッチなことしてるんだな… と改めて感じてしまいますが、ここまで来たら、自分の信じる道を貫くしかないのかもしれません(?) よろしければこの機会に、みなさまのマガジンコレクションという本棚に、大純はるの小説を加えては