第4回「読書会:artes liberales(アルテス・リベラレス)」感想
今回はキューブラ・ロスの古典「死ぬ瞬間 死とその過程について」を取り上げました。「死」というものを直接的に扱った臨床における古典というものでしたが、全体として多様な話題へと広がっていくことができ、とても有意義な回となりました。
まず、本書について興味深い感想がありました。本書の特徴はなんといっても末期患者自身に行われた膨大なインタビューです。そのインタビューという手法と、患者自身の人生史が解き明かされていく様が、「推理小説」のようだとの指摘です。これがとても面白く、かといって