一年前の今日
今日は何となく、気分がざわざわしています。
もうすぐ「ぷる」が戻ってくるんだなと、嬉しい反面、
「辛かっただろうな」
「逝きたくなかっただろうな」
と考えてしまうからです。
一年前の今日、ぷるは夕方から容態が変わり、落ち着いていた呼吸数が大幅に増えていきました。
もう病院が終わってしまったという時間になってから。
亡くなってから、あれこれ調べたところ、あのときの呼吸は「チェーンストークス呼吸」といわれるもので、亡くなる前の犬に見られる呼吸だったようです。
この呼吸に入ると、数分から数時間で亡くなるのだそうで、覚悟を決めておく必要があるということは後から知りました。
でも、何となくですが、心不全の発作を起こしたあの朝から、ぷるらしくない弱々しい悲鳴を聞いたあの瞬間から、実は覚悟はできていた気がします。
朝を待って病院へ連れて行って、処置台の上で亡くなって行ったぷるは最後まで抵抗していました。
死にたくないという感じで。体を脱ぎたくない、逝きたくないという感じで。
私、ぷるが心不全の発作を起こしてすぐに、実はあの神様の浴油祈祷をお願いしたんですよ。
「助けてください」と。
「健康な心臓に戻してください」と。
なのに、連れて行かれてしまった・・・。
恨みました。久しぶりにあの神様に罵詈雑言を吐きました。
でも、手荒な手段を取るあの神様のことですから、おかしなことを言うようですが
「新しい体をくれるのだ」
とも思ったんです。そういう奇跡は何度起こったかしれません。ぷる自体、不思議な子ですから。
それに、元気なままで生涯を終えることができました。呼吸が荒いといっても、一年前の今頃の時間は夜食も食べていましたからね(笑)。
夕ご飯も完食してましたし、食べたくてキッチンに入ろうとして叱られていたんですから。凄い子です(笑)。
あっという間の一年。
そうそう、ぷるは亡くなる前に私に印をつけていたようです。亡くなる2ヶ月ほど前でした。歯磨きをさせていたら、左手薬指の爪を思い切り噛まれたんです。
痛みは一晩中続き、爪は変色して、ぷるが亡くなってからも暫く痕が残っていました。
犬は、生まれ変わったとき飼い主を見つけられるよう、印をつけておくのだそうです。夫には亡くなってから夢で印をつけていましたが、私には生前つけておいたのでしょうね。今思うと、死期が近いことを何となく察していたのかもしれません。