断水したとき心強い「防災井戸」
災害時に備えておきたいものの一つが水です。非常食の中には水だけで調理可能なものも出ていますし、何より飲料水は欠かせません。
普段から備蓄しておくのが理想的ですが、確保が難しいときに知っておくと心強いのが「防災井戸」です。
防災井戸とは?
防災井戸とは、災害時の水の確保を目的とした井戸のことをいいます。行政で用意している井戸もありますが、多くの場合、一般家庭の使っていない井戸を登録する形で提供されています。
災害などで断水した際、近隣住民の生活用水を提供するのが防災井戸の役割です。
細かい制度は行政によって異なりますが、多くの場合、登録された井戸には補助金が出されています。ポンプの設置や維持費などで補助を受けられるなど、井戸を提供しやすいよう行政がバックアップしてくれるのが一般的です。
通常の井戸との違い
古い家の場合、敷地内に今でも井戸が残されていることもあります。しかし、井戸がある家庭であれば、どこでも水を提供してもらえるわけではありません。
防災井戸として登録されている井戸には必ず
「防災井戸」
「災害協力井戸」
といった表示がされています。実際の文言は行政によってさまざまですが、災害時に利用可能であることが看板などで明記されています。
たとえ井戸があっても、これらの表示がないものは防災井戸ではありません。井戸がある家庭や施設に入り込んで使うなど、勘違いしてご迷惑をかけないよう注意が必要です。
防災井戸を使う際の注意点
必ず事前に利用条件や使い方を把握しておく
協力井戸かどうか確認する(井戸ならどこでも水を提供してもらえるわけではありません)
飲用としては保証されていない場合もある
一般家庭の敷地内が多いため、マナーを守って使う
行政ごとのルールに従う
防災井戸マップで場所を探しておくとスムーズ
一般家庭で登録している井戸を中心に、多くの行政では「防災井戸マップ」が用意されています。
自分の住んでいる地域には、どの場所に防災井戸があるのか、普段から把握しておくと安心ですね。
防災井戸マップの一例を紹介します。
井戸を残しておくのも災害対策になる
古い家を中古で購入したとき、井戸があればそのまま残しておくのも災害対策になります。塞いでしまう家も多いかと思いますが、いざというときに使えますし、登録すれば災害時に協力できます。
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