つらつら綴る ~趣味・融資~
ガーナに来てから今ままで結構な金額を騙されたり、未回収になったり、損をしたりしている。
性格上、結構ちびちびお金を貯めたり、収入が安定しないと精神も安定しないという傾向にあるのだが、リスクが高いものでも何かがハマるとポンと出す傾向がある事に気がついた。
勿論、そんな大した金額を持っているわけではないので、一度に出せる金額なんて高が知れているわけだが、傍目から見ると非合理的な動きをしているように見えるようだ。
ガーナの個人事業主や小規模ビジネスにお金を貸すなんて、リスクが高いしやめた方が良いよ!と言うのが一般的であろうし、自分自身もガーナでお金を貸す事のリスクは嫌という程経験して来ている。ある意味、ここまで色々やらかしているのに、相変わらず突っ込み続ける自分はどうかしているんじゃないかと思う時もある。
国債や投資信託を買っていくような事をしつつも、やっぱり人に対してお金を出したくなってしまう事が多い。
ガーナにいると、新しい事業をやりたいから、事業を拡大したいからお金を貸してくれ、とお願いされる事が多い。それもそんなに大きな金額ではなく、数万円から数十万円程度で、大体が個人事業か中小零細企業である。最近は自分が理解できないビジネスや、その人が全くやった事ないビジネスに対してはお金を貸すことはなくなったが、昔はとりあえずお金を貸して一緒にやって見る、と言う事で色々失敗しながら一緒に学んで来た。
個人的には、少額の融資をする事で、その人が仕事を作り、収入を得て、自立する、そして、家族を養っていけるようになるのが間近でみれる事は何とも言えない楽しみがある。そして、ちゃんとお金が返ってくれば、また別の必要としている人に機会を提供していける。ガーナでは、トゥクトゥク一台、冷蔵庫一台、オーブン一台で、自立していける様な人たちがいる(勿論失敗して返済できない人たちもいる)。そんな人達に、こんな事をがしたいんだ、絶対に稼いで返済するから資金を出して欲しい、と言われると「よっしゃ、じゃあやってみようか」とついつい前のめりになってしまう。
自分で何とか人生を切り開こうとしている人達を見ると応援をしたくなる。そして、それが自分が頑張って数ヶ月貯めれば貯まる金額なのであれば、「ダメでもまた貯めれば良いか」と、少し貯まると出すものだから、いつも口座残高はギリギリの状態。
最近は、数百万円融資して欲しい、と言う話が増えて来たので、もう個人では出しきれんなぁと思い、日本にいる人達に話を振って見るけど、やっぱりけんもほろろに断られる事が多い。自分でも、為替・リスク・リターンなどを見たら、「まぁ投資するならガーナじゃないよな」と納得する。自分もきっとガーナにいなければアジアのどっかの国に投資してただろう。ベトナムなんかが良いなぁ。
今はまだ大口の融資はできないけど、暫くは顔の見える、生活に直結する小さめな話に関してはできる限り応援していこうと思っている。いつか、もう少し大きい金額で貯金ができる様になったら、中小企業支援なんかもやっていきたいなぁと思う。リスクが高くて、予想外なことばかり起こって、イライラする事も多いガーナのビジネスに資金提供してくれる様な変態ドM投資家は少ないと思うので、ひたすら自己資金の積み増しを頑張らねばと思う。
あぁ、でも貯まらん。宝くじでも買おうかな。