今(イマ)を大切に

腹(ハラ)に従い直感を大切に人生の転機を迎えてきましたが、その時に大事なことは、今(イマ)を大切にするということだと”腹に従う人生の転機”を書きながら感じました。

大和言葉において、”イマ”の意味を考えると、
”イ”は息や命。
”マ”は、一言で時間と空間を表します。束の間や瞬く間と言えば時間、床の間や隙間と言えば空間。
ですので”イマ”は、息をして命ある一瞬のこの空間のことを意味します。

人生の転機にどの様な選択をしようかと考える時、誰しもその後の自分の未来を想像するのが一般的だと思います。今より得してる人生か損してる人生かを想像したりします。
時には過去の自分を振り返って過去の自分に囚われてしまったりもします。自分のこれまでの能力では、そんな大それたことは無理だと自分で自分にリミッターをかけてしまったりという風に。
それらを全て否定するつもりはありませんが、過去や未来に囚われるあまり、今(イマ)の自分の身体が直感的に感じていることにブレーキをかけてしまっているのではないでしょうか。
一番優先すべきは、今(イマ)の自分の直感です。今の自分の腹(ハラ)がどう感じるかということが大事なのだと思います。

大和言葉では、過去を”マヘ”といい、未来を”ノチ”といいます。
”マヘ”は、”へ”がへりとかへさきというように横に伸びて出て行く様子を表しますので、今の時間・空間が伸びていったところを”マヘ”と言います。
”ノチ”は、”ノ”が接続、”チ”は継続するものを表します。血筋の”チ”や時を刻む様子を”チッチッチッ”と表すように。ですので”ノチ”とは、”イマ”に接続して継続していく先のことを表します。”イマ”が無いと”ノチ”の未来は有りえません。
直線上に過去があって、今の直線上に未来があるのではなく、以下の図が示す様に、過去(マへ)に積み重ねてきたことが集約された一点が今(イマ)であり、今(イマ)をどう生きるかによって、未来(ノチ)が形作られるのです。

大和言葉の思想では、”イマ”が中心です。”イマ”は過去である”マへ”の集約されたもの、”イマ”をどうするかによって”ノチ”が決まる。
兎にも角にも”イマ”を積み重ねていくことが一番重要である。ということです。
これまでの過去の自分に囚われたり、これからの未来の自分を想像して悲観的になったりすることなく、”イマ”この瞬間に腹(ハラ)が感じる直感に従うことが大切だと思うのです。
口説くなってしまいましたが、過ぎてしまった過去やまだ来ていない未来に惑わされることなく、リアルな"今の自分を信じる!"ということですね。

次回以降、(誰が興味あんねん!?と思いながら)3つの人生の転機について書いて参ります。

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