緊急事態宣言の間に不毛地帯を
新年早々に緊急事態宣言。偉い人に言われるまでもなく、気を付けなければいけないけれど。
飲食店や宿泊施設、
年末年始の書き入れ時が不意に。
救済される先、救済が追い付かない先。
一律に救いの手が差しのべられるわけではない。
そういう現実を目の当たりにしたら、
ぼくなんて、なんてことはない。
いま、自分にできることをする。これしかない。
外に対しても、内に対しても。
世の中の動きが停滞しているいまだからこそ、
できることがある。
悲嘆に暮れたり、文句をいっても、
誰も助けてはくれない。
幸いにもぼくは、
ごはんを食べることができている。
だったら、
いまはチャンスと考えることもできる。
頭を鍛え、心を鍛え、体を鍛える。
自分という人間を鍛え直すチャンスだ。
ということで、
山崎豊子さんの「不毛地帯」を。
なぜかといえば、
なんとなく、いま読むべきか、というだけで。
これは架空の物語であり、過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、出来事と類似していても、それは偶然に過ぎない。
わかってはいるけれど、
手に汗を握らざるを得ない。。
壹岐氏や、シベリア抑留のことを思い、
負けるわけにはいかない、そんな気持ちに。
世界は理不尽で、誰も守ってくれないけれど、
歯を食いしばって、立ち向かうしかない。
過去の凄惨な出来事を乗り越えた人たちがいる。
そして、その歴史の上にぼくはいる。
いまの自分を鼓舞するものはなんだっていい。
一歩でも前に進めるなにかであれば。
たかが小説と侮ることなかれ。架空の物語が現実の物語を変えてしまうことだってある。
男子三日あわざれば刮目して見よ。
それでは、またあう日まで。