読書:『静かな雨』宮下奈都

書名:静かな雨
著者:宮下奈都
出版社:文藝春秋
発行日:2016/12
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163905716

 風呂に入りながら読み始めたらそのまま風呂の中で読み終えてしまいました。
 デビュー作のようなんだけど、もしかしてこれまでずっと本にならなかったのかな。

 登場人物はほぼふたり。たいやき売りの彼女は魅力的に描かれているが、主人公のほうはいまいちか。彼女が負ってしまった障害を自分の都合のいいように利用しているような気もしてしまった。ふたりで暮らし始めるあたりだとか。
 これ単独で読んだなら悪くない作品で、そこそこ佳作なのだろうけど、やはりどうしても小川洋子さんのあの作品の二番煎じ感を感じてしまいました。それは仕方ないですよね。本当に二番煎じなんだろうから。実際、この作品中に小川洋子さんの小説が出てくるし。
 たいやき、はよかった。やたらと食べたくなりました。

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