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2024年9-10月振り返り ―環境の変化、料理とダーツ― (「紫外線の社会史」のプチレビュー)

先月分をすっかり忘れていました。パッと見2か月に分けて書くこともあまりなかったので、まとめてしまいます。

2024年の振り返り↓

https://note.com/mitsuki1901/m/mf6176cfd621d


<料理>

料理をする回数が増える

同居する母親のお仕事が色々あって忙しいらしく、連日残業続きなので私が夕飯を作る機会が増えました。一人暮らしのころは週1豚キムチみたいギルティを重ねられましたが、今はそういうわけにもいかないので基本的に冷蔵庫の余りものでとりあえず何か作ることがほとんど。

職場の環境が最近少しだけ変わったので、慣れたら勤務時間を前倒しして、買い出ししてからお料理できるような体制にしたいところ。現状だと仕事終わりの時間がもう夕飯タイム真っただ中なので。

全然お菓子作りしてない

後回しにしまくってます。よくない。

<勉強・読書>

読破:9月……3冊、10月……0冊(読みかけいっぱい)

9月に読んだのは「紫外線の社会史」「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」です。10月は4冊くらい読みかけのものがあります。

  • 紫外線の社会史

余りにもニッチすぎるタイトル。このタイトルだけで買ったようなものです。こういうタイトルは面白いと(私の中で)相場が決まっているのですが、この本もそうでした。

おおよそここ100年くらいの紫外線に関する人々の反応などをまとまっており、その評価の変遷がよく分かる本です。紫外線の存在が発見されてからしばらくは有害性に注目されていたものの、ある時期(本では1929年がターニングポイントと記述されている)に効用が注目され、一時期は紫外線が万病に効くくらいの勢いで国内外問わず崇められました。ただ、その後は現代でもよく知られるように、浴びすぎによる有害性が改めて注目されるという変遷が起こっています。

その歴史の中、紫外線の有害性に注目されていた時はその効用を主張する意見が軽視されました。逆もまた然りで、効用に注目されていた頃は有害性を主張する意見が軽視されました。結果としてその時代の潮流に逆らう意見は入手しにくい状況が起こります。

2018年の朝日新聞の記事で、日光浴でビタミンDが生成されることを知らなかった妊婦の声を取り上げられます。これを見て著者は、こう主張します。

前出の記事「ビタミンD欠乏症の子増加中」には「ビタミンDのことは知らなかった」という母親が登場していたのだが、これは果たして個人の問題なのだろうか。セグライヴは、すでに二〇世紀前半から紫外線の悪影響について指摘されていたにもかかわらず、概ね一九六〇年代までこのような声は無視されていたと述べている(Segrave 2005)。逆に太陽光線を避ける風潮に対してリバーマンは、太陽と付き合ってきた長い進化の歴史を忘れているのではないかと疑問を呈している(リバーマン 二〇〇五)。このようなことを考えると、ある知識が無視される文脈、あるいは消される文脈にも注意する必要があるのではないだろうか。上記の母親は、紫外線に対するネガティブな情報が日常的に、特に多くの場合、女性向けに発信されてきた中で、ビタミンDのことは忘れさせられてきたのかもしれない。

紫外線の社会史 p162-163

ここは個人的にも同意できるところで、どの組織でも起こりえることだなと思いました。組織のやり方が定まっている以上、それ以外の方法や情報にアクセスしにくいです。ある種、何かに属する以上は視野狭窄に陥るのは必然かもしれません。

結論自体はわりとフツーの話ですが、歴史を紐解いたうえで出たこの結論はなかなかに説得力があります。

この紹介だと終始真面目な本に見えますが、急に変な史実を突っ込まれるので結構飽きないです。「男性の魅力を上げるためにペニス日光浴」とか「インドアが続くことによる紫外線不足を防ぐため、紫外線ランプの前で十数人が全裸で寝っ転がる」とかが急に入ってきます。

  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

この本の評判は幅広い界隈から届いていました。たぶんそれに釣られて買ってみたのですが、結構面白かったです。タイトルの命題は、一見すると「いや忙しいからだろ……」で終わりそうですが、著者はそれを文化資本の差やノイズで論じようとします。

確かに(本で出てくる例の)ゲームやSNSの類はやりたいもの・見たいものだけを消化すればいいものの、読書は知らないことの比重が大きいので、ある種負担の大きい作業です。ゲームや動画でも話が長いものはちょっとモチベーションを出さないと取り組みにくいですし。

  • 一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書

このラインナップから急に何?という感じですが、これは自分の弱すぎる日本史知識を補強するために買いました。英文多読として英文詳説日本史: JAPANESE HISTORY for High Schoolを読んでいたところ、あんまりにも頭に入ってこなさすぎるという問題がありました。根本的に日本史が弱いので、読んでいる情報を消化するのに精いっぱいで読書が進まないというのが原因だと思ったので、ライトなものを選んで買いました。

タイトルはちょっと過言ですが、「とにかくストーリーで覚えさせるぞ!」という著者の意向がよく伝わる構成でした。

<その他> 

ダーツ熱がちょっと復活

数年ぶりにダーツライブで投げました。めっちゃヘタクソになってました。ちゃんとやってた頃はレーティング7でしたが、今はたぶん4か5くらいです。

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