しがないラーメン屋がこのコロナの時期にnoteを始めた理由|「今こそ、ツナゲよう大作戦」
こんにちは、みつか坊主の斎藤光典です。
人が集まることがリスク。人と接することがリスク。
お店を開けてもリスク。お店を閉めてもリスク。
まるで、歴史の授業中に「テストに出るから、覚えときや」って赤線を引いたような、引かなかったような。
そんなできごとが、生きているうちに起こるとは、想像もしていませんでした。
お客さんと接したい、仲間に集まってほしい。地域を楽しくしたい。そう思ってお店をやってきたのに。
この変化の真っ只中、ぼくは大打撃をうけている飲食サービス業界にいる。
だからこそ、みつか坊主で今、noteを始めることにしました。
「みつか坊主」とは
「みつか坊主」は、大阪の梅田と蛍池にある、しがない味噌らーめん屋で、公に楽しく・遊ぶ『公的遊人の発酵体』です。
かかわる仲間やファンの皆さま、生産者や地域と一緒に発酵する。
醸したモノやコトを次の世代にツナゲル。
発酵・醸 : 双方向にオモロイ事をする。
これが、「みつか坊主」が掲げているミッションです。
本店を開業して13年。梅田のお店を開業して6年。
今では、一緒にお仕事をする33人の仲間をもつお店に成長しました。
2020年春に何が起こったのか?
2019年12月、武漢で新型コロナウイルスが発症。
1月の春節は例年、多くの中国からの観光客が店内を埋めつくしてくれていました。
でも、2020年の1月は、中国人観光客の来店はほぼありませんでした。
そして、春節がおわると、いつもなら欧米人のお客さんがドッと増える時期。
しかし、2月になっても、インバウンド層の来店はほぼありませんでした。
大阪で初めて新型コロナウィルスの感染者が出たのは3月1日。
それから、じわりじわりと感染者は増加しました。
3月29日、志村けんさんがお亡くなりになり、コロナウイルスに対する危険意識がグンと上がりました。
そして、3月31日の大阪府の感染者数を見て、僕の中で、心境がガラリと変わりました。
お客さんや仲間にコロナをうつしてしまうかもしれない、という恐怖。
このままお店を続けることは、誰にとっても幸せなことではない。
大事なお客さん、仲間を危険にさらさずにやれる方法が、他にあるんじゃないか?
そう考え、4月3日にお店を休業させてもらいました。
いつも応援してくれているファンの皆さま。
仕入に関わっていただいている皆さま。
一緒にお仕事してくれてる皆。
休業でご迷惑をおかけして、大変申し訳なく思っています。
特に、急に仕事を失ったアルバイトのみんな。ごめんね。
お腹が減ったらいつでもラーメンを渡すんで、連絡してね。
2020年4月、みつか坊主でやっていること
休業した次の日、「今こそツナゲよう大作戦」が立ち上がりました。
一人一人がアイデアを出しあい、行動し、ラーメン屋とは思えないトライアンドエラーが高速でまわっています。
LINEで進捗を共有しつつ、話し合いたいことは即ZOOMでディスカッション。
一緒に伴奏してくれる仲間に感謝、感謝です。
そして、お店を閉めて7日後、ラーメンのデリバリーを始め、20日後には通信販売を始めました。
おととい、わざわざ尼崎から自転車をこいで、お持ち帰りラーメンを買いに来てくれた阪大アメフト部OBさん。
たわいも無い話しかできなかったのだけど、なんだかんだ、嬉しくて、安心させてもらえて、お客さんのために頑張れるって思います。
応援してくれるお客さんにも、感謝、感謝、感謝です。
noteで何を伝えたいのか?
今まで、みつか坊主にはいろんなピンチがありました。
未経験からの飲食店の立ち上げ、ブレイクそして、火事。
そのたびに、『ピンチにはチャンスが眠ってる』と声を掛け合い、なんとかピンチを乗り越えて、ここまでやってくることができました。
むしろぼくたちは、ピンチのタイミングで成長してきた発酵体なのかもしれません。
未来の教科書で、線を引いたか引いてないかぐらいの記憶には残りそうなこの世界共通ピンチの時代。
今、お客さんにとっても、農家さんや加工店さんにとっても、そして、飲食店にとってもプラスになることは何か?
それを走りながら、必死に考えて、走り続けます。
『ツナグ』そして『記す』ことで、少しでも人の役に立てたらと思っています。
noteでは、こういったことをつづっていきます
・ラーメン、味噌、発酵ラバーをツナゲるための、「みつか坊主」流・コロナ対策
・ラーメン、味噌、発酵ラバーのための、「みつか坊主」流・おうちごはんがちょっとでも楽しくなる方法
・飲食店経営にかんして、思っていること
質問にも、答えていける範囲で答えていけたらと思っています。
聞いてみたいことがあったら、コメントくださいね。
飲食業界には明るい未来が待っている。はず。
ぼくと「みつか坊主」を育てくれた飲食業界をぜったいにつぶさない。
飲食業界には人を幸せにするノウハウがたーくさん詰まっています。
飲食業界こそ、未来を明るくする。
なので、飲食業界には、明るい未来が待っている。
そう信じて、前を向いて、進みます。
1日でも早いコロナウイルス感染症の終息を、心から祈りつつ。