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ヒラタオフィス+TAAC『 not only you but also me 』を観た。
中野 劇場MOMOにて上演
2024年10月18日(金)〜10月27日(日)、全12回
書いてる今日時点で、残り1公演。
どうか一人でも多くの人に届きますように。
散文な感想
理由なんてない、その言葉が響く。
それは衝動的で、最後に踏みとどまれるかどうか。
衝動に魅せられてしまったら、それまでなのか。
結局は、残された側の想像でしかなくて、自分が納得したいだけのエゴなのであって。
当人ではない私は、何も言えずに空気を飲んでしまう。一緒に笑えたら、それだけでよかったのにと思う。だから、怪我は治らなくていい。
傷も残らないのなら、一緒に笑った時間もなにもかも、全てが無かったことになりそうで怖い。そう思ったら、最後はもう涙が止まらなかった。
そこそこ生きてる人は、きっと誰かを想ったんじゃないだろうか。
not only you but also me
ひとりじゃないよ、側にいるよ
意訳ってやつは、言葉の可能性が広がるやつ。
I love you. が、月が綺麗ですね。になるみたいに。
言葉に乗せる想いも、また言葉になる。
小説で知らない、意味のわからない読めない言葉が出てきたら、調べるか。教師2人のやりとりがある。
なんとなく日本語でそこそこ生きてはきてるから、前後の流れで意味を想像するタイプの私は、ヨダ先生の気持ちがハマりやすかったのかもしれない。
生きるために働いてる。
それはそう。
でもなにがしか、思うところがなければそこにいない。仕方なくだったとしても、大人は選んでそこにいるのだから。
他人を意識した時に、初めて『個』に気づく、という内容にハッとする。
好きなものと自分の境がわからないから、好きなものになれると思っている。
私は小さい時、大好きなパンになりたいって言ってたらしくて、それだったんだな。人とか食べ物とかも超越してた。笑
曖昧なまま生きてたい気持ちと、曖昧なままでいられない現実と。
光が強いと影は濃くなり、あまりにも強い光には、目を瞑るしかなくて、それでも目が眩んで動きが止まる。止まっていい。そう思う。
好きだなぁと思ったところ
舞台セット。屋上のフェンスがフレームのようにあり、2次元的な見方をさせてくれる。お芝居を観ているのではなくて、彼女たちの日常を垣間見ているかのような錯覚に陥る。
時にクラスメイトで、時に同僚の教師で、時にフェンスに停まるカラスか鳩のように。
移動してるのは椅子だけなのに、見える景色が変わってくる。もちろん、音響や照明もあってこそなのだけれど。
フェンスフレームのおかげで、お芝居のその瞬間瞬間が切り取られていくようで、積み重なっていくようで、好きだなぁってなった。
快晴と、夕日と、星空。違和感のない世界がそこにあって、あぁ、TAACだなって。
パンフレット冒頭のご挨拶、開演前にそれだけ読むようにしている。
レストランで、丁寧に接客されている気持ちになる。よし、食べるぞ!(観るぞ!)という気持ちが高まるので、個人的にやってしまう。
救いがあっていい。素敵なラブレターでした。
『舞台』そのものはエンタメなのだけれど、死をエンタメにしてないのが流石だった。このお芝居では、それが個人的に良かったと感じた。
センセーショナルにしたところで、それは残された私たちが納得したいがためのエゴだから。
スタッフさん素敵でしたのこと
Tシャツめっちゃ押してくるから、買っちゃった。笑
黒Tあり過ぎてもういらんのよなーって思ってたけど、スタッフさんの対応がみなさん気持ち良過ぎて買ったよね…
当日券で席を一緒に悩んでくれた方も、パンフ買う時にTシャツめっちゃ押してきてくれた方も、席の案内してくれた方も、入り口でずっとお客さんを待っていたタカイさんも、いいものを届けたいって気持ちが溢れてて好き。
(恥ずかしくて会釈だけで通り過ぎてごめんなさい・・・)
アフト可愛かったな、のこと
10/26 18:00の回でした。
登壇したお2人、ただただ可愛かったな。
舞台本編から続くキラキラのカケラ見てる気持ちになった。空気感、楽しませていただきました。ありがとうございました(^-^)