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【新しい趣味にどうぞ】水彩イラスト、始め方とおすすめアイテム。【安く本格的に】


こんにちは、こんばんは。
イラストレーターのミトシです。

こう暑いと、
家の中でできる趣味を
見つけたくなりませんか?

私のおすすめのいちばんは
水彩イラストです。

あまり絵を描くのは
得意じゃないというひとも、
水彩画は自由で抽象的なイラストが
簡単につくれます。

水と絵の具の機嫌次第で、
ランダムに変化し、
美しく発色します。


今回は簡単に、
始め方とおすすめアイテムを
ご紹介します。

  • 絵を描くのは好きだけど、
    水彩画の始め方で迷っているかた。

  • 上手く描けないけど、
    空虚な時間を満たしたいかた。

  • イラストに携わる仕事をしていて、
    アナログ絵が必要になったかた。

安く、かつしっかり始められる方法と
道具のリンクも貼りますので、
お気軽に読んでみてください。



水彩画の始め方


最初は100円均一のグッズでもいい。

本当に簡素で安価に始めたいなら、
100円均一で売っている
グッズで揃えて始めても
大丈夫です。

もう少し欲が出たら、
本格的な道具を使いましょう。

  • ケント紙

  • 水彩絵の具セット

  • パレット

  • 水筆

この4つだけ
各店舗で探して
買ってください。

あとはお家のティッシュや、
ペンがあれば十分です。

ティッシュは
安いもので構わないのですが、
ペンはできれば油性か、
「水性顔料インク」のものを
選びましょう。

「水性ゲルボールペン」も、
ほとんどは水性顔料インクです。

これらは絵の具に滲まず、
線を描くことができます。

ペンについては、
水に滲むか試してみるのが
いちばんわかりやすいです。

水筆に水を入れて、
試しの紙に描いて
なぞってみるとわかります。

ぼやけてきたらそれは
滲むインクなので、
はっきりとは描けません。


水筆に水を入れ、
胴体を軽く押しながら描く。

水筆の胴体は
水を入れられる
タンクになっています。

最初に水を入れたら、
筆先をティッシュで包みながら、
胴体を押して
ティッシュが湿るまで
筆先から水を出しましょう。

あとは水筆を軽く
押さえながら描くと、
適量の水分が
筆先に充填されながら描けます。

最初は
力加減と筆先コントロールに
悪戦苦闘すると思います。

その段階で、
水彩絵の具をパレットに
ほんの少し、
歯磨き粉程度出してみましょう。

そして、水筆の筆先に
ほんのちょっぴりだけ、
先っちょだけ
絵の具をつけます。

ケント紙に
水筆を少し強めに
押しながら描き、
水と一緒に
絵の具を紙の上に広げます。

水の中を
絵の具が自由に
動くと思います。

それを今度は、
軽いタッチで筆先を撫で、
好きな形にしていきます。
ハートや星形でもいいと思います。

1色使ったら、
紙が完全に乾くまで
放置しましょう。

どうしても
2色以上でグラデーションしてみたい時は、
ケント紙が乾く前に
ティッシュで
綺麗に筆先を拭き、
次の色を端から
少しずつ乗せてなぞります。

1色ずつ乾かした時と、
2色以上濡れたままの
グラデーションは
違う色になります。

一度試してみて、
自分のイメージに近い方法で
絵を描いていけばいいです。


小技として、ティッシュを使って拭う。

乾くのに時間がかかりすぎて
待てない時は、
きれいなティッシュで、
紙に描いた絵の具を
上から優しく軽く抑えます。

水分が拭き取れますので、
乾くのが早くなるのと、
少し色が淡くなります。

その水分コントロールをしながら、
最初は遊んでみましょう。

遊んでいるうちに、
水筆とティッシュの
コントロールを覚えられれば、
本番に移れます。


本番は、薄い色から乗せていく。

黄色や淡い色から、
順番に紙に乗せていきましょう。

淡い色は、
絵の具をつけた水筆の先を、
軽くテッシュに
チョンとつけてから
水をいっぱい使って描きます。

絵の具の濃さは、
ティッシュにつけることでも
コントロールできます。

強い色や、暗い色は
後半に、
乾いてから塗ると
思い通りにいきます。

明確な想像図となる
モチーフがなくても、
自由に塗るだけでも
抽象画の作品になります。

モチーフを決めて描きたいときは、
真っ白な紙の上に
先に薄く鉛筆などで
下書きしましょう。

ちなみに濡れたまま
鉛筆やペンで紙をなぞると、
破けやすいので
注意しましょう。

滲まないペンがあれば、
絵の具を塗る前に
ペン入れしてもいいです。

使いたいペンが滲む場合は、
絵の具を塗り終わって
乾いた後になぞるといいです。


色味の似た色同士で
グラデーションすると、濁りにくい。

例えば、青と緑などといった
似た色の組み合わせで
滲ませてグラデーションすると、
色が濁らず
きれいに混ざります。

違う色味のときは、
一旦乾かして、
乾いた上に
伸ばして混ぜると
濁りにくいです。


乾かすときに、
髪の毛用のドライヤーを
使うこともできます。

その際は低温で、
優しく紙に
風を当ててあげましょう。

高温で風を当てると、
焦げることは滅多にありませんが、
紙肌が荒れて
上に色が乗りにくくなります。

また、強い風を当てると
水分の中の絵の具の色が動いて、
意図しない方向に流れてしまうので、
注意してください。


半乾きの時の扱いで、また表現が変わる。

先述の通り、
半乾きのときに、
ティッシュで押さえて
水と絵の具を拭き取ると、
色が薄くなります。

半乾きのまま、
水筆の先の絵の具を
きれいに拭き取ってから、
上から水を加えると、
その部分が滲んで薄くなります。

また、水で滲ませてから
ティッシュで拭き取ると、
かなり色が薄くなって取れます。

半乾きのときに
扱いを変えることで、
絵の具の色の
コントロールができます。

写真で撮るときは、
影の映り込みがないように気をつける。

全部出来上がりましたか?
お疲れさまです。

今度はデジタルのデータにして、
ひとに見せたいと
思うと思います。

スキャナーでスキャンするのが
いちばん簡単ですが、
スキャンはときどき
薄い色が飛んで
上手く調整できなかったりします。

写真も有効な
取り込み手段です。

まずはスマホと、
作品の描かれた紙、
そして大きめの本などと
マスキングテープを用意しましょう。

できれば明るい部屋で、
日差しのある時間に
日光の差さない場所で
本を斜めになるように立てます。

その本に、
マスキングテープで
作品をくっつけて、
斜めに作品が立つようにします。

そして、スマホと作品が
平行になるように
斜めに持って、
影が映り込まないように
写真を撮ります。

スマホで撮ったら、
スマホにある機能の画像編集で
お気に入りの色味になるように
調整して、デジタルデータの完成です。

端を切り取ったり、
写真に色フィルムの加工をしても
面白いかもしれません。

無料のイラストソフトで
取り込んでから、
消しゴムで背景色を消せば、
透過画像もつくれます。


とにかく、そこまで行ったら、
「自分の好きなように」
作品の見せ方を
こだわってください。

一段と作品が
輝くと思います。


本格的な道具の紹介

ここまでやって、
ちゃんとした道具を
揃えたくなりましたか?

では、必要な道具を
ご紹介しましょう。

まずいちばん大事なのは、
水彩紙です。

いちばん大事なのは、
絵の具ではなく紙です。

下手したら安い絵の具でも、
紙次第で
作品の完成度は変わります。

安く抑えるのであれば、
「ホワイトワトソン紙」の
「ポストカード」が、
最初はおすすめです。

このホワイトワトソン紙は、
白くて発色がよく、
安く広く手に入ります。

小さな画材屋さんであっても、
水彩絵の具を扱うお店なら、
ほとんど揃えていると思います。

水彩紙は分厚く、
頑丈につくられています。

水でふやけないし、
破けにくく、
絵の具が変色しにくいように、
酸性度が中性になっています。

また、にじみが美しく、
紙によって乾きの速さが変わります。

ホワイトワトソン紙は
比較的早く乾く紙です。
初心者には優しめの
つくりになっています。

紙に値段をかけることは、
水彩画の専門家では
常識となっています。

中には15枚セットで5000円以上する
超高級水彩紙もあります。

値段と性能は比例しますが、
大きさや紙の荒さなども
難しい選択となってきます。

間違えて購入しないように
気をつけましょう。

次に、水彩絵の具。

水彩絵の具は、
二種類のタイプがあります。

透明なアラビアガムを混ぜて、
透明度を高くつくった
透明水彩絵の具と、
色の濃いアラビアガムを混ぜてつくった
不透明水彩絵の具があります。

今回はシンプルに、
透明水彩絵の具をおすすめします。

こちらの「ホルベイン」の
「透明水彩絵の具24色セット」があれば、
たいていの色は
再現できます。

ホルベイン社の絵の具は、
発色が強く
鮮やかな色と、
安価に手に入るところが特徴です。

ほとんどの画材屋さんに
売っていますし、
通販でもいろんなバリエーションが
手に入りやすいです。

水彩をやっていて
ホルベインを知らないひとは、
ほぼいないと思います。

百均のパレットでもいいので、
小部屋に歯磨き粉くらいの量を
それぞれ出して、
一旦絵の具を乾燥させると、
水をつけた筆で濡らして
いつでも手軽に絵を描けます。

また、一度乾燥すると
絵の具の量が
調節しやすくなります。

出した色は流水で洗わないで、
落とさず無くなるまで
使い続けましょう。

絵の具の節約にもなって
経済的です。

パレットの上に出して
乾かしていた絵の具が
汚れて汚く見えたら、
水で濡れた筆で優しくなぞって、
表面の汚れを筆からティッシュに移すと
きれいになります。


最後に、筆と水入れ。

ここまで揃ったら、
筆と水入れで完結できます。

水入れは究極を言うと、
紙コップやグラスでもいいです。

いくつか浅めのコップを
用意すると、
色味ごとに使い分けて
絵の具の色が
混ざりにくくなるように使えます。

1個はきれいな水が入ると、
にじませたときも美しいです。

コンパクトに済ませたいときは、
水入れは100円均一で売っている
絵の具用水入れもおすすめです。

持ち運びも楽になるので、
携帯できるタイプを
探すといいでしょう。

水筆だけでも、
コンパクトに持ち歩けて
水入れが要らなくなるので、十分です。

水筆で先の細いものや
太い平筆が欲しくなったら、
「ダーウェント」の「水筆」の
各太さがおすすめです。

ここには先の細い
ファイン筆を載せておきます。
太い丸筆と
太い平筆もあります。

ダーウェントの水筆は
1本500円以上するので、
高く見えますが、
高品質で長く使えるので、
結局お安く済むと思います。

水筆は使っていると
色を吸い込み、
胴体の水も濁ります。

こまめにタンクの水も
入れ替えるか、
似た色味で使ってから
差の大きい色を使うときに
水を入れ替えると
手間が減ります。

また、水筆ではなく
普通の毛筆を使いたいというかたは、
「アートギア」の
「水彩筆セット」がおすすめです。

この筆は6本セットになって
2000円前後で、
ホルベイン社のシリーズです。

筆先が柔らかく、
水の含みがいいので、
お値段の割に
パフォーマンスがいいです。

水入れにきれいな水を入れて、
筆先を底まで浸けて
深く水を含ませて、
余計な水分を
水入れの端で落としてから使いましょう。

逆に水をたっぷりつけて、
紙の上に直接載せて
伸ばしてから絵の具を乗せても、
きれいに滲んで
美しくなります。

毛筆は水分コントロールがしやすいので、
水筆で行き詰まったら
毛筆の練習をするのも一手です。

水分コントロールがしやすい分、
にじませる、にじませないの
選択がしやすくなります。

また水筆ではやりにくい、
広い範囲へ水をたっぷり使う描き方が
やりやすくなります。

いちいち水をつけ直す手間は増えますが、
色も濁りにくくなるので、
プロは結構な確率で
毛筆を使うそうです。

一応私の話をすると、
ほとんど水筆で済むので、
そこは作家の好みだと思います。


あとは自分で探す楽しみを味わってください。

ここに紹介した道具は
ほんの一部です。

本格的に始めると、
あれもこれも、
新しい道具が
次々に見つかるようになります。

これ以上は今回紹介しませんが、
また水彩沼に呼ばれたときに
手を伸ばすといいでしょう。

ようこそ、水彩画の沼です。

ほかに水彩画に関係する記事を
2点宣伝させてください。

以上で、今回の
水彩レクチャー記事を終わります。

よき水彩生活を
お送りください。




ここまでご精読
ありがとうございましたm(_ _)m

またお会いしましょうね。
イラストレーターのミトシでした(*^^*)


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