宇宙人ポール 笑いたーい!
心がちょと疲れたら、身体も頭も心もお休みをして、ただ、笑たいと思う時がある。
自分の思い込みの激しさから逃れられなくて、集中してやりたいことにも、気が散漫になり、なかなか手が進まない。もうー、お手上げ(−_−;)!
って、時にも笑いが必要。そんな時の処方箋的な映画。『宇宙人ポール』をご紹介。
『宇宙人ポール』2011年 アメリカ、フランス、イギリス合作映画。グレッグ モットーラ監督。イギリスのコメディアンでもある2人、サイモン ペッグとニック フロストが脚本、出演。 SFオタクのイギリス人2人がコミックイベントに参加、またUFOスポットを巡る旅をする為に初来米。エリア51で出会った宇宙人ポールをMIBから助けることとなるコメディ。
なんと言っても、『未知との遭遇』『E.T』など、スピルバーグ作品へのオマージュと尊敬が半端なく熱い。セリフの中で、宇宙人ポールはスピルバーグ監督にアドバイスしたと言っていたし…笑。
何か大きなものに追われて逃げるのも、スピルバーグの作品によくみられる。『ジェラシックパーク』『ジョーズ』『インディージョーズ』などなど。スピルバーグ総指揮の『メイン イン ブラック』的な追いかけ役の登場も楽しい。
セリフにしても、画面にしても、きっと何かの映画をパロディ化しているんであろうと思われるシーンが随所に散らばり、全部理解出来ないのが、口惜しい。こんな時だけは英語をもっと勉強しておけばと思う。
オタクならではの、熱狂と可愛さとユーモラスさがあって、常に笑える。本物の宇宙人に出会ったら、SFの中でネタにされることが本当かどうか確かめたい気持ちも大いに分かる。『E.T』の指先合わせしてみたいもの❣️
アメリカ内部の排他的なアメリカ人や、容易く銃をぶっ放すアメリカ人、同性愛者に批判的なアメリカ人、キリストの聖書をそのまま信じる狂信的アメリカ人などと対比して、最も私たちがアメリカ人らしく感じる、陽気で社交的な宇宙人ポールが印象的。本当にいい奴。
最初、B級映画かとも、思いながら観ていたが、セリフの妙と面白さ、安っぽくない特撮。SF愛に満ちた作品。最後に『エイリアン』の大物女優が出演されたことで驚きもひとしお。なかなか素晴らしい映画だった。
”笑うことは、今幸せだから笑うのではなく、明日幸せになる為に、今笑うんだ” との言葉をどこかで聞いたことがある。
この笑いが明日の幸せに繋がりますように❣️