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「コミュ力を上げるためには、話でわからなかったところを聞く」←これはガチ

朝でも昼でもこんばんは。水戸です。
いつもお世話になっております。

Lunaさんのこちらの記事を読んで「確かにそうだな」と思ったので、便乗して記事を書いてみます。

Lunaさんの記事で語られていた、
「『会話力がない』と自分では思いながらも、コミュ力があると言われる理由」として3つあげられていたのが、こちら。

1. ニコニコする、笑う
2. 人の話を聞きたい!と前のめりである
3. 相手の言ったことでわからなかったことは、いちど復唱しながら聞く

『会話力が低いのにコミュ力が高いと言われるのはなぜか考えてみた』より

どれも本当にそうだな〜と思えるもので、
確かにLunaさんとお話ししていると、気持ちよく楽しく会話が続けられるので、
会話力は低くないのでは?とも思うわけですが。

特に共感したのが、最後の

3. 相手の言ったことでわからなかったことは、いちど復唱しながら聞く

これだったので、具体例を挙げながら、広げていきたいと思います。


1、会話力(≒コミュ力)=「質問力」である

ここ2年ほど営業の仕事をやってきて、200〜300人とかそれくらいの単位で人とお話をしてきたのですが、
未経験から勉強しつつ、仕事をしていく上で、
会話力(コミュニケーション能力)において「質問力」はかなり大事だなと身をもって感じています。

他にも傾聴力、理解力、知識量(引き出し)、空気を読む力…など色々と観点はあるかと思いますが
コミュ力とは「質問力」に集約されるのではないか、とも思います。

初めて会う人・話す人に対しても、この「質問力」さえあれば
臆することなく、楽に会話が続けられます。
「わからないことを聞く」
これだけで、相手との距離をググっと縮められると思います。
それはなぜなのか? 具体的にどういうことを・どうやって聞くのか? を以下で(私なりに考えたことを)解説してみたいと思います。

2、そもそも「会話したい人」には質問がいっぱいある

Lunaさんの記事の

2. 人の話を聞きたい!と前のめりである

とも関連するかと思いますが…

まず、人はなぜコミュ力を上げたいのか?
それは多くの場合、「相手によく思われたい」からでしょう。
相手のことを好きで、
もしくは好きじゃなくてもビジネス上などの理由で、仲良くなりたいから、
相手を不快にさせないために・相手に気に入られたいために、
「自分と話していて楽しいと思われたいな」「いい印象を与えたいな」
と考えるのだと思います。

好きな相手や興味のある人、「たくさん話したいな」と思う相手には
どんなものが好きなのかな?
どんな人間なんだろう?
寒がりかな、暑がりかな?
甘いものが好きなのかな、辛いものが好きなのかな?
どういう音楽を聞くんだろう?
どういう仕事をしているんだろう?
今までどうやって育ってきたんだろう?
と、無限に「聞きたいこと」が湧き出てくるはずなのです。

たくさん質問をしてくれる=自分のことに興味があるんだな、と
多くの場合であれば、相手も、単純に嬉しく思うはずです。

そして相手が、自分からあまり話してくれないような人だったとしても
質問を繰り返せば、それに相手が答えてくれるというかたちで
自分が主導で話を続けることができます。

また逆に、これを使えば、たとえ相手に興味がなかったとしても
「この人、私に興味を持ってくれているんだな」と、相手は嬉しく思ってくれて
いい雰囲気になり、多くの場合は、会話が続けられるのです。

3、コールドリーディングとホットリーディング

質問をするときに参考になる考え方がこの2つです。
ぶっちゃけ詐欺手法としても使われる話術なのですが、
会話力を高めるために、とてもためになるテクニックです。

ざっくり言うと
コールドリーディングは「知らないことを質問し『YES』と言わせる方法」
ホットリーディングは「既に知っている情報を質問し『YES』と言わせる方法」
です。
(※超ざっくり&質問力に絡めての考え方なのでちゃんと知りたい人は調べてください)

詐欺手法としては
相手に「YES」と言わせ、「すごい!どうしてわかったの?」と思わせ、
「あなたのことをよく知っているよ〜」「私はなんでもお見通しだよ〜」と思わせる話術です。

ただ、相手に「すごい!」と思われたい目的でなくても、
相手に「YES」と言わせることで、相手に気持ちよく話してもらう→スムーズに会話が進む、という使い方ができます。

具体的な使い方を、それぞれ例を挙げていきます。
A→相手

■コールドリーディング(知らないことを質問してYESと言わせる)

その1
自分「今日のお洋服、とってもカラフルですね。カラフルな色が好きなんですか?」
A「そうなんですよ。」
自分「やっぱり今日みたいなオレンジ色が好きなんですか?」
A「そうですね、黄色とかオレンジ色が好きで、よく買っちゃいます。推しのカラーが黄色で、〜〜」
自分「そうなんですね!推しカラーって気になっちゃうのわかります。私も〜〜」
→話が広がる!

その2
自分「話し言葉に、関西弁がちょっと混じってらっしゃいますよね。関西のご出身ですか?」
A「そうなんですよ。地元の人と話すと、もっと強く出ますね。」
自分「そうなんですか!私も◯◯出身で、地元の人と話してる時は全然違うって言われます。」
A「わかります。◯◯ご出身なんですね。◯◯といえば〜〜」
→話が広がる!

「知らない(けどYESだろうなと思う)ことを質問」の場合、
目に見える外見や話し言葉など、少ない情報から質問することが多くなると思います。
よくよく相手を観察して質問しよう、と思うことができるので
「よく見てくれているな」「よく気づく人だな」と
相手に良く思われるかもしれません。

また複数人で話している場合は、「見るからに気になる」こと(服や方言など)は
「みんなが気になることを、代表して質問している」感が出るので
その場の空気を自分主導にすることができるかもしれません。

ただ、人の外見や身体的特徴について話すときは、注意も必要なので
注意点は最後にまとめたいと思います。

■ホットリーディング(知っている情報を質問してYESと言わせる)

その1
自分「この間、SNSで〜〜って呟かれてましたよね。」
A「はい、見てくださってたんですね。」
自分「ええ、△△のニュースに対して××というご意見でしたね。」
A「そうなんですよ。最近△△は〜〜」
→話が広がる!

その2
自分「●●さんにこの間、Aさんが〜〜してたってお聞きしました。」
A「そうなんですよ、〜〜して失敗しちゃいました。」
自分「それは災難でしたね。〜〜したけど、思い通りにいかなかったということですか?」
A「はい、最初は**になるかと思っていたんですけど、〜〜」
→話が広がる!

事前に相手のことを調べておき、それを話題にする質問の仕方です。
「私はあなたのこういうことを知っていますよ」という興味アピールにもつながります。

事前の調べ方として、例えばTwitter(X)で「直前に見た何個かの呟き」だけでも
話題に出すと、普段からは見ていない場合でも
「そんな最新のことまで知ってくれているんだ」と
「いつも見ている」感を演出することができます。(・・・・・・)

4、人はそこまで記憶力・洞察力がない。そこを突く

さて、ここまでは前段です。
会話において、いかに質問力が大事か、
質問が話を盛り上げるかについては、解説できたかと思います。

今回の本題の「話でわからなかったところを(復唱しながら)聞く」について、
まずは具体例をあげて、それぞれ解説しようと思います。
A、B→相手

■パターン1 知らないエピソード

A「この間の〇〇の時だって、笑えたよな〜」
B「確かに、あれは笑った!」
自分「〇〇ですか?」
A「そうそう、Bが〜〜って言ってさ、そのあとCさんが来て、〜〜」

これは特に、「既に仲良しのコミュニティに入っていくとき」に有効です。
既に知り合っている・仲良しの人たちの中に、会話で入っていくときは、一人ぽつんと取り残されて苦い思いをしたことがある人もいるかと思います。
でも、そここそ「質問」のチャンスです。
自分は知らない・体験していないエピソードが出てきたとき、それについて質問すると、相手は「ああそうか、この人はこの事について知らないんだった」と気づきます。そして多くの人は、聞かれたら答えてくれるでしょう。
わざとあなたを無視したり、のけものにしたりするような意地悪な人でもない限り、「わざと知らないことばかり話して、アウェイにしてやろう」という人は少ないはずです。
「知らない話題だな〜」「自分だけアウェイだな〜」と思っても、多くの場合、相手は別に意地悪をしているわけではなく、単にあなたがそれを知らないことを把握せずに話しているだけのことが多いです。
人って実はそんなに記憶力がないので、あなたとどこまで話したことがあるか、あなたがどこまで知っているか、すぐ忘れてしまいます。
勇気を持って、「〜〜ってことがあったんですか?」「〜〜をしたんですか?」と聞いてみましょう。
小さい頃にごっこ遊びをしている友達に「いーれーて!」と言って「いーいーよ!」と返事され、ごっこ遊びに参加するのと同じです。

また会話の中で出た話題ではなくても、
「AさんとBさんって、最初、どこで知り合われたんですか?」
「AさんとBさんって、いつからお知り合いなんですか?」
「Aさんは、いつからこの業界で働かれているんですか?」
など、「いつから?」「どこから?」系の「相手のエピソードを誘発する」質問を投げかけるのも効果大です。
相手に、あなたの知らないエピソードを話させるチャンスです。

「私はこのことを知らないよ」とアピールすることで、
相手に「ああそうか、この人はまだ知り合って数ヶ月だったな」「そうか、この人は〜〜の仕事をしているから、〇〇のイベントには参加していないんだったな」「そうか、この人は誰々さんのことを知らないんだったな、ということは××のことも知らないよな」「そうか、この人は△△に住んでいるから、この辺りのことは知らないよな」と、相手に自分のことを覚えてもらう・印象付ける、自分のことを考えてもらえるきっかけにもなります。

■パターン2 知らない名詞など

A「『△△』のようなヒット作品にも、そういう弱点はありますからね」
B「そうだね、『△△』にもあるんだから、今でもそういう点はあるだろうね」
自分「『△△』って、映画の『△△』?」
B「そう。みたことある?」
自分「観たことない!」
A「絶対観た方がいいよ!あれの良いところはね、〜〜」

特に作品名や曲名、人の名前、知らない固有名詞などが出てきて、それがいま話している話題で大事な役割だと思ったときは、知ったかぶりをせずすぐ聞くのがいちばんです。
コミュニケーション能力が高い人を演出したいあまり、「なんでも知っている人」=共感がすぐできる人、その話にすぐ同調できる人、を装ってしまい、「はいはい、そのことね」と知ったかぶりをしてしまいがちですが、そうならないように気をつけることも重要です。
持論ですが、コミュニケーションとは「『あなた』と『わたし』の差を埋める行為」だと思っています。
相手との「知識の差」があれば、真っ先にその差を埋めるように働きかけるのがよいでしょう。
また「知らないエピソード」と同様、人ってそんなに記憶力・洞察力がないので、「自分が知っていること」と「あなたが知っていること」にどれだけの差があるか、把握できていない場合が多いです。

■パターン3 知らない用語など

A「××さんにはこの後の会議のアジェンダを用意してもらっているから、あなたは参加者にリマインドを送っておいて。会議の内容は、そのアジェンダを確認してください。」
自分「すみません。ちなみにアジェンダって、『時間表』のことで合ってますか?」
A「うーん、ちょっと違うかな。『会議の議題』って意味で使われることが多いよ。」
自分「『議題』ですね。会議で話す内容を、それで事前に確認しておくということですね。」
A「はい、そうです。よろしくお願いします。」
自分「わかりました。」

ビジネス上でよく使われる横文字や、
会社に限らず、コミュニティごとに使われる専門的な用語など、
「この場合はこう使われる」「この会社ではこう使われる」「この界隈ではこう使われる」などで知らない用語が出た場合、復唱=確認しながら質問することも重要です。
単純に知らない単語のときもそうですし、
話していて、「あれ、自分の思っている言葉の意味と違うぞ」と思ったら、確認しながら質問して、認識の差(誤解)をなくすのがよいでしょう。
たまに、相手が間違ってその言葉を使っている場合もあるので、「それって◯◯って意味?」とまずは相手の意図を尋ねるのがよいと思います。

繰り返しますが、人ってそんなに記憶力もなければ洞察力もないので、
「これは常識だろう」と思い込んでいることって、相手がそれをわからないことに気づけないまま話すことも多いです。
でもそこが会話=質問のチャンスになります。
「あなたと私ってこれだけ差があるよ」と印象付ける会話=質問をすることで、「じゃあその差を埋めよう」と働きかける→コミュニケーションが活性化していく事につながります。

5、質問するときの注意点

ただし、なんでもかんでも質問して良いとは限りません。
特に自分の考えるタブーを挙げてみます。

1、人の外見・身体的特徴について

その人のファッション・髪型や、持っているもの、身につけているもの、体型・顔の特徴など。
質問にこれらを織り交ぜるときは、「褒める場合のみ」にします。
逆に、褒める方法がわからない・褒める言葉が見つからないときは、これらを話題に出してはいけません。

2、相手が話題にしたくなさそうなこと

話していて、相手がごにょごにょ口籠もったり、「その話はちょっと…」など言われた場合は、そのことを掘り下げるのはやめます。
もしそういう場面に直面しても、「地雷を踏んでしまった」と落ち込まなくても大丈夫です、だって知らなかったのですからしょうがないです。次からそれについては触れないように気をつければ良いだけです。相手はむしろ、「避けたい話題を知っている」「あなたと話しているときはそのことについて触れられない」と安心して話ができると思ってくれるかもしれません。

まぁあとは初歩的なことですが「自分が言われて嫌なことは相手にも言わない」ですね。
もし「これを言われたらどう思うか」が想像がつかない、または自分はいいけど相手がよく思うか微妙だなと思うことについて質問するときは、
「これは聞いて良いのかわかりませんが…」
「もしお嫌でしたらおっしゃいただきたいのですが…」
などと前置きをしてから聞くのがよいでしょう。

3、「一問一答」すぎる会話

「◯◯ですか?」
「はい。」
「××ですか?」
「いいえ。」
「△△ですか?」
「はい。」
↑こればかりになると、クイズ番組か?になってしまうので、
質問が続きそうな場合は、答え方が『はい/いいえ』ばかりになるものだけでなく
「それは〜〜」「そのときは〜〜」と相手にたくさん話させるような内容を投げかけることにも気をつけます。
普段から「困った時にする質問」など、自分の持ち弾(?)を考えておくのも手ですね。
私の場合、レパートリーの一つが「この作品にハマったきっかけってなんですか?」とかです。
話がなかなか盛り上がらないな〜というような相手でも、そうやってあの手この手で繰り返していれば、相手からも自分に向けて質問を返してくれたり、相手から自発的に話題を出してくれたりと、話が盛り上がる時が来るはずです。

4、尋問・取り調べにならないように気をつける

3とも関連しますが、あまりに一方的に質問ばかりしたり、何かを聞いてばかりいると尋問になってしまうので、あくまで相手と会話のキャッチボールをしていることを意識しつつ、自分でもエピソードを展開したりお話をしながら、質問を織り交ぜていくのが良いと思います。

コミュ力、身につけてこ!

今回は、自分の経験をもとに、「コミュ力」と「質問力」について書いてみました。
ビジネス書でもよく書かれているようなことも多くあったかと思いますが、何かちょっとでもおもしろいと思ってもらえたら嬉しいです。

コミュニケーション能力(社会性ともいえるかと思います)とは「ある・ない」というよりは「身につけていくもの」だと思います。生まれたばかりの赤ちゃんには社会性なんてないですし。
Lunaさんの元記事でも結論づけられていたように、大事なのは「コミュニケーションへの意欲」かと思います。コミュニケーションを取りたい!という意欲があるからこそ、身についていくものだと思いますので。

それでは今日はここでおしまい!
また何か書いたら、見てもらえたら嬉しいです。


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