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「今日は誰にも愛されたかった」木下龍也さんのサイン入りの歌集をゲットした1「出会い」

#読書感想文  2022/12/20

歌人、木下龍也さんのサイン入りの本です。この本を書店で買うことができました。嬉しい……感激です。こんなに胸が躍るのは久しぶりです。

以前から木下さんの歌集を欲しいと思っていました。ネットで注文すれば良い話ですが、私は近所の書店で取り寄せ注文をしようと思っていました。

ですがこれを後回しにしていたところ、なんと私の住む街の書店にてサイン入りの本を置いた、という木下龍也さんのTwitterを発見しました。あんなにチェックしていたのに……なぜ見落とすか?と嘆きつつ、このTwitterから既に数日経っていることに危機を感じ、私はすぐに買いに走りました。

その書店、入ると正面に木下さんの歌集があるはずです。あ?ない!もうないよ!?終わったか?私!

私はそばにいた本の在庫を数えている背の高い痩せた店員さんに、「木下龍也さんの歌集のコーナーは?」と尋ねました。彼は「お待ちください」と私の質問をノートにトロトロ書きながら、胸元のマイクでこそこそ連絡しています。彼は実習生か?この時間の間に歌集が売れちゃったらどうしよう!?と私は焦ります。

やがてそばのカウンターからお姉さん店員が来てくれました。そんな近くなら自分で聞いたのに!という近距離でしたが、彼は実習生なので仕方ありません。お姉さんは「コーナーは移動になりました」とというので、彼には「ありがとう!」と大人としてお礼を言って足早に移動しました。

そして。やっと一冊だけありました。<「今日は誰にも愛されたかった」谷川俊太等 岡野大嗣 木下龍也 ナナクロ社>感激……。これはもう私のものです。
店員のお姉さんは休日でしたので本人には会えなかったようです。私も会えなかったので良しとしましょう。

「抱きしめてきみの内部に垂れているつららをひとつひとつ砕くよ」

この直筆の短歌。なんと乙女心をくすぐる言葉でしょうか。他の歌集にもこれを書いている可能性がありますが、受け取った私は嬉しいです。

しかも。金色のペンで書いてあります。表紙の題字も金だから合わせたのでしょうか。勝手に万年筆のイメージでしたが、このゴールドの文字は私にとってはもうアクセサリーです。指輪やネックレスよりもずっと価値があります。

「木下龍也のサインは金の文字 元彼からのジュエリーを越す」みちふむ

「天才による凡人のための短歌教室」の本を読み、指南されていました通り助詞を抜かずに短歌にしました。未熟な千鳥足でございますが、短歌の道を一歩一歩進みたいと思います。

さらに。ペンのインクが隣ページに着かないように、半紙みたいな白紙が挟んであります。なんという配慮でしょうか。私は最初、金粉入りの半紙かと思いました。この半紙には木下さんの真心が映っているわけです。これも宝物です。

◇◇◇
やっと感想です。
この「つらら」について。私は雪国出身です。自宅の屋根につららができるお家は、断熱が弱く室内の暖気が外に漏れているためそうなっているのです。よって、つららができるお家は寒い家なのです。

「きみの内部に垂れているつらら」は、私の暖気(優しさ)が外の寒気(冷たい世間)にさらされてできていると言えますね。そうです。まさにその通りです。

まだ表紙だけですが、感想とさせていただきます。

2へ続く

本「今日は誰にも愛されたかった 谷川俊太郎 岡野大嗣 木下龍也」
ナナクロ社より












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