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江戸の知恵が教えてくれる、豊かな暮らし:農業全書が導くサステナブルな未来

農業全書から学ぶ、自然と共生する暮らし:現代に生きるためのヒント


40歳を過ぎて、田んぼや棚田に興味を持ち始めた頃、私はある古本との出会いを果たしました。それが、江戸時代のベストセラーである「農業全書」です。

正直なところ、古文に慣れていない私は、この本を読むのに苦労しました。しかし、ある方がYouTubeで解説している動画を見つけ、少しずつ内容を理解できるようになりました。

政の本質が書かれています

「農業全書」は、単なる農業技術書ではありません。農事全般、つまり五穀、山菜、果樹、家畜の飼育、さらには農具の作り方や村の経営まで、幅広い分野を網羅しています。著者の宮崎安貞は、全国を旅しながら農民の生活や技術を調査し、それらの知見を体系的にまとめあげました。

この本には、現代の私たちにとっても参考になる点が数多くあります。例えば、

自然との共生
農業全書では、天体の動きや気象の変化を農作業に活かすことが強調されています。太陽の光、月の満ち欠け、季節の変わり目など、自然のサイクルを意識した農業は、現代の持続可能な農業にも通じる考え方です。

多様な作物の栽培
単一の作物ではなく、様々な種類の作物を栽培することで、食料の安定供給を図ることが重要だと説かれています。これは、食の多様性や食料自給率向上といった現代の課題にもつながる考え方です。

地域に根ざした農業
各地の風土や気候に適した作物を栽培し、地域社会に貢献する農業の重要性が説かれています。これは、地域活性化や地産地消といった現代のキーワードとも合致します。
「農業全書」は、単に過去の農業を知るだけでなく、現代の私たちが自然とどう向き合っていくべきか、そのヒントを与えてくれます。

江戸時代の農業の様子

例えば、

季節の野菜を食べる
農業全書では、旬の野菜を食べることの大切さが強調されています。旬の野菜は栄養価が高く、体にも優しいです。

自然のサイクルに合わせた生活
太陽の光を浴びたり、自然の音に耳を傾けたりすることで、心身をリフレッシュできます。

これらのことは、現代の生活にも取り入れることができます。

もちろん、江戸時代と現代では生活環境が大きく異なり、そのまま農業全書の内容を現代に当てはめることは難しいかもしれません。しかし、その精神を受け継ぎ、自然と共生する暮らしを目指すことは、現代を生きる私たちにとって非常に重要なことだと考えています。

「農業全書」を読み解くことは、単に過去の農業を知るだけでなく、現代の私たちが自然とどう向き合っていくべきか、そのヒントを見つけることでもあります。


「農業全書」は、江戸時代に書かれた農業書ですが、現代の私たちにも多くの示唆を与えてくれます。自然との共生、食の大切さ、地域社会とのつながりなど、農業全書に書かれていることは、現代の私たちが抱えている様々な問題解決のヒントになるはずです。

この本を読むことで、私は自然と一体となった暮らしの素晴らしさ、そして食の大切さを改めて感じました。これからも「農業全書」を参考にしながら、自然と共生できるような暮らしを目指していきたいと思っています。

戦後30年代までは、牛で耕していたようです
私の父も子どもの頃に手伝っていたとか・・・
それが嫌で百姓の家を出たらしいです

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