セインツ-約束の果て- 映像についての感想
映像が綺麗だということで、セインツを見てきました。
映像にばかり注目してみていましたが、
本当に綺麗なシーンばかりでした!
というわけで、今回はなぜ映像が綺麗だと思ったのか、どんなシーンが綺麗だったのか書いていきます。
全体的に、光の使い方がとても上手いと感じました。
冒頭、草原のシーン。
夕暮れで、遠くに見える木々は影になって見えます。
一方で映されている男女の顔は光で見えています。
そして、男女が近づくシーンになると顔が暗くみえ、
さらに映像の上側に太陽の光が入ることによって眩しく光っています。
まず、ここから映像が美しいと感じました。
太陽を画角に入れないような状態から、太陽光の端が画角に入るような状態に変化させることで、
シーンの後半の神々しさを作っているように思いました。
上記のシーンを初め、全体的に画面全体が黒とオレンジで構成されているシーンが多いです。
店の中や家の中でもオレンジの電灯が使われています。
大抵、暗いので、黒を基準としてその一部分が光っているような状態になっています。
その際、逆光を使っていることも多く、背景はオレンジなのに人の顔が暗くなっていたりしました。
顔を少し傾けるだけでも顔に当たる光の加減が変わったり、
カメラの位置を少し動かすだけで画角全体の色の混成具合が変わったり、
映像の撮り方一つ考えても色々あるんだと感じました。
一部のシーンでは、オレンジ-黒ではない色が使われているところもあります。
夜明け〜朝(?)を映す時は青-緑が多かったです。それも落ち着いた色の。
例えば日常では青白い色が使われることが多く、
主人公が襲われる森のシーンでは暗い中に青白さと森の緑があるように思いました。
赤ちゃんが生まれたシーンでは画面全体が白く、清潔感がありました。
赤ちゃんに対する希望というか、明るい感じがあります。
シーンによって基本とする色使いを分けているようにも感じました。
映像の細かいところまではわかりませんが、今後、映像にも気を配ってみていこうと思いました。