最近の記事

96時間を見てきました。

荒木飛呂彦先生がおすすめしていたので見てきました。 開始5分で泣けるというようなことを聞いたので、 どんな感じになっているか見つつ、 サスペンスとはどんなものか改めて学びながら見てきました。 開始5分に関しては、 「映画の掟」に書かれている通りでしたが、 一時的に主人公のブライアンが嬉しそうになるのが辛い。 娘にプレゼントを贈った時、 それを拒否されるのではなく、 ありがとうと喜んでもらっていました。 それを嬉しそうにしていたブライアンでしたが、 その後

    • 成瀬は天下を取りに行くを聞きました

      気になっていた成瀬は天下を取りに行くが、オーディブルで聞けたので聞いてみました。 (ようやくオーディブルデビュー) まず何よりも成瀬のキャラがいい! 自分でやりたいと思ったことをどんどんやっていく感じ、 女性らしさはないけど、凛としている感じ、 自分だけの世界があるせいでちょっと天然っぽい感じ、 この辺りからすごく好かれるキャラなんだなあという気がしました。 一章二章三章で雰囲気が違っており、 一章は地元のスーパーが閉店してしまうから、 その閉店まで毎日スー

      • すばらしき世界を見てきました

        これがすばらしき世界だなんて皮肉もいいところだろ… 後半ずっと苦しかったです。 確かに暴力は良くない ただ、それを振るう人間の存在ごと否定されているような世界は本当にいいものだろうか 最後に三上が選んだ選択は、 一般社会に溶け込むこと(つまり見て見ぬふりをすること)ができず、 しかし、よくしてくれた人たちを裏切りたくはないという気持ちを持ち、 そのやり場のない心が生んだ選択なのでしょう。 本当に、平和に終わってほしかったです。 なんで三上のような人が幸せに生

        • イマーシブフォート東京に行ってきました

          半年くらい前にオープンし、 CMで見てずっと気になっていたイマーシブフォート東京に行ってきました。 大学の頃に作りたかったものが凝縮されていて、最高の体験でした。 特に面白かったこと、面白さのために工夫がされていたことをそれぞれ書いていきます。 ◆特に面白かったこと ◎推しの子 見ていてよかった赤坂アカ。 推しの子のB小町のライブがありました。 みんなで円形の広場に集まって、 一緒に踊ったり掛け声をかけたり。 ネタバレあまりしたくはないのでふわっと書きます

        96時間を見てきました。

          フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人を読みました

          ※ネタバレ多めです メフィスト賞受賞作で、今僕が描きたいものに似ているように感じたので読みました。 こんなに夢中になった小説はいつ以来だろうと思うほど面白かったです。 読みやすく軽やかだがドロドロしたものを感じさせる文体、 周辺にいる人たちが次々と事件に巻き込まれていく不思議な世界観、 常識の通じないキャラクターたち、 ミステリーものなのに一部超能力ものの要素が入っている異質感、 この辺りが混ざってものすごく面白かったです。 主人公の公彦くんは、大切な妹が自殺

          フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人を読みました

          悲鳴伝を読みました

          最初は分厚いな〜という印象を受けましたが、 軽快なやり取りと常に何か問題が起きている感じがバランスよく存在して、 おかげで苦なく読めました。 西尾維新の作品は、他の方のものに比べてすごく読みやすいなあと感じます。 アニメもですが、軽い気持ちで見ることができる感じです。 「本題」でそういうものを書きたいというようなことを言われていたので、 まさにそういうものが書かれているのかなあと思いました。 この軽さ、キャラクターの考えの軽さから来ているんだろうなと思います。

          悲鳴伝を読みました

          推しの子を見ました

          めちゃくちゃ良かったです。 雰囲気で見るのをやめなくて良かった…。 どこが良かったかと言われると全部良かった気がするのでバラバラと好きなところを書いていきます。 まずアクアの復讐劇というのを、芸能界の中で描いているというのがとてもよかったです。 アクアの復讐が一つの軸としてありながらも、アイドルグループを作る話や、芸能界のドロドロした部分、登場人物一人一人の葛藤などを巻き込みながら物語が展開されていくというのが面白かったです。 復讐劇というのは魅力的ですが、そればか

          推しの子を見ました

          人間に向いてない・毎年記憶を失う彼女の救いかたを読みました

          メフィスト賞2冊読んできました。 どちらもすごく面白かったです! 人間に〜の方は、ニートの人間が突然異形になってしまうという話、 原因不明というおどろおどろしさがありつつも、 ニートの子を持つ親の心境がありありと映し出されていました。 ニートは自分のせいだという価値観に対しての問題提起というか、 親が子供のことを考えなかった、 考えているふりをして自分のことしか考えていなかったことが原人なんじゃないか というようなことを主人公の葛藤を通して描いているようでした

          人間に向いてない・毎年記憶を失う彼女の救いかたを読みました

          5/3~5/5 今別旅 わかめとウニと袰月と

          2024年5/3~5/5で青森県今別町の袰月(ほろづき)に行っておりました。 地元の漁師さんにお誘いいただき、わかめの収穫やウニの養殖に関わらせていただきました。 (実際に活動したのは5/4~5/5) 自然に溶け込んで生活した二日間、とても素敵な経験ができたので当時のことを書いていこうかと思います。 ※写真に偏りがあるのは気にせずに読んでいただけると。 ◆1日目 朝、8:00に漁師さんのところへ。 僕の泊まった「海峡の家 ほろづき」から漁師さんのところまでは徒歩

          5/3~5/5 今別旅 わかめとウニと袰月と

          「線は僕を描く」を読みました。

          メフィスト賞受賞作の「線は僕を描く」を読みました。 心を閉ざした主人公の青山くんが、水墨に出会い、自分の心に触れていく物語でした。 何よりも一つ一つのモチーフとその描写が美しいなと思いました。 水墨に触れたことはありませんが、 筆跡一つひとつや描くまでの動作の一つひとつを描写してくれることで、 その世界の情景に加えて空気感まで伝わってきました。 ◆構造 全体を主人公の心の動きと水墨との出会いを中心に捉えてみると、 1.両親を失った主人公が心を閉ざしている 2

          「線は僕を描く」を読みました。

          タイタニックを見ました

          有名どころは見ておいた方がいいだろうということで、 タイタニックを見てきました。 恋愛ものはどうも好きになれない気がしていたのですが、 そんなことは関係ないくらい面白かったです。 誰かのために生きることが、 こんなにも美しいものなのかと思わせる物語でした。 貴族の中で暮らしているローズは、 そこから抜け出そうとし、 ジャックと出逢います。 ジャックは決して裕福ではありませんでしたが、 ローズを楽しませ、ローズを貴族の世界から抜け出させようとし、 二人は恋

          タイタニックを見ました

          アルマゲドンを見ました

          映画「アルマゲドン」を見てきました。 古典というか、長期間評価されているイメージがあったので、 やはり見ておくべきかということで視聴しました。 地球規模の問題を解決するという大きなスケールが、 仲間や家族との絆という人情劇に混ざり合ってとても面白かったです。 冒頭では数日後に隕石が落ちてくることがわかり、 それを止めるためには隕石の表面を掘り、 中に爆弾を仕掛けるしかない。 つまり、掘削のプロに頼むしかない ということになりました。 そこで選ばれたのが今回

          アルマゲドンを見ました

          ナミヤ雑貨店の奇蹟を読みました。

          高校生くらいの頃に読んで、すごく良かったことだけを覚えている状態で読みました。 改めて読んでみましたが、最ッ高でした! そこまで大量の小説を読んできたわけではありませんが、 今までに面白かった小説ベスト3には入ると思います。 さて、この小説は3人の泥棒が逃げてナミヤ雑貨店と書かれた荒屋に逃げ込むところから始まります。 その店はもうずっと使われていないはずなのに、彼らがそこにいる時間に手紙が届いてきました。 その手紙には悩みが書かれており、どうやらここの店主は悩み相

          ナミヤ雑貨店の奇蹟を読みました。

          映画「フルメタルジャケット」を観ました

          前半と後半で大きく話の違う物語でした。 しかし、一貫して主人公のジョーカーの平和を思う心と海軍としての心との葛藤が描かれているようでした。 前半は、アメリカ海軍の養成所の話です。 落ちこぼれのレナードは、ハートマン軍曹に目をつけられ、いじめられていました。 ジョーカーがレナードを補佐するようになってからは、 優しいジョーカーの元でレナードは成長していきましたが、 それでもジョーカーの中でハートマン軍曹に対する恨みは溜まっていき、 最終的にハートマン軍曹を射殺した

          映画「フルメタルジャケット」を観ました

          乙一「暗いところで待ち合わせ」を読みました

          確か中学生くらいの時に友達に勧められて初めて読んだ本。 当時、とても面白いと感じたことだけを覚えており、 また、最近乙一の小説を読みたいと思ったことから再読しました。 改めて読んで、やっぱり最高でしたっ! 世界を閉ざしてしまった二人が、再び世界を開こうとする、 勇気と優しさのお話だと思いました。 主人公のアキヒロは、会社で孤立しており、 その中でも自分をいじめるような態度をとっていた 松永という先輩を恨んでいました。 そんな時に彼を殺してしまったようで、

          乙一「暗いところで待ち合わせ」を読みました

          東野圭吾のマスカレード・ホテルを読みました。

          ナミヤ雑貨店の奇蹟、容疑者Xの献身がとても面白かったので、 東野圭吾さんの作品を新たに読んでみました。 ミステリーなので話の中心はそのトリックを暴いたりするところでしょうが、 僕の中では「それぞれの世界で活躍する正義が、相手の正義を理解していく物語」だと思いました。 中心となるのは、ホテルウーマンの山岸尚美、警察官の新田浩介の二人です。 作中で起こっている連続殺人事件のメッセージから、 次の事件現場が山岸が働くホテルだと分かったため、 新田が山岸に指導を受けなが

          東野圭吾のマスカレード・ホテルを読みました。