【転職の思考法】 -ほぼ1,000字感想文
○タイトル:このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
○著者 :北野 唯我
○発行 :ダイヤモンド社 (2018/6/21)
■ざっくり概要
転職に対しての向き合い方・考え方について物語形式でまとめられている一冊。著者曰く、「いつでも転職できる状態」をつくることで、自由を手にすることができる。現職での活躍にも繋がるとのこと。
一方で長らく続いた日本の終身雇用モデルが足枷となり、社内で転職の話をすることがタブー扱いされている現状に警鐘と鳴らす。
現代は「二人に一人が転職時代」に突入している。だからといて闇雲に転職を煽るのではなく、考え方を身につける点に着目し、解説をしているのが特徴だと感じた。
■学びポイント
○3要素から自身のマーケットバリューを把握する
ある仕事に対してもらえる給与の期待値は、[技術資産・人的資産・業界の生産性]の掛け算からある程度推測ができる。自身がそれぞれどの状態にあるかを棚卸することで、自らの市場価値を可視化することができる。
技術資産・・・専門性と経験(他の会社でも通用するもの)
人的資産・・・人脈(転職をしても仕事をくれる人との関係性)
業界の生産性・・・業界での一人当たりの粗利(≒給与の原資)
※GDPを業界別に分けると最大20倍程度の差がある。これが最も年収の期待値に影響を及ぼす要素である。
○どんな仕事にもライフサイクルがある
全ての仕事は同じようなライフサイクルを辿り、最終的には淘汰をされる。
①ニッチ(代替可能性が低い×雇用数が少ない)
→誰かがその仕事をやり始める。先駆者がいない状態のため、当然替えがきかない。
②スター(代替可能性が低い×雇用数が多い)
→その仕事が儲かることが分かるとプレイヤーが増えていく。ニッチのタイミングで参入していた人は、その価値が上がる。
③ルーティンワーク(代替可能性が高い×雇用数が多い)
→仕事が汎用化され、誰でも模倣できるように分解される。誰でも同じ水準で仕事ができるようになる。
④消滅(代替可能性が高い×雇用数が少ない)
→③の状態になるとその維持には人件費が甚大にかかるようになる。雇用する側は機械化をしようとする。
○「いつでも転職できる」自信は人を自由にする
人間は、「辞められない」という思い込みにより視野が狭まることで、選択肢を失う。この状態になると現状にしがみつき、理不尽が事があっても我慢をし、それを正当化しようとする。
一方で自身のマーケットバリューを適切に把握をし、「いつでも転職できる」という選択肢を持つことでその視野は広がる。また、今所属している会社に従属するのではなく、対等な関係性を築く事ができる。
※関係者の皆様へ
感銘を受けた作品だからこそ、より多くの方に読んでもらいたくnoteを記載させて頂きました。作成画像など、内容に問題がある場合は即刻掲載停止しますので、ご一報頂けますと幸いです。
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