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伝わる温度。

気持ちの伝え方ってどうすれば伝わるんだっけ?

ワタシとアナタの中で同じ時(とき)を過ごして互いの気持ちを共有したくて伝え合っているのに、互いの中に浸食していくスピードや相手を考えている時間の長さは当然の様に違ってしまう。そんな事はわかっているのに、自分の想いをぶつけては受け入れて欲しいと一方通行な伝え方しかできず、相手の気持ちの変化を待ちきれずにイラついてしまう。ただ前は何も考えずに隣に入れたのに。誰より近くにいる事が出来たのに。アナタが笑ってくれていたらそれでよかったのに。いつの間にか一方的かもしれない『好き』の気持ちをアナタに伝えることがワタシとアナタとの唯一の繋がりの様な気がしてた。だから、早く伝わってくれなきゃ……その内、アナタがあっけなくワタシの前からいなくなってしまうような気がして怖かった。いつか2人の時間が終わってしまいそれぞれの道を歩く日が来る……かも……なんて…………考えちゃうけど、考えたくなかった。だって、こんなに近くで見れて、手を伸ばせばその顔に簡単に触れられる。その顔に触れながら、『アナタはワタシがどれだけ好きなのかわかってる?目に見えないものだから……『ホラッ』って証明することが出来ないのがじれったい。ワタシの気持ちはアナタが想像しているモノなんかより遥かに強くてまっすぐでゆるがないものなのよ。それが上手く伝わっているのかどうなのかわからなくて、何か……苦しい。

あれ?アタシいつからこんなんだったっけ?

ちょっと前はこんな自分じゃなかった。自分の中で簡単に変化している気持ちのズレに動揺と驚きを覚えた。

こんなに人は、自分以外の誰かを愛しく、尊く、強欲に独占したくなるものなのだろうか?

どうか。叶うなら、あの人の視線をワタシだけのものに……。独り占めさせてください。ワタシだけ考えて欲しい。

ねぇ、どれだけ一緒にいたらワタシの気持ちとアナタのスピードは同じ速度になるのだろうか?

気持ちの温度さを感じるほどアナタへの想いの深さを痛感させられる。

想いの深さと長さがずっと同じでいられたらいいのに。後悔しないようにやがて来るそのときまでにどれだけ相手に思いの丈を伝えることが出来るだろうか?


ねぇ?どれだけワタシの『愛してる』は伝わっているの?

柔らかな頬を伝う涙を優しく拭うアナタの指がまたどうしようもなく堪らなく愛しく恋しい気持ちにさせる。

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