青春は暑苦しいぐらいが丁度いい
こんにちは!!北海道産青森県民のMitchionです!!
私は高校野球が大好きで高校を卒業した今もこの季節はずっと高校野球に釘付けです。
そんな高校野球ですが、今年は私にとって特別な年なんです。
私が住んでいる下宿の後輩が迎える「最後の夏」なのです。
いつもニコニコしていて、真面目に野球をしている姿勢が生活の端々に見えていた後輩の晴れ舞台。
どんなに遅くまで練習していても笑顔で挨拶してくれる後輩を応援しないわけないじゃないか。
もちろん応援にも力が入ります。
ただ、組み合わせ抽選の結果では、初戦は近所の球場ではなく、私がこの目で後輩の活躍を見届けるにはベスト8まで勝ち残ることが条件でした。
どうにか勝ち残ってくれ、いやあのチームなら勝ち上がってくれるはずだ、そう信じて初戦から画面越しに応援していたわけですが、後輩のチームは見事ベスト8に勝ち残って見せました。
私は飛び跳ねるぐらい嬉しかったわけですが、その喜びを胸に、ベスト4、そしてその先の聖地甲子園へと勝ち抜くことを期待して球場に足を運びました。
相手は実力十分の強豪校、乗り越えたい一戦。
「よしっ!!いいぞ!!」「一本出せ!!」「よっしゃー!!」ワンプレー毎に叫び声が抑えられない。
高校野球を俯瞰して見たことは何度もあったが、ひとつのチームに方入れして試合を見ることは初めてでした。
そういう眼差しで見る高校野球こうも熱くなるものなのかと思わされました。
試合は見事先制に成功するもその後逆転を許し、そこからは点を返すも更に取られるという苦しい展開に。
結局ベスト8の壁を破ることはできなかった。
久しぶりに私が悔しかった。
でも後輩をはじめ選手たちはめっちゃカッコよかった。
いつでも楽しそうにプレーし、点差が開いても「まだまだやれるぞ!!」「大逆転してやろうぜ!!」なんて声を上げ、試合が終わる瞬間まで誰一人として諦める素振りを見せる選手はいませんでした。
ファインプレーにはベンチ全員が大盛り上がりで選手を迎え、試合後には涙を流しながらも「俺たちよく頑張ったよ!!」なんて声も飛んできて、随所に「野球が好き!!」という混じり気のない純粋で率直な気持ちがこちらまで伝わってきました。
まるで野球少年がそのまま高校生になったようだった。
それぐらいまっすぐな青春を過ごせるってこんな最高なことがあるでしょうか?
正直そういうの暑苦しいっていう人たちもひょっとしたら多いのかもしれませんが、青春は暑苦しいぐらいが丁度いい。
目標に向かって全力を尽くして、勝って喜び負けて涙をこぼすなんてこんな経験高校を卒業すると滅多にやってきません。
だからこそ、その暑さを久しぶりに体感できたことが自分には大きなプラスでした。
そして青春の暑苦しさに感化された試合後、私は後輩の前で普通に泣きました。
かなり久しぶりに人目を憚らず泣きました。
後輩には「勝てなくてごめんなさい」と言われたがそれは大きな間違いだ。
こっちのセリフは「ありがとう」なんだから。
ここまで勝ち抜いてくれたこと、野球を心から楽しむ姿が見れたこと、そして負けて悔しいと思わせてくれたこと…
色んな思いがぐちゃぐちゃになって後輩にちゃんと伝わったか分からない。
ただ、高校3年の時以来に訪れた夏は最高に楽しかったし、そんな夏にしてくれたことに感謝しかないんです。
後輩に青春のおすそ分けを頂いたようなそんな気分です。
そんな青春という光を浴びて輝いた後輩もこれからは普通の高校生に戻っていく、卒業までこれからまたよろしくな。