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65%でいい。~置かれた場所をまずは実らせる。

暮らし全体「気持ちは65%でいい。」



私は「ライフオーガナイザー」「ホームステージャー」といった資格を持っており、整理収納のサポートサービスをしています。


前回はこんな記事を書きました。

理想のお部屋に憧れながらも、なかなか片付けられなかったり時間がない方へのメッセージとして書きました。
前回は「片付け」に関してしか触れていませんが、
「片付け」という家のことも含めて、

暮らし全体に「気持ちは65%でいい。」
と勧めたいです。

何故、「65%」なのか?


キリ良く70%でもいいんじゃないか。
そう、70%でも別に良いのですが、
70:30って結構差があると思いませんか?
70%の力を込めるということです。

でも、
65:35は感覚的に差が縮んでいる気がします。
私だけでしょうか?

というのも、以前丁度良いタイミングで以下の2冊の書籍を同時に読んだからです。

1冊は、
ライフオーガナイザーの大先輩で「メンタルオーガナイザー」育成の講師でもある心理カウンセラーの渡辺奈都子さん著。
自己のメンタルを上手にコントロールする術について書かれています。

もう1冊は、
漫画「リエゾンーこどものこころ診療所ー」の監修もされている児童精神科医の三木崇弘先生著。
発達障害(神経発達症)のある子どもの親に向けた応援本で、私の心も救われました。

この2冊の内容が同時にスッと共感できるものでした。
「65%」というのは、三木先生が子育てにおける気持ちのコントロールで推奨されたパーセンテージです。
加えて、渡辺さんの「中庸」や「ニュートラルポジション」というワードがそのパーセンテージを後押ししてくれました。

以下に、それぞれの御本でそれについて書かれている箇所を挙げておきます。

「丁度いい自分=ニュートラルポジション」をセットする
いくつか大切な箇所をチェックポイントにして、それ以外はこんな程度でいいかという「ゆとり」のある状態が快適さを維持しやすくします。

頑張る、でも頑張りすぎない
丁度いい自分に回復させる力は「中庸力」とも言えるかもしれません。(中略)心が乱れることがあってもちゃんと最適な自分を取り戻せるということが、心が整っている人の最大の要素だと思います。

渡辺奈都子 著「しなやかに生きる心の片づけ」より抜粋

「100点」を目指す子育てから脱却する
そして頑張ってそれに取り組んだ結果、疲れてコンディションが悪化し、子どもへの関わりの質が落ちていくことが往々にしてあります。
なので、65点でいいです。いや、65点がコンスタントに出せたら、それはすごいことだと思います。
(中略)
この考え方は正直あんまりウキウキしないし、自分で「すごい!」と思えないかもしれません。でもそれが実現できることは、実はものすごいことなんです。

三木崇弘 著「凹凸(発達障害)のためのおとなのこころがまえ」より抜粋


家の中で暮らしている自分を取り巻くことは、自分の心の状態からそれぞれが影響し合います。
良いことがあると家族に優しくもなれるし家事を面倒に感じない。
一方、落ち込むことがあると、家族にイラっとするかもしれないし、片付けも家事も疲れてしまう。
理想が高すぎると、出来ない自分が「ダメだ」と思い込んだりもします。

なので、暮らし全体なのです。
影響し合うパーセンテージを同率に、しかもそんなに高くないように設定するのです。

ニュートラルポジションのすゝめ

夢や理想は、取っておきましょう。
まずは、自分事をニュートラルに捉え、そしてそれを維持して、
自分の居る場所を確実に実らせてから。
実らせるというのは、「芯を得る」状態で、ニュートラルポジションです。

心の状態を維持して、いつでも戻れる場所を確保してから、先の夢や理想に向けて少しずつ動くと良いのかなと思います。



▽福岡で整理収納サポーターをしています。



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