七十二候 朔風払葉 (さくふうはをはらふ)
七十二候 朔風払葉
(さくふうはをはらふ)
11/28~5日間
最近めちゃくちゃ寒いです
こちら東北雨ばっかりです
朝は霧で10m先が見えない
そうこうしてるうちに
雪が迫ってくる
そんな11月の終りですが
この時期の気候
びっくりするくらい
からっと晴れて暖かい日が
たまにあるのをご存知ですか?
こういう気候を「小春日和」と呼びまして
春と名前はついていますが
初冬の頃に時たまみられる
暖かい陽気の事を言うのだそうで
期間としては11月中旬~12月上旬
まさに今らしいです。
ほんまかいな。
肌感覚としては名前のとおり
冬特有の冴えた大気なのに
空は曇りひとつない晴れている
雪が降る程でもない冬の入り口
風もなく穏やかな陽気
どこか春みたいに暖かい
そんな日のことです
こういう気候だと
服もちょっと難しいんですよね
冷えると分かって
ダウンコートを着こんでいても
時間と場所によってはちょっと
汗ばんでしまう
そんな小春日和ですが
日本特有というわけではなく
海外でも同じような気候が存在するそうで
米国やカナダでは
こういう気候を
Indian summerとか
ドイツでは
Altweibersommer
(※「老婦人の夏」)
と言うらしいんです
発生原理ですが
北の方の大陸で形成された極気団が
偏西風で切り離されて生じる
移動性高気圧によるものです
日本の場合、シベリアの気団が
日本海を超えて張り出してくるとき
海上で分離してこの配置になります
移動性高気圧の中では風も弱く
下降気流なので雲もなく
したがってよく晴れて
高気圧なので水蒸気も発生しない
雨も霧も風もないので
冬なのに穏やかで
冷えつつも日中はポカポカするわけです
しかし
反対に夜間は放射冷却が著しいため
とんでもなく冷えます
何より春と決定的に違うのは
暦の名前のとおり
強い北風が木々の枯葉を
落としきってしまうこと
そりゃそうです
二十四節気では“小雪”ですから
場所によってはもう雪が降ってるはず
樹々にとっては早く葉を落として
表面積を小さくしないと
内部の水分を凍結させられて
組織が壊死していってしまいます
小春日和という名前に騙されず
油断せずに冬の準備をしましょうね
ということで私も
週末はタイヤ交換してきます!