頭で考える「大人の自分」と 心で感じる「子供の自分」
自分の心の中には2人の人間がいる。
頭脳を使って論理的に考える「大人の自分」(以下、大人と記載)と心の赴くまま直感で決める「子供の自分」(以下、子供と記載)だ。
人生の重要な選択肢を決める時、私の心の中では大人と子供の2人の会話が聞こえる。
子供「自分の好きなことを優先しようよ」
大人「好きなことをするために今あるものを捨てられるか?」
「選んだ道に後悔はないか?」
子供「自分の選んだ道に後悔なんてないよ」
「本当にほしいものは人から与えられるものじゃない。
自分で手に入れるものだよ」
ビジネスの場では子供の声は「非合理的なもの」として切り捨てられ、私は常に大人の声を聞いてきた。大人は常に論理的に物事を考え、最高の戦略で最適解を提案してくれる。しかし、子供は「それは本当に望んでいることじゃない」「自分が求めることはもっと別のことだ」と反論する。
大人と子供の意見が一致することはない。大人は理性的に、子供は感覚的にどちらも自分が「正しい」と思ったことを言ってくれる。大人も子供もどちらも言っていることに間違いはない。
ただ、最後に自分が選択に迷った時は、子供の声を聞いていたい。
心の声を聞いていたい。