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ほしおさなえさんとの本づくり

本づくり協会会報誌
Book Arts and Crafts vol.8
「本が届くまでの物語」
巻頭記事は一人出版社・ビーナイス杉田龍彦さんと、小説家・ほしおさなえさんに永岡綾さんがインタビュー記事をまとめてくださいました。
アイコン画像は、会報誌のチラシです。
デザインの守屋史世さんが、杉田さんバージョンとほしおさんバージョンを作ってくださいました。

ほしお先生の特別な本づくりに、美篶堂が参加させていただきましたご縁から、本づくり協会会報誌でインタビューさせていただくことが叶いました。

ほしお先生とはじめてお会いしたのはたしか…、KAPPAN TOKYOというイベントがはじまった頃、神田錦町の会場で、クルミドコーヒー・クルミド出版の影山知明さんにご紹介いただいたような記憶です。その後、ベストセラー「活版印刷三日月堂」の展示が印刷博物館で開催の時に活版印刷の特装版を弊社で製本させていただきました。

それから数年経ち、あらたなプロジェクトのためにお声がかかりました。

この本は打ち合わせの段階から、すべてをほしお先生が記録してくださっています。
ほしお先生が旧Twitterで発信してきた140字の小説を、和紙で活版印刷で製本するプロジェクトです。
ワタクシは打ち合わせや西島和紙さんにもご一緒しまして、九ポ堂さん達がデザインする前の、どのような本の構造にするかなどを主に担当し、美篶堂が製本を担いました。

ある程度かたちがみえてきたところでクラウドファンディングがはじまりました。


ブログで逐一記事にされ、クラウドファンディングも「せっかくの機会なので全てを経験したい」と、すべてを準備実行し、それも何本もの小説の連載をすすめながら…。

私がいつかクラウドファンディングに挑戦するなら、少なくとも、一人でもこの仕事を成す覚悟がなければ、かたちにはならないだろう、と、教えてもらったプロジェクトでした。

先日、ほしおさなえさんの長編小説を読みました。

紙屋ふじさき記念館「あたらしい場所」12月10日読了。前号「結のアルバム」では主人公が製本してました!この本は、近しい業界なので、他人事でなく読んでおりました。


「言葉の園のお菓子番」4巻目「復活祭の卵」12月19日読了。まったく知らなかった「連句」の世界。複数で言葉を「巻く」一人では出来ない作品づくり。新鮮です。

別々の物語がいくつも同時進行している。凄すぎます。読むだけでも大変ですが、書く、とは一日どれほど机に向かえば実現出来るのでしょう…。

そんなお忙しいほしお先生にお願いして、本づくり協会では、「本を届ける」ことについてのインタビューを永岡綾さんがしてくださいました。

本づくり協会会報誌 Book Arts and Crafts vol.8 「本が届くまでの物語」

ほしお先生の新作は、さらに存続厳しい世界を小説の中で未来を指し示している。ワタクシも想像力を膨らませて、会社運転がんばります。
クラウドファンディングは会社存続をかけるのではなく、クリエイティブに、作りたい本を賛同を得て作る機会にしたい。
健やかに、本づくりされている、ほしお先生のお仕事、尊敬しています。

「言葉の窓」通常版

「言葉の窓」特装版

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