雅な春の観劇ツアー 2024 #3 紫式部墓所・白峰神宮・晴明神社・壬生寺 - 華のおんなソロ旅
観劇目的の2泊3日のツアーに参加した3日目の記録です。1日目は宝塚歌劇、2日目は京都の都をどりを鑑賞。今日の午前中は自由行動です。待ってました、「ソロ旅」全開でございます。
2泊したシティホテルの朝食。1日目はホテル内の有名店の和食、2日目はビュッフェでさすがに美味しかった。外国人が多く、海外旅行先かと錯覚しそう。
京都市内で行きたいところは多いが、今回は堀川通沿いを移動することにした。まず訪れたのが、紫式部の墓。バス停を降りてすぐ、との情報でつい油断したのだが、ナビの使い方が悪くて近くの商店街に入り込み、30分付近を徘徊。ああ、またやっちゃった・・(笑)。今時、こんな便利なツールも使いこなせないなんて恥ずかしいかぎり。
紫式部が小野篁(おののたかむら)と共に祀られているのは、式部は没後、虚構の物語で人心を惑わせたため地獄に落ちたと言われており(清少納言「推し」の私は、すかさず「人を呪わば穴二つ」だわと思ったが・笑)、後世の人が式部を救うために、閻魔大王の補佐役との伝説を持つ小野篁の墓の隣に祀ったとか。小野篁もまさか後世、こんなところで引き合いに出されるとは思わなかっただろう。入り口(今回のキャッチ画像)にいたらタクシーが通過して、客が「ここが紫式部の墓ですよ」と説明をされていたようだが、乗っているのは宿で一緒だった修学旅行の中学生たち。グループ学習だと思うが、シティホテルに泊まってタクシーで移動する修学旅行とは、すいぶん豪勢になったものだ。
堀川通を南下して次に向かったのは白峰神宮(しらみねじんぐう)である。ここはガイド本で、「枕草子」に出てくる名水「飛鳥井」が湧くところとあったので、行くことにした。蹴鞠の名手、飛鳥井氏の邸宅跡に創建されたので、サッカーなどスポーツ関係者が多くお参りするところらしい。もともとは保元の乱で敗れた崇徳天皇の霊を慰めるためのものである。またまた修学旅行生のグループに遭遇、サッカー選手なのか、熱心にお参りしていた。
さて、白峰神宮から徒歩で南下、今回の散策で一番楽しみにしていたのが、大河ドラマでも大活躍している陰陽師(おんみょうじ)、安倍晴明(あべのせいめい)を祀った晴明神社である。前回市内を廻ったときに立ち寄れなかったので、今回は絶対に行こうと決めていた。パワースポットとしても有名だが、なんとも言えない空気感のある不思議な場所である。
来るにあたり、夢枕獏の小説を1、2巻、小説を基にした野村萬斎主演の映画「陰陽師」(2001年)をザっと観てきたが、独特の世界観が面白い。山崎賢人主演の映画もあるようだが(「陰陽師0」2024年)、私は今の大河ドラマ「光る君へ」(2024年)のユースケ・サンタマリアの演じる晴明がお気に入りである。今後の回でも不敵に暗躍してほしい。
予定よりも時間が余ったので、壬生寺を再訪することにした。一昨年の冬、新選組を訪ねた旅で訪れたのだが、昨年の夏、新たに土方歳三の胸像ができたという。これは一度行ってみなければと思っていたので格好の機会である。バスを乗り継いで行ったが、この界隈は一度行っているので迷いなく。前回は寒くて食べなかった、寺付近のコーヒー店のだんだらクッキーソフトもいただけて満足。
ホテル再集合で空港まで行き(高速道路渋滞で飛行機に間に合うかとヒヤヒヤしたが)無事帰路についた。3日間、天候もよく楽しい旅であった。観劇などの目的をもった旅も悪くないと思う。また、自由行動の日程があるのは、団体旅行と個人旅行の「いいとこどり」になってよいと思った。物価高等の反映か、コロナ禍前に比べて旅行代金が明らかに値上がりしているのが困ったところ。自由行動のある分安くならないだろうか。とはいえ、いろいろ言いながらも今、旅行する人は激増しているようだ。業者やツアー内容をよく見比べて、選んでいく時代だろうか。さて、次はどこに行こうかな。