古来、政治家は詐欺師…税収増のための販促フレーズだった『酒は百薬の長』
この言葉は、『漢書』の中で、紀元80年頃に書かれた『食貨志下』にあり、これに王莽の言葉が書かれている。酒と塩と鉄を税収の源とするために専売制にするときに述べられた。
(王莽は、『国宝金印』の記事で出て来た、奴隷制を固定した『新』という国の王であった。『新』は紀元8年-13年という短命国家で後漢光武帝によって滅ぼされている)
要は『酒が売れれば税収増』という発想で、中間マージンを排して国が税収増を図るための『キャッチコピー』であった。
しかし当時の国民は、これを由としたのか、2000年近く経過した現代でも、このフレーズが酒愛好家にとっては珠玉の言い訳になり、度を過ごしてしまう人達もいる。
本記事は、このキャッチコピーを否定しようという訳では無く、政治家『王莽』が、当時としては酒税の増収を狙った虚言であった。
『詐欺』とは、『虚言で利益を得る』(記事にて既出)というピッタリ当てはまるだけに、少なくとも、2000年以前より、詐欺的手法を政治家や国家元首が巧みに利用していたという史実を紹介しました。