背中【One Two Three】序章
目でなでたのは
大切なお花です
だれもが心に花を咲かせて
大切に咲かせて
このときを生きて
今しかない
このときを生きて
ささやかな願いに
花の美しさを重ねて
はかない夢とあきらめることもあったけど
そろそろ手を離そう
そのままが美しいと気がついて
丸めた背中を
丸めたままでもいい
背中で踊ろう
いいんじゃない
できないことも
できないときも
ただそこにあるというだけ
今ここで生きて
今日もいて
誰かがいて
いつも会う誰かが生きていて
あなたがいること
ここにいなくても
いつも会えなくても
心にいること
心のかたすみの微笑み
それはあるということ
それはある
この街の誰かに
助けられていたり
気がつかないまま通りすぎても
感謝を忘れて眉間に皺を寄せていても
なお微笑み返してくれる誰かがいて
誰かと誰かがたくさん
支えあい励ましあい
道を間違えても怒らないなんて
今日も花を咲かせていく
たとえいつか枯れるとわかっていても
次の花を咲かせていく
背中を丸めても
そのままでいい
背中をのばして
それもいい
それもいいんだ
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