フェーズを意識する

今朝は路面が凍結してるので、朝のルーティンの10キロジョギングはお昼に切り替え(祝日なので通常業務がお休みなのはラッキーです)空いた時間にNOTEと向き合う最高の時間になりました。皆さまも転んだりしてお怪我なさりませんようにお気をつけくださいませ。


さて、私が代表を務める俳優プロダクション、ミッシングピースは俳優やスタッフとの情報共有をとてもとても大切にしています。


例えば俳優一人一人とスタッフとのグループラインがあって、日常の連絡だけでなく、オーディションや現場で感じたことをレポートしてもらっています。これが営業の役に立ちます。また、スタッフが俳優に愛情を抱くにも一役買ってます。

今日は、スタッフからの連絡に1人の俳優だけが「了解です」とぶっきらぼうに(受け取られかねないです。ラインは恐ろしい。。)答えてるので、

「了解ですのあと、ありがとうございますって付けた方が、ええねん。
それか、前でもいいよ。

「ありがとうございます。了解です」
でも「了解です。ご連絡ありがとうございます」でも
ええから。

お疲れ様です。了解ですでもええ」とラインしました。指摘された俳優は「 了解です。言って頂きありがとうございます。」とすぐに返事するので「すぐにやり直すところはめっちゃかわいいな!!」と返しました。(それにも「ありがとうございます。」と答えていました。)
要するに、オフィシャルな文章のやり取りに慣れていない若い(とは限らないですね💦)俳優のOJT(On the Job Training)にもなっています。


それから週に1回、出演が続いている俳優をゲストに招いて、俳優ミーティングをズームで開催していて、参加できなくても後で見れるように録画して限定公開で共有しています。(俳優ミーティングの前のスタッフミーティングも見学できるようにしています)


俳優ミーティングではなるべく私がインタビュアーに徹して、俳優の経験や気持ちや考えを話してもらうようにしていますが、2月9日のミーティングでは「ミッシングピースのフェーズ」について話をさせてもらいました。

フェーズ「段階」や「区切り」、また「局面」という意味があり、ビジネスシーンでは、企画やプロジェクトの進捗や成長過程を区切る際に使われます。

ミッシングピースは創業6年半。なんのコネも大したスキルもないのに突き動かされているような憤りにも似た熱意で立ち上げた事務所です。つまりフェーズゼロ。その頃から所属している俳優もいれば、今年になって準所属になった俳優もいます。考えてみれば、所属になった時のフェーズのままの俳優はほぼ、いないと思うのですが、それに気がついている俳優は一体何人いるんでしょうか。

今、私が意識してる”潮目””変わり目”を共有できている人は?目指している次のフェーズについて一緒に進んでいることを知っている人は?伝えたい、今いる場所を。これから向かっている場所を。どこが踏ん張りどころで、何が足りていないのか、自分は何ができるのかを考えながら共に進みたい。

”糟糠の妻”そうこうのつま                         粗食をともにし、貧苦を分かち合ってきた妻女をいう。「糟」は酒粕(さけかす)、「糠」は糠(ぬか)の意で、粗末な食物のこと。中国、後漢(ごかん)の光武帝の姉湖陽公主が夫に死別してのち、風采(ふうさい)・人柄ともに優れた大尉の宋弘(そうこう)と再婚したいと願ったため、帝が公主を物陰に隠して宋弘に「人も富貴になれば妻をかえるのが普通だから、かえてみてはどうか」といったところ、「貧賤(ひんせん)の交わりは忘るべからず、糟糠の妻は堂を下さず(見捨てない)と聞いております」と答えたため、帝は公主に「この望みはかなわぬことだ」と告げた、と伝える『後漢書(ごかんじょ)』「宋弘伝」の故事による。
[田所義行]出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

糟糠の妻を大事にするのですよという古事成語ですね。でも思うに、私、妻も成長しないとアカン。夫にしても妻にしても我慢するだけの苦労を共にしてるのでは足りないと思うのです。一方で踏み台にしてももちろん、ダメだと思うのです。

ミッシングピースは変化し続ける事務所です。俳優にとって居心地の良い、業界で評価の高い(ミッシングピースの悪口を聞いたことがないと言ってくださるキャスティングさんがたくさん、いてくださることを誇りにしています)良い方向に変化してると自負していますが、それでも、こんな事務所だと思っていなかったと言われないように(思われないように)フェーズが変わる度に伝えていかなければ。それは私の職責です。

会議では、とある出来事に対してどう対処したかを話しました。そして”もらい仕事”つまり、オーディションで勝ち残って仕事につなげたり、依頼に答える形で仕事にしたりすることに留まらず、自ら情報発信し企画提案して”創造する仕事”のフェーズを意識して運営しているのだと話しました。そして何より、所属の俳優にはその変化についてきて欲しいし、あるいは変化を起こして欲しいし、互いにそういう関係性でないと続けられない関係だと話しました。

自分は今、どのフェーズにいるのかを意識して、上限・下限を守りながら進んでいいます。(急に出てきた!上限・下限を守るってことについては、またお話しさせていただきますね!)


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