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【2025女性活躍】キラキラ系選抜女性軍団の%が命!


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2016年すべての女性が輝く社会づくり開始


2016 年、第二次安倍政権の最重要施策のひとつとして「女性活躍推進」が掲げられた。
「働く場面で活躍したいと願うすべての女性が、その個性と能力を十分に発揮できる社会」を目指した施策だ。
安倍晋三首相が唱えたのは、
「すべての女性が輝く社会づくり」。
あれから 9 年。この施策の方向性には、私は違和感を抱いている。

女性活躍は当初から議論の的(少し真面目に話す)


女性活躍推進は、当初から議論を生んできた。
「女性にフォーカスすること自体に違和感がある」
という意見もあれば、
「“活躍”という言葉が大げさすぎて引いてしまう」
という女性も多かった。

当事者である女性の気持ちが置き去りにされている感覚は否めなかったが、「日本の女性の地位向上につながるのでは」という期待もあった。

女性が経営に関わることで、企業の成長や多様な制度拡充が進む。そう考えると、「いい時代が来るのかもしれない」といくらかの希望もあった。一方で酷く女性に偏重している育児の負荷と活躍の重荷に、当事者女性の拒絶反応も大きかった。

施策が始まると初期段階では、まず先駆者となる女性リーダーが必要だった。
彼女たちが後に続く女性たちのために、 女性視点を活かした施策をつくっていくことで、より多くの女性に届く制度や働き方が整い、
後続の女性活躍につながるというイメージを、多くの会社は語っていた。

9 年後の現実(なんだこりゃ)

2025 年、女性活躍推進が提唱されて9年が経つ。
DE&I と絡めた女性活躍イベントやベストプラクティスは、今や頻繁に行われている。名だたる大企業の代表者が登壇し、
それぞれの企業における女性活躍の取り組みを語る。

「この数年で女性管理職比率が大幅に向上した」
多くの企業がそう強調している。
各社の取組みは、およそ似たり寄ったり。

「優秀な 女性を選抜し、ピカピカに磨き上げる“スーパーウーマンの育成プログラム”」の効果だ。

「ピカピカにされる候補女性」は、すでに十分に優秀な人材だ。
9 年前の先駆の女性リーダーが道をつくっているので独自 の努力でも十分に活躍できる人材層、

いわば、80 点の女性を 100 点に引き上げる受験塾のような取り組みに見えた。そ れは、いったい誰のための施策なのだろう。

DE&I を掲げながら受験塾スタイルの女性活躍を語る登壇者には違和感しか ない。

「すべての女性が輝く」はいったいどこにいってしまったのだろう。
こんなようでは…10年前と何も変わらない。
「選ばれし女性」の棚ができただけじゃないか…

つづく

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