マインドフルネス界を牽引する瞑想アプリ【Meditopia】がこんなにもユーザーに愛される理由。
こんにちは!みそしるすするです。
実は、7月からaudiobook.jpを運営する株式会社オトバンクで内定者インターンを始めました!
今日は、そのオトバンクの選考過程で課された「選考課題」のアウトプットをnoteにて公開しちゃいたいと思います!
なんでかというと、
です。
あとはシンプルに頑張ったから見てほしい!wwてな気持ちもあります。
でも、最初に謝っておきます。巻物かな?ってぐらい長いです、この文章。ごめんなさい。
▶はじめに
さて、その選考課題ですが
というものでした。
NewsPicksとスタディサプリは使ったことあるけど、他は使ったことねぇな...。
なんなら、TELLERとMeditopiaに関しては初めましてだし...。
しかもMeditopiaに至っては海外発アプリだから日本語サイトがほぼ無い...!
ということで、
一番ハードそうなMeditopiaを対象にするというドMを発動して、アウトプット形式はメルカリでPMをしているKonosuke Nakajimaさんの
「グロースをハックするノート」を勝手にバチバチ真似させていただきました!ありがとうございます!
ではさっそく、真面目にやっていきましょう。
▶Meditopia(メディトピア)とは
2015年にマインドフルネスアプリとして、ドイツのベルリンとトルコのイスタンブールを拠点に創業されたMeditopia。当初からマインドフルネス・ヨガインストラクターや心理学者などが監修に加わってきました。
具体的な開始時期は不明なのですが、App Apeでインストール数の統計が見られるのがAppStoreでは2019年7月から、PlayStoreでは2019年8月からなので、おそらく各々その時期にローンチされたと考えられます。
2019年9月17日時点で「全世界500万人突破」、2020年5月14日時点では「800万人突破」と、ローンチ後1年弱で800万人超ユーザー獲得という怒涛のスタートを切っています。8か国語対応の点にも全世界をターゲットに見据えるスタンスが伺えます。
ちなみに、無料プランの時から常にアプリ内広告は無く、収益はサブスク有料会員の課金のみです。1か月プラン(1060円/月)、6か月プラン(663円/月)、1年プラン(541円/月)があり、それぞれ7日間の無料トライアルが付いてきます。
▶プロダクト
1. インストールからオンボーディングまで
1.【登録プロセスを最小限にするため】GoogleアカウントかFacebookでサインインの下にEメールアドレスで新規登録が表示される。(ユーザーにとってSNSアカウントでサインインの方が手間がかからなくて楽だし、アプリ側もそれらSNSと連携できるメリットがある。)
2.Eメールアドレスとパスワードだけでアカウント登録。(年齢や性別などの属性入力は一切求められないからコア体験に進むのがスムーズ。)
3.アカウントは持っているけど一度離脱した人や違うデバイスでサインインを試みるユーザーのために、既に持っているアカウントでサインインも小さく下に表示。
4.【アプリでできることを認知してもらうため】小さな丸が5個あるから、横にスクロールできそうだなと思わせられる。そしてスクロールするとMeditopiaの機能(効果や実績)が表示される。
5.最後のページにいくと、言語設定を変えられる。(もしユーザーにとってなじみのない外国語が表示されていたら多分最後まで横にスクロールさせるだろうという考えがあるのか?)
2.アカウント登録後~コア体験まで
1.【ペルソナベースでオンボーディングを構成するため】6つのジャンルの中から3つ選択してカスタマイズできる。
2.【ファーストサクセスを体験してもらうため】次の画面で選んだ3つのプログラムのイントロ(5分程度)を体験できる。
例えば「より上質な睡眠」だったら「よい睡眠とはどういうものか」「なぜあなたは寝られないのか」といった説明が最初にされ、次に「吸って~吐いて~」の掛け声が始まり、身体の各部位を意識して「筋肉の緊張と弛緩」を促す声掛けになり、全身終われば終了。
3.インストール時に瞑想できる状況でなければ「あとで試す」を選ぶこともできる。
3.コア体験後(リワード・習慣化・インベストのサイクル)
1.瞑想が終わったら「おめでとうございます!」という画面が一瞬表示される。
2.左上の「リマインダーの設定」を促す画面が表示される。(次にいつ瞑想しようかな/1日のいつの時間を瞑想に使おうかなと考えるきっかけになる。)リマインダー設定を「今はしない、あとでする」をタップすると、真ん中の紫背景の画面が映る。
3.上方にある「瞑想はいかがでしたか?」に対する星の数を選んで、今回の瞑想を5段階評価できる。
4.真ん中にある瞑想の言葉が書かれた画像をタップすると、各種SNSでシェアできる仕様になっている。
5.下方にある「ノートをとる」をタップすると、「セッションについての質問」に回答することができる。(多くの場合、今回の瞑想で感じたことや学んだことなどを記録する。)
6.また、その下に「今日は〇〇です」の〇〇を様々な心理状態の中から選択できるようになっている。(「この瞑想をしたことでリラックスできた」と思った場合、「リラックスしている」を選ぶか、瞑想をした中で「今日自分はこんな気持ちを抱えている」と気付けた場合その気持ちに近いものを選ぶ。)
4.コアの体験が完了してからやり続けるための仕掛け
1.心理学に基づいたUI/UX
2.カスタマイズ
・今の気持ちに合わせた瞑想プログラムを自動作成。
・高評価した瞑想と似たものがサジェストされる。
例えば、今日は「ストレスがある」を選ぶと、「ストレスと上手に向き合う」瞑想が一番上に表示されます。
3.インベスト(使えば使うほど継続したくなる機能)
・ノート機能(オリジナル化)
・マインドフルメーター(努力・習慣を可視化)
4.ゲーム的な刺激(もっと使おうと思わせる機能)
5.お気に入り機能
気に入った瞑想には♡を付けてお気に入りフォルダに保存。
6.ダウンロード機能
ダウンロードすればオフラインでも瞑想ができる。
7.GoogleFitとの連携
8.プッシュ通知
9.評価や要望を回収する
・アプリ内通知
・メール
・アプリストアのレビューフォローアップ
アプリの先に人を感じさせる文面や丁寧な対応。
▶コンテンツ
1.無料会員が利用できるコンテンツ
2.コンテンツの特徴
3.よく聴かれている人気コンテンツの特徴
▶マーケティング
1.ターゲット分析
ニーズ🧡(上の方が明確、下の方が曖昧)
ターゲット層👨🦰
2.競合分析
1.瞑想音楽-リラックス、ヨガ
2.マインドフルネス・アプリ
3.cocorus
はい!!!
以上の競合と比較して、
【競合にはあるがMeditopiaにはない特徴:弱み】として挙げられるのが
一方で、
【競合にはないがMeditopiaにはある特徴:強み】として挙げられるのは
Meditopia、まぁ~~すごいっす。全世界狙ってるので。
ここからは実際にMeditopiaが行っているマーケティング施策を紐解いていきやす。
3.マーケティング施策
アプリを「①知る(認知)」⇒「②使いたいと思う(感情)」⇒「③お金を払おうと思う(購入)」⇒「④広めたいと思う(紹介)」の4段階でマーケティング施策を分析します。
(それぞれ完全に分類できるものではなく、重なり合っているところが多々あります...。)
①認知してもらう段階
・ASO対策
・SNS対策
④の「紹介してもらう段階」で詳細を記載。
・独自のSNS発信
※この調べていた時期には日本語の広告は一切出していなかったが、今はSNS広告やリスティング広告を打ち出している。
②使ってもらう段階(比較検討中の顧客に対して)
③購入してもらう段階(無料で使用しているユーザーに対して)
④紹介してもらう段階
・瞑想が終わる度に「今日の名言をSNSでシェアしませんか?」と表示される。
・「瞑想体験をSNSでシェアしませんか?」と表示する。(媒体によっては画像だけでシェアされてしまうが、Twitterですると24時間利用可能な瞑想プログラムの動画をシェアできる。)
▶まとめ
以前Twitterでアンケートを投げたのですが、結果は「未認知層が多い」かつ「離脱層が少ない」という、Meditopiaが日本進出において直面している現状をばっちり示してました。(母数が少ないのには注意ですが⚠)
結論として、このアプリの最終ゴールは「Meditopiaがあれば大丈夫」という精神安定剤になることだと思っています。
瞑想というジャンルは万人ウケするほど引力が強くないため、一回使ってもらったら必ず逃がさない工夫が要となります。
その工夫とは、
「カスタマイズ&習慣化」と「改善&フォロー」だと思っています。
前者は、主に「使えば使うほどそれが自分オリジナルのアプリになり、自分の生活の一部になりことで、さらにアプリを使う動機となる」という仕掛けです。例としては、これら☟
そして後者は、
「まだイノベーターやアリーアダプターしか獲得できていない初期段階で獲得できた貴重なユーザーを離脱させないこと」と「ユーザーの要望に応え、不満を解消することでアプリのさらなる成長を生み出すこと」という2つの効用があります。
それが現在の高いリテンション率やアプリ内の新企画に繋がっていると考えられます。
このようにして
ユーザーにとってなくてはならない存在になること、そして、そういう存在であり続けることを努力しているから、Meditopiaは全世界800万人に使い続けられているのではないでしょうか。
▶おわりに
ただ今後の課題としては、日本での新規顧客獲得が依然あると思います。
まず「使ってみたい!」と思わせる認知・関心フェーズの施策として(調査当時に)行っているものは、
・ASO対策
・ユーザーによるSNSシェア
・独自のSNS発信
でしたが、3つ目のSNS発信があまりコンバージョンが高くないように見受けられました。(特に日本ユーザーに対して)
公式アカウントからの発信だけでなく、
・「瞑想」に関するサイトへの情報提供
・ビジネス系あるいは豊かな暮らし系メディアなどで「瞑想」特集を組んでもらう
・マインドフル系のインフルエンサーに紹介してもらう
など、間接的な露出を試みるべきではないでしょうか....というちょっとしたご提案です。Meditopia運営側の方がもし見てくださっていたら、何生意気な!とお思いになるかもしれません、すすすいません。
そして、ここまで読んでくださったあなた。
本当にありがとうございます。
こんなつまらない長文を読んでくれるなんて、
心優しい私の友人か、勉強熱心な方なんでしょうね。
ここまで来たついでに、「スキ!」もタップしちゃってください。
ではまた!
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