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2025年1月に読んだ本
1月は本を2冊読んだ。
そのとき、「お金」で歴史が動いた
著者: ホン・チュヌク
記載日: 2025-01-12
金融という視点から世界史の流れを追っている本(あとがきより引用)。380ページほどある分厚い本だが、図やグラフが豊富なので読みやすい。著者が経済学者ということもあり、引用している参考文献・資料がとても多く、特にグラフを使って数値データを根拠に持論を展開していて、とても説得力がある。
当初、著者が韓国人なので韓国の話題が多いのかな、と思っていたのだが、すごい多いというわけではない。三国志時代の中国やアジア通貨危機での韓国の状況などの紹介もあるが、どちらかというとバブル経済崩壊前後の日本について紹介するページの方が多い。
誰かが金融について知りたいと言うとき、それは今の金融について知りたい、ということを意味していると思うが、その理解のためには人類がどのように現在の金融システムに行き着いたのか、という歴史を学ぶことが重要だと思った。
図解雑学 ケインズ経済学
著者: 滝川 好夫
記載日: 2025-01-19
お金についての本を何冊か読んできたが、学問として解説している本をまだ読んでいなかったので、目についたこの本を読んでみた。めちゃくちゃ難しい。経済学初心者向けの本ではないと感じた。古典派経済学を学んだ人が、ケインズ経済学に入門するための本なのかも。
話をさらに難しくしていると感じたのが、数式を使うことを避けている点だ。グラフは多数登場するものの、その説明が すべて日本語で行われている 日本語で行われている箇所が多いため、とても冗長な書き方になっていて読みにくい。表紙に
$$
D=D_1+D_2=x(N)+D_2
$$
という数式が大きく書いてあるのに、 本文中には出てこないので、結局この数式が何を表しているのかわからなかった。 (ググると総需要関数のことらしい)
訂正: 改めて見返したらちゃんと書いてあった。序盤・中盤は数式を使っているのが、後半になるとそうでなくなるので、中途半端に感じた。
ちゃんと学問として勉強するなら、一回通読したあとにもう一度読み直さなければいけないと感じた。