【番外編】かしまで「ワガママ」に向き合う、それがワガママ(かしまワガママ会議レポ)
2025年、今年もよろしくお願いします。
今回は、みち学のお話ではなく(少し絡んでるけど)12月5日に行われた「かしまワガママ会議」についてレポートします。きっと、「気になっていたけど、何するかわからなくて参加できなかった」という方がたくさんいるのではないかと思ったので、次回に向けても、レポートさせていただきます。
そもそも「ワガママ会議」って何?
「ワガママ」って聞くと、スーパーで寝そべりながら「お菓子かってよ!」と叫ぶ子どもとか、それやりたくない、あれやりたくないと文句を言う大人とか、正直あまりいいイメージの無い言葉であると、思います。ユウナも最初はそう思いました。ただ、今回の「ワガママ会議」で話す「ワガママ」とは少し意味合いが違います。
どうですか?イメージつきましたか?
これだけだと、まだまだよくわからないかもしれませんので、実際のワガママ会議の様子をレポートしながら、みなさんに「ワガママ」を感じていただきたいと思います。
テーブルにはレゴブロック
集まったのは約10名。大きなテーブルを囲んで向かい合った私たちは、不安と緊張の顔をしていたと思います。何せ初対面の方もいるし、何が始まるかもわからない状態でしたからね。ただし、普通のワークショップとの違いは、真ん中に小さなタッパーが積み重なっておいているコト。そして中身が何やらカラフルなこと。
主催の方から簡単な挨拶やご案内があり、いざタッパーに手を伸ばすと、中身はレゴブロック! 子どもの頃ぶりにレゴブロックに触れ、その小ささに驚きつつ、ブロックについて少し解説をされたあと…
「ウォーミングアップです!このレゴブロックでイスを作ってください」
・・・イスをつくる・・・?
このワークショップに参加したことがない人たちはまず頭の上に「?」が出ていたことでしょう。どんなイスでも、存在していようがいまいが、自分が今、イスだと思うものを作る、しかも時間は約2分(多分)
初めてみるレゴブロックの種類だし、同じものがたくさん入っているわけでもないこのセットで…どうやって表現しようか…
あっという間に時間となりました… いきなり「コレを作れ!」と言われると意外と難しいものですね…
私が作ったイスがこちら
作ったら今度は、一人ずつ"どんなことを思って作ったイスなのか"を話していきながら自己紹介をします。みんなそれぞれに思うところがあり、一つとして同じイスはない。でも共通点が一つ。「みんな同じ数の同じ種類のレゴブロックを使っている」ということ。
お題にそれぞれの解釈を付けて、色の使い方も、たくさんの想いが詰まっていました。そして何より、絵をかいたり、言語化したりと固く考えるよりも自己表現がしやすいのがこのレゴブロックの良い所かもしれません。
そして、それぞれに椅子の気になったポイントを質問したりしながら次のお題に向かっていきます。
※私の椅子の解説は・・・・・・・しません!
「目」を見ずに話を聞くこと
このあと、もう一問レゴブロックで作ったうえで、次にワガママについて考えていきました。「やりたいと思うことやこうなったらいいなと思うこと、ちょっと我慢していることなど表現していきましょう!」ただしこれも与えられた時間は3分…まずはレゴを触りながら、どの形で何を表現しようか迷いながら、組み立てていく…
このレゴブロックを使ったワークショップの注意点が1つあり
「ブロックについて話している人の目を見ないこと」
という説明が最初にありました。
目を見て話しをすることって、結構難しいし、恥ずかしいし、縮こまってしまいがち。それをこの表現の場ではしない様に工夫されているそうです。
この考え方には驚きました…確かになあと思いました!
このレゴブロックを使ったワガママ会議は次のポイントがあるように思いました。
●自分の今の状況によって表現が変わる
●プレイヤーである必要はなく、サポーターとしても表現できる
●この後解説(自分で話す)タームに移るため、補足できることを前提に作れる
●この場でどんな話まで受け入れてもらえるか、直前の問まででイメージがつかめる
ということかなと思いました。
例えば
「すぐ組み立てられたけど、Aさんの作っているのをチラッと見たら、組み立ててなくて驚いた!そんな表現もありだな~と思った。」というBさん
「色によって楽しさとかも伝わるし、なにより再現度が高い!Bさんがどんな立ち位置で関わりたいかもわかった!」
「さっきのAさんの表現を見たから、表現が影響されちゃったけど、触ってみたら心の中をさらけ出されている感じで、作ってて面白いけど怖くなっちゃった」と話すCさん
「私は自分が活動のリーダーになるのは好きじゃないけど、サポートしたり、イベントに参加したり、そういった立ち位置で皆さんを応援したい!」と話す方もいて、それが「やりたいこと」であることがOKな世界観がすごく良いし、そういうことが認められてけばいいなと心の底から思った。
その会が心に響いたかどうかはアフタートークでわかる
このワークショップは1時間30分というちょうどいい時間で終わります。最初の20分くらいは何をするかもわからず、隣の人が誰なのかもあまりよくわからないところから、一人ひとりに話す時間のあるこのワークショップではその人のワガママに特化してお話が聞けるため、帰りの時間になっても場に残ってる人がほとんど(笑)
もちろん店主であるユウナもそれに文句を言うことはなく、その心地よいつながりを遠くから眺めております。
もちろん時間に制限がある方は惜しまれつつも帰っていきますが、「実はこういうこともしたい」とか「さっきのこれ、私も実は思ってます!」とか、アフタートークに花が咲くのも素敵な会だった証拠ですよね。
強制しないまちづくりの形
まちづくり界隈の方たちは大体「まちづくりという言葉には違和感がある」と唱えますが(ユウナも思っています)、その定義として、プレイヤーも居ればサポーターもいて、住民もいるということを理解できるのがこの「ワガママ会議」だなと思った回でした。
毎回同じ人が参加するわけでもなく、場所が同じなわけでもない。ただ、何となく自分を少しOPENにできる場所として、ヒトの意見や違った価値観に出会う場所としてとても優れた時間を過ごせる機会だなと思っております。
私は推せると思う取り組みでした。
わがままを叶えること、すぐに何かが解決するのは難しいけれど、n=1の清真で、すこしずつ1,2,3と考えている人が増えていくと、「じゃあ次はこうしてみる?」「意外とこっちの問題が原因かも」など、視野が広がり解決に近づくかもしれません
次回ワガママ会議は「昼・夜」二部制
長文を読んでいただきありがとうございました。まとまりのない文章で申し訳ないですが、ワガママ会議の内容をお伝えしました。もちろんこれは一部の内容です。本番は思っているよりも楽しいですよ~!!
次回の日程が決まっております!
お申し込みはこちらからどうぞ!※もちろんユウナも参加します
https://forms.gle/g4afkRs2jSyvttt27
一度参加された方でも、全然問題ありません!楽しくレゴで遊びながら表現していきましょう