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単語で短歌評2/23~3/1

というわけで続けざまに3つ目の評です。バタバタとまとめてしまって申し訳ないです💦
それでは12回目の記事、行かさせていただきます。








2月23日お題「凍る」

青春は凍らせたアクエリアスがほんの少し解けたときの味 / タネサキモトキ

評:アオい歌ですね~!アクエリアスを凍らせるという行為、中々学生時代以外でしないことですよね。少し溶けて水筒の中でカラカラ言うようになったらそれも青春の音ともなりそうです。学生時代を思い出してしまいました!






2月24日お題「ヤバい」

どれくらいひとりの夜を過ごしたのレンジの中で冷めた鰆は / 北野白熊

評:電子レンジの中に温めたものを放置してしまうのはあるあるですが「どれくらい」で1日や2日じゃない時間放っておいたことが読みとれてそれでいて冷静な主体のガビーンという感じが出ていていいですね。鰆というのもリアルさがあっていいチョイスだと思いました!







2月25日お題「遊園地」

爆走のゴーカートの記憶なつかしみながら息子の助手席に乗る / まだまだ

評:ゴーカートを運転していた子がいつの間にか車を運転するようになる。成長って素晴らしいですね!また爆走というのが元気なお子さんが思い浮かんでいいなと思いました。のぐちは子供の頃ゴーカートで事故った過去から未だに運転免許を取ることを危惧されているので赦す親は成長を信じていいなぁと思いました。







2月26日お題「硬い」

武器に似た硬く尖ったネイルして 君はいったい何と戦う / 松風

評:たしかに長いネイルは武器の様だし、何かと戦っている若い女性がしているイメージです。問いかけの相手は一人ではなくて今を生きるたくさんの女性たちに問いかけている気がしてネイルをしていたら励みになるような歌だろうと思いました!






2月27日お題「桃」

枕元の気配に起きる 優しさは桃缶のふりしてそこにある / よしざき/あかぶち

評:風邪の時、なぜか出てくる桃缶の歌ですね。意識もうろうとしている中出てくる桃缶はすごく優しさに満ち溢れた食べ物でしたしそれ自体を優しさとして優しさそのものを詠っているいい歌だなぁと思いました。「桃缶のふりして」がすごく好きな言い回しです。







2月28日お題「映画」

予告編だけ見て映画を語るようにきみは私を好きだと言った / 佐久早 天

評:たしかに恋をすると相手の表面上だけを見て「好き!」と思ってしまう事が多々あります。その人の事を全然知らないのに好きになってしまい、漏らしてしまった好き。でもそれは予告編を見てその人の事をもっと好きになりたいと思ってしまったのではないでしょうか。今回の野口賞です!(別に景品とかはないです)







3月1日お題「梅」

甘いものには目がなくてコンビニをめぐるメジロは梅ジュースのむ / 萎竹

評:梅がメジロのコンビニという表現がいいですね~。甘いものには目がない、と言っているのにお菓子屋さんとかではなくてコンビニなのがいいな、と思いました。大概の便利なものは生きるために必要なものなので間違いじゃないんだろうなぁ…蜜をジュースと言っている言い回しもいいですね!


というわけで三週分まとめて評を書かさせていただきました。そしてお知らせですが3/2~3/8の1週間、単語で短歌を含む管理しているお題アカウントのリポストと出題をお休みします。就職関係の話で携帯の電波の届かないへき地へ行くのです。リゾート地でもあるらしいのでバカンス楽しんできます!!

再開は3/9から通常運転です、よろしくお願いいたします<(_ _)>

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野口み里
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