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防災ゲーム「ダイレクトロード」: 現役世代に向けた実践的防災教材


 日本は地震や津波といった自然災害が多い国です。防災意識を高め、災害時に迅速で適切な行動ができるよう備えることは非常に重要です。しかし、防災訓練と聞くと、堅苦しく退屈なイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか?

 そんな中、神戸市消防局が開発した防災ゲーム「ダイレクトロード」は、楽しみながら防災対応を学べる教材として注目されています。この記事では、「ダイレクトロード」の概要や体験者の声、そして防災や人材育成の観点から見た利点について詳しくご紹介します。




「ダイレクトロード」とは?

 「ダイレクトロード」は、カードゲーム形式で進行する防災教材です。地震や津波などの災害を想定したシナリオに基づき、参加者同士が協力して災害対応をシミュレーションします。進行役に特別な知識は不要で、資料をダウンロードすればすぐに始められる手軽さが特徴です。


用意されているシナリオ

  1. 初めての町
    観光地で地震に遭遇し、簡単な地図を頼りに行動するシナリオ。初心者向けながら高度な意思決定を求められる内容です。

  2. 海辺の町
    南海トラフ地震発生後、津波到達までの限られた時間で避難を試みるシナリオ。Basic版、Standard版、マンション編の3種類があります。

  3. 内陸の町
    内陸で巨大地震が発生した際、被害を最小限に抑えるための行動を考えるシナリオ。

各シナリオには短縮版や音声データ(男性版・女性版)が用意されており、時間やニーズに応じた柔軟な実施が可能です。


特徴と利点

特徴1:現役世代の大人をメインターゲット

 「ダイレクトロード」は、実際に災害対応の中心となる現役世代の大人を対象に設計されています。そのため、シナリオは実際の災害現場を想定した高度な内容です。中学2年生以上を対象としており、以下のような学びが期待できます。

 実際に、私もやってみたのですが、なかなか難しくて、始めはゲームオーバーになってしまうほどの難易度です!

自らの命を守りながら、他者を助ける行動をシミュレーション。

複雑な状況下での判断力とコミュニケーション能力を養成。

一方で、小学生や高齢者には難易度が高いため、他の防災ゲームの活用が推奨されています。


特徴2:人材育成教材としても活用可能

「 ダイレクトロード」は、防災研修だけでなく、人材育成研修としても活用できます。以下のスキルを養える内容となっており、職場や学校でのチームビルディングにも最適です。

コミュニケーション力:情報共有の重要性を体験。

協調性:
グループでの協力を通じてチームワークを向上。

リーダーシップ:
グループをまとめ、迅速な意思決定を行う力を育成。

 日頃忙しい現役世代が地域防災活動に参加するのは難しい現状を考慮し、職場や学校で手軽に実施できるよう設計されています。


ダイレクトロードを活用するメリット

  1. 楽しみながら防災スキルを習得
    ゲーム形式なので、堅苦しさがなく、自然と知識を吸収できます。

  2. リアルな災害対応を疑似体験
    実際の災害を想定したリアルなシナリオで、必要な行動を具体的にイメージできます。

  3. チームワークとリーダーシップの向上
    職場や学校での研修を通じて、普段の業務や学習にも活かせるスキルを習得できます。

  4. 柔軟な実施形式
    短縮版や音声データが用意されており、時間や規模に応じたカスタマイズが可能です。

  5. 一挙両得の研修コンテンツ
    防災意識を高めるだけでなく、人材育成研修としての効果も期待できます。


まとめ

 「ダイレクトロード」は、現役世代を対象にした実践的な防災教材でありながら、職場や学校での人材育成研修にも活用できる画期的なコンテンツです。防災意識を高めるだけでなく、コミュニケーション力やリーダーシップを養えるため、職場や学校での研修プログラムにぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?

 「備えあれば憂いなし」という言葉のように、平時の準備が私たちの未来を守ります。この機会に「ダイレクトロード」を活用し、楽しみながら学びを深めましょう!

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