イソップ寓話とM&A - その2|M&Aアドバイザーのつぶやき
こんにちは。かきもとみさです。
今日は昨日も記事にした「イソップ寓話」とM&Aにおける教訓の話です。
上記リンクは、いつも案件相談やアドバイスなどをくれる、齋藤 由紀夫先輩の記事です!以下、記事の引用します。
これに似たギリシャ神話?を聞いたことがあります。
3人の兄弟がいて、神様から「1タラント」のお金をもらいました。長男は商売を成功させ、次男は使って無くしてしまい、三男は大事に1タラントをとっておきました。
神様は三男に「1タラントを大事に持っているだけではダメだ!持っているものを活かさなければ」と。
この「タラント」は「タレント」=能力の語源と言われています。
お金も能力も、持ち腐れでは全く価値を生みません。ふんだんに使って、循環させて磨きをかけていくもの。そうでないと、好機をのがしてしまい、さらに成長を加速させていくことは難しいでしょう。
「M&A」というのは第三者承継の総称であって、可能なら親族内承継で事業をうまく引き継ぎたいもの。けれども2代目や3代目というのは、創業社長の父親や祖父の姿を見て大きく成長するケースもある一方、甘やかされたり責任感がなかったり、全くビジネスセンスがないケースも。。
いかなるケースにおいても、先代の功績に頼らずに「自分の代で第二の創業をしてやるんだ」くらいの気概がないと難しいのかもしれませんね。
この教訓は私が日々、訴えているメッセージにかなり重なるものがあります。まさに「コーチング」の要素が満載ですね。
人は、人から「説得」されて実行するエネルギーよりも「自分で決めたこと」のようが腑に落ちて実行に移しやすいケースがあります。
M&A自体の決意も、相手を選定する際の意思決定も、人生で1度切りの大きな決断になるケースが多いでしょう。
「内なる声」を大事にしてあげる寄り添うことが何よりも大事ですね。
この狐の話は、「認知的不協和」というマーケティング用語で習った記憶があります。簡単に手に入らなさそうに見える獲物を、本心ではのどから手が出るほど欲しいというケースだった場合に、脳内で「本当は欲しくなんてなかったんだ」と決めつけようとしてネガティブなことを吐くという現象です。
これをブドウでやるならいいですが、M&Aの場面でやるのは最悪ですね。仮にその獲物が手に入ったとしても、ものすごく両者ともに酸っぱい想いをすることになるのは明白です。
M&Aは人間の本性が見えるもの
記事にもあるように、M&Aは本当に人間の本性が見えるもの。
私も、大きい案件程、責任逃れしたい小心なオジサンから嫌がらせを受けたり、「買収見送りを売主とアドバイザーのせいにしてやりたい」という気持ちで訴えられそうになったりと、、「この人の本性、こんなクズだったんだ」と愕然とするような経験を何度もしてます。
でもそういうときこそ「大きな器で良い仕事ができるかどうか」という、人間としての真価を問われます。
教訓を生かして、日々の仕事において自分に恥じない献身をしたいものです。
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